佐々木寛子のレビュー一覧
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人生をひらく古典の知恵シリーズ
ローマ皇帝で哲学者の著者が、自分を励ますために綴った日記がまとめられたもの。見開き右側に思想、左側にかみ砕いた説明が載っていて分かりやすい
夜眠る前に毎日少しずつ読み進めていました。
「古典」と聞くと小難しいイメージがありましたが、読んでみて良い意味で印象がかわりました。
個人的な感想ですが、“自分を見つめなおし心を整える”という点で、松浦弥太郎さんのエッセイに通じるものを感じました。
心の曇りを取り払って気持ちをスッキリさせてくれる。
日々の慌ただしさの中、気持ちが疲弊したり自分の軸が揺れているときに軌道修正してくれるような、そんな言葉に出会える1冊。
より響いたのは以下の章ですが、それ以外でも他者との関わりの中で共感や安堵することも多かった。
〈Book2 自分を生きる〉
〈Book3 自分を信じる〉
〈Book4 心を整える〉
〈Book7 変化を恐れず生きる〉
時代や国籍が違っても、同じように道に迷い、悩みや痛みを抱えていた彼らは私たちと何ら変わらない。
昔も今も同じ。上がったり下がったり、感情の波に揺られ揉まれながら、みんな自分の日々を懸命に生きている。
そういえば最近、『普遍に変わらないものこそが古典』だという言葉をどこかで目にしたような気がします。
自分軸を見失ったり人生に迷いが出たときなど、折に触れて読み返したくなる一冊でした。 -
Posted by ブクログ
『自省録』
古典のエッセンスから得る知恵。
このシリーズは難しくなくとても気さく。
まるで友だちとのおしゃべりのような感覚。
楽しく知ることができます☆
◇◇◇◇◇◇
【タイトル】TIIMELESS WISDOM人生をひらく古典の知恵自省録
【 著者 】マルクス・アウレリウス/編者:ジル・ハッソン/翻訳:佐々木寛子
【 出版社 】ディスカヴァー・トゥエンティワン
◇◇◇◇◇◇
『自省録』とは
ローマ皇帝マルクス・アウレリウス(121~180年)が
在位していた時期(161~180年)に
個人的に書き留めていた思索の記録が
後年になって書物としてまとめられたもの。
英語圏では「Meditations(メディテーション)」というタイトルで知られています
◇◇◇◇◇◇
この書籍は右のページに自省録の『名言』左のページに『アドバイス』が書かれたとても見やすく、分かりやすい作りでできています。
なので古典に苦手意識のある方も関係なく、現代書籍?として読むことができます✨️
中でも私が意識したいと思うことを2つピックアップします。
◇◇◇◇◇◇
1つ目は、
『相手の善意を信じる』こと。
振り回されず、
“正義の要請を念頭に置き、どんな印象を受けた場面でも、理解力や把握する力を堅持する”
“混乱したり感情的になったりせず、状況や相手を理解して、フェアな判断を心がける、”
◇◇◇◇◇◇
2つ目は、
『正しい行動への勇気をもつ』
“自分の責務を果たしているかぎり、寒いか暑いかは問題ではない。眠かろうと十分眠れていようと、悪く言われようと称賛されようと、それで左右されてはならない”
“とにかく正しいことをやりなさい。それ以外のことは気にするな”
◇◇◇◇◇◇
●どんな印象を受けた場面でも
相手を考え、フェアな判断をする
●どんな風が吹いても同じでいる
どんな時でも、かぁ。
流石すぎます。
堅苦しくないから故に、
それがたとえ皇帝の言葉であっても、
距離が遠く感じない。
語りかけてくれる言葉を自分事に考えられる。
振り返ってみて、
うーん、、、できてないときあるよなぁ、と思う。
まさしく『自省』です。
◇◇◇◇◇◇
ひとつひとつの言葉を受け止めやすい。
そして主たるところだからこそ、
超重要なことを教えてくれている。
今度はもっと深く『自省録』に触れてみようと思います。
自分が自分の手綱を握り、
自分軸で生きていくためにまずはこの1冊!
おすすめです✧
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ー今、この瞬間を生きるー
本当に大事なことにもっと多くの時間と心を割いて、些細なことには時間を費やさないようにしたいもの
ー苦しみは手放せるー
善悪は本来、存在しない。思考がそれを決めているのだ
今をいちばん大事にする
選んだ一つのことに専念して、意識を集中させる
失敗しても気落ちしない
全部をうまくできなくても、気にしすぎる必要はありません
逆境は乗り越えられる
その人が生まれつき耐えられないような出来事は、怒らない
逃げる選択を恐れない
ここで生きる力は己にある。だが、他人がそれを許さない状況になったならば、そのときは人生から去ればいい。ただし、被害を受けたと感じて怒りや復讐心に支配されるな。家が煙たいから、出ていくだけだ。
距離を取れば、主導権が取り戻せます
自責を手放す
正しい行動への勇気をもつ
自分の責務を果たしているかぎり、寒いか暑いかは問題ではない。眠かろうと十分眠れていようと、悪く言われようと称賛されようと、それで左右されてはならない
「とにかく正しいことをやりなさい。それ以外のことは気にするな」
相手と同じ土俵に立たない
復讐のもっとも良い方法は、あなたにひどい振る舞いをした人物と同じ言動を絶対にしないことです
相手に復讐をしない選択は、あなたの品位を高めます。
思い込みで傷つかない
他者から言われたことについて、それ以上の意味を自分で付け加えないようにしましょう -
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タイトルを読んではっとした.
