上野敏彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
泡盛のおいしさを紹介した本は色々あると思うけど
「戦争と泡盛の本って内容がなかなか重いかも…」
と思いつつ読みました。
泡盛は王様の元で3つの村で作られたものだった
戦争で生き残った黒麹
様々な人々を喜ばせた高級酒・泡盛が下賤な飲み物としてカウンターの下に隠されたという時代
泡盛を守ろうと奮闘した人々
次の世代へとバトンが渡された泡盛の蔵や酒屋
などなど…
戦争を語らずして泡盛は語れない!
だからこそのこのタイトルだったのか…
と、読み終わって納得
お酒やめたと言いつつも…
この本を読んだら、泡盛を飲みたくなってしまった…
次に沖縄に行くときに飲む泡盛は
さらに味わい深いものになりそうで -
Posted by ブクログ
もともと15年以上の神亀飲みなのだが、こんなバックボーンを持つお酒だったとは、全く気がつかなかった。
ご主人の小川原さんの闘争心・信念・気配りはもちろんのこと(冷害の年に自分のところのお米をそっと差し出す優しさ、持っている知識を全て与える懐の深さなど)、それを支える奥様、そして大きな影響力を与えた明治の祖母くらさんの存在は大きいと思う。こういう人が真っ当なものづくりをしていると思うと、単なる一エンドユーザーに過ぎない私も誇らしく思う。
しかし今、真っ当なものに真っ当な対価を払うことをみんな忘れかけてはいないか。なんでもかんでも安けりゃいいのか。
2007.01.21-02.26