細川重男のレビュー一覧
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ネタバレ鎌倉時代の初期は抗争の歴史(教科書にでない)
現代政治史では時々の失策やきっかけで勢力図が
塗り替えられることがありわかりやすいが、他の
時代に比べて鎌倉時代は政治バランスがそのまま
抗争史なので推理しやすいのでお勧めです
頼朝の死後、武力を集めて作られた楽園=鎌倉は
大揺れとなり、頼朝から遠ざけられていた気配の
時政勢力は政子の引き立てもあり上昇するが、頼
家を掌中にする比企との衝突を避けられなかった
比企族滅後はこの世の春だったが、息子の政範の
急死でバランスが崩れる・・・義時に北条嫡流の
眼が生まれ様子を窺う時に時政と牧の方はミスる
畠山重忠を咎無く誅殺
義時は慎重に地盤を作り数年後に執権就任、同時
期に強い勢力である和田義盛の上総介申請を危機
と感じ和田合戦=族滅を引き起こした
義時は時政が思い上がりやり過ぎた事と政範死去
が無ければ「江間姓」で北条本家に使われたダケ
だったと思う(´・ω・`) -
Posted by ブクログ
ネタバレコロナ禍における現在の社会状況を誰が予想できたか
新しい習慣や常識の生活、中世の常識に思いを馳せる
律令の名残ある平安の終わり、朝廷の威光も坂東には
及ばず、開発領主たちの土地が増えるともめ事も増え
蛸とは想像に難くない【イメージは戦後の闇市気分】
※アメリカ西部開拓時代でもいいかも
社会秩序が未成熟である・活気がある・暴力が日常で
ある・有力豪族が群雄割拠の世界
社会情勢は平治の乱で平家隆盛から世代交代・後白河
上皇の出来心と清盛の反逆・中央政府のもめ事が地方
に影響して窮乏したものは反旗の機運が高まるときに
『以仁王の令旨』がトリガーとなり平家が急ぎ作った
秩序への反発心に頼朝という貴種が火種となりました
(長い前置き)本書は坂東武者が困りものの頼朝だけ
どなんだか好きなんだよねという体育会のノリで武家
の世を造った中世人の愛らしくもバカバカしいエピソ
ード満載であり『日本中央史学界に、すごく!オモシ
ロい本を書く怪人がいた』と言われたがっている細川
重男先生必読の本です
※神護寺『伝頼朝像』は頼朝じゃね?説(´・ω・`)! -
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今年(2022年)のNHK大河ドラマ(『鎌倉殿の13人』)の予習本として最初に買って、最後に読んだ本となりました。これからさらに興味をひかれる本と出会えればまた読むかもしれませんが、ひとまずこれでひと区切り。
1月に読んだ『頼朝の武士団』(朝日新書)と同じ著者なので、学術文庫だから専門的なテーマではあるものの、フランクな文章で基本的なことから説明してくれており、比較的わかりやすいと思います。
本書では、「北条氏は、なぜ将軍にならなかったのか?」という問いに答えを見つけるべく、第二代執権北条義時と、第八代執権北条時宗の2人に焦点を当て、「北条氏の鎌倉幕府支配を支えた論理」について考察しています。
とても勉強になったし、おもしろかった。とくに、義時の武内宿禰再誕伝説はめっちゃ興味深く読みました。義時って、北条氏にとっては源頼朝ばりの英雄なんですね。
そして、時宗がこんなに独裁者だったとは驚き。昔(2001年)のNHK大河ドラマ『北条時宗』で見た和泉元彌さんのイメージが強く残っているんだけど、こんなに独裁してたかどうか、よく覚えてないのよねぇ。ここで改めてまた見たいな。
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<目次>
プロローグ 物騒な主従漫才
第1章 流人の生活
第2章 ドキュメント・鎌倉入り
第3章 「オレたちの町」鎌倉
第4章 御家人たちの「溜まり場」鎌倉幕府
第5章 御家人たちのハートを掴んだ頼朝
第6章 故郷としての都市鎌倉
付編 頼朝の後、後の頼朝
第1章 頼朝の後
第2章 後の頼朝
<内容>
2021年刊の洋泉社歴史新書y(今は出版社ごと消滅)の再編集、付編を合わせた”完全版”。この本の魅力は、当時の史料の訳が「超訳」なのこと。「チョー!ムカつくんだよ!」とか「~聞いてくだせエ」とか。そこが歴史書としての傷であり、読み物としての美点である。また著者は、大学教授などになれなかった人なのだが、ほんの1ページにだが、その屈折した思いが吐露されている(探してください)。今年の大河ドラマとリンクした内容であり、類書より大河ドラマと「合致」している。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ歴史小説自体が初めて読むのですが、とても分かりやすく解説も交えているので読みやすいと感じました。
鎌倉武士の言葉遣いや所作が想像していたより乱暴でしたが、命の重さや家の権威など現在とは価値観がかなり違うので、それはそれでそういったものかもしれないと納得しました。毎日命懸けで生きていだのだなと思います。
個人個人としては冗談を言ったり、相手を思いやったり普通に生活している、今の人々と同じ感覚もあるので、次の日には人を殺している、というのは理解しにくい気持ちでした。
しかし、それは今で言う所で、他国の兵士が家族と楽しく過ごしてその次の日には人を殺している、というのと似ているのかもしれません。
環境が変われば、一般的に平和に過ごしている普通の人も人を殺す。環境に抗おうとするのは中々難しいが北条時頼、三浦泰村は和平の道を探っていて凄いなと思いました。
光村は時頼の心情を読み取ってはいたのは少し意外でした。しかしやはり本人の気持ちとは裏腹に一族の為に、将軍に仕える名誉、悲願の為に動く、それが仕方ない事とは言え、辛いだろうなと思いました。
感情だけで生きられたらどんなに良いだろう。社会的、宗教的部分の中で私達は生きていて、足を引っ張られ後ろ髪を引かれながら何を選択するのか。後悔しない生き方を選ぶのは恐らく不可能だとおもうが、後悔してもそれでも良いと思える道を選ぶのは本当に難しい。ラストの三浦光村の切ない最期が印象的でしたが、良い生き様だったなと思いました。