まさに毎日が,休むことに対する罪悪感の連続だった.
仕事の予定を詰め込み,週間スケジュールに空きがあれば埋めずにいられなくなる.新たなタスクをはめ込み,朝は2時間以上の早出出勤,夜も3時間以上の残業.土曜日も日曜日も祝日も,仕事の準備や整理から離れられない.
その現状を家族に申し訳ないと思いながら,家族と過ごす時間や家庭のタスクをこなしたあと,みんなが寝静まった深夜に翌日の準備や書類整理をする.
たまの有給休暇も,ゆっくり寝坊することはできない.かといって妻の家事を主体的に担うこともできず,手持ち無沙汰で,罪悪感いっぱいで,読書もギターも,のんびりすることもできない.朝から心はドキドキしっぱなしで,「こんなことなら忙しさにかまけて働いている方が楽」とまで思ってしまう.
当然,仕事もうまくいくはずがない.対人関係の細かなミスが積み重なり,トラブルに発展し,職員の自由闊達な意見交換さえ阻害していることに気づいた.
本書は,そんな罪悪感が資本主義や奴隷制度,一部のキリスト教倫理によって張り巡らされた「怠惰のウソ」によるものだと示す.そして「怠惰は悪ではない,必要なものだ」と気づかせてくれる一冊だった.
もちろん,読んだからといってすぐに抜け出せたわけではない.ただ,抜け出そうとしなければ潰れてしまうことのほうが,「潰れずに突っ走ること」よりもはるかに現実的だと痛感した.
だから昨日,重い気持ちのままスタッフと腹を割って話した.
周りを頼らず孤軍奮闘しているつもりの自分は,周囲からは「入り込む余地のない,冷たく他を寄せ付けない人」に見えていたらしい.限界を宣言することは「負け」「弱虫」「リーダー失格」だと,自分で自分を追い込んでいた.
でも話してみると,みんなはずっと心配してくれていたし,手助けしようとしてくれていた.
「休むこと」「立ち止まること」を恐れていると,コミュニケーションまで閉ざしてしまう.この本を読まなければ,そこに踏み出す勇気は持てなかったかもしれない.
ただ一方で,本書の議論は「ある程度選択権を持つ人」を前提にしている側面もあると感じた.いわゆるブルーワーカーに対する視点は十分とは言えないのではないか.
本当に「罪悪感なく休む」ことが保障されるべきなのは,むしろ指示系統の最下層にいる人たちのはずだ.
上に行くほど働き方も休み方も「選択」できる.……選択できても,僕のように勝手に追い込まれる人間はいるのだけれど.
それでも,万人にとって大切な問いであることは間違いない. -
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ネタバレ『マネジャーの全仕事』読書メモ:現場経験から見た実践的気付き
■基本情報
著者:ローレン・B・ベルカー、ジム・マコーミック、ゲイリー・S・トプチック
発行:2023年11月(第7版日本語訳)
価格:2,200円(税込)
ページ数:420ページ
■核心的な気付き
1. 個人スキルとマネジメントスキルの断絶
元SEとして痛感した「技術力≠指導力」の壁。本書が指摘する「チーム化学反応」(p.112)を起こすには、UNIXコマンドのような明確な「コマンド体系」が必要。例:チーム指示を「sudo(権限付与)」「chmod(権限変更)」的に構造化。
2. フィードバックの量子力学
「褒め:叱=3:1」(p.128)という数値目標が新鮮。コールセンター構築時の「顧客対応マニュアル」作成ノウハウを応用。部下へのフィードバックを「スクリプト化」し、感情的な揺らぎを排除。例:
- 成功時:「commitメッセージのように事実を簡潔に」
- 改善時:「diffコマンドで変更点を可視化」
3. リモートチームの暗号化通信
Z世代向け「1日14回フィードバック」(p.305)というデータに驚愕。ネットワーク監視のSNMPトラップを応用し、部下の心理状態を「閾値監視」。Teams通知を重要度別に分類:
【緊急】電話着信(ACK必須)
【重要】@メンション(2時間以内返信)
【参考】メール(24時間対応)
4. 権限移譄のTCP/IPモデル
フェイルオーバー設計の思想を人的管理に転用:
1. ハートビート監視(定常観察)
2. チェックポイント(進捗報告)
3. フルルーティング(完全委任)
障害発生時は「ロールバック手順」を事前定義が肝要。
5. ストレス管理のクラウド化
データセンターの負荷分散アルゴリズムを応用:
メンタル負荷 = (未読メール数×0.3) + (残業時間×0.5) - (称賛回数×0.2)
閾値超過で自動アラート発令→タスク再分配を実施。
■実践プラン
1. ナレッジグラフ構築
設計書管理のCMDB(構成管理DB)手法で、チームスキルを可視化。依存関係分析により、人員配置を最適化。
2. 自動化スクリプト開発
Ansibleプレイブック形式でマネジメント手順をコード化。例:
- 新人教育playbook
- 評価面談テンプレート
- コンフリクト解決フローチャート
3. メンタルヘルスモニタリング
Zabbix監視を人的ストレス管理に転用:
アラート条件:3日連続22時退社
アクション:強制休暇割り当て
■総括
技術管理者と人間管理者の最大の相違点は「エラー許容度」。本書が説く「許容可能な失敗枠」(p.377)を、ネットワークのパケットロス許容率のように数値化することが次なる課題。クラウド設計の「リージョン/アベイラビリティゾーン」概念を人的リソース管理に導入し、冗長化されたチーム編成を目指す。