暉峻淑子のレビュー一覧

  • 豊かさとは何か

    Posted by ブクログ

    日本は仕事きちがいだと言われる、本当にそうだろうか?日本は著しく平等な国と言われるがそれは形式的な平等なのではないか?もはや日本でもっとも貧しいのは東京、その東京を日本代表であるかのように謳うのどうなのか?さまざまな視点から「豊かさ」を見つめ直す。

    0
    2019年05月16日
  • 豊かさの条件

    Posted by ブクログ

    『豊かさとは何か』(岩波新書)の続編。

    前著で著者は、経済成長に邁進してきた日本が本当の「豊かさ」を置き去りにしてきたことを批判していました。本書でも、前著刊行以後の日本においてそれらの問題が一向に解決されることなく、むしろ新自由主義的な政策を望む声が高まるなかでますますひどくなってきていることが、やはり批判的な観点から論じられています。

    また本書の後半では、著者自身がかかわったNGO活動と、そこでおこなわれた日本とユーゴスラビアの子どもたちの交流が紹介されており、未来における「共生」への希望が語られています。

    0
    2018年01月25日
  • 豊かさとは何か

    Posted by ブクログ

    1989年に刊行された本です。経済的な豊かさを至上の価値とする日本社会が本当の「豊かさ」を置き去りにしてきたことを批判的に論じています。

    著者自身が見聞した(当時)西ドイツのすばらしいところと比較することで、この国の教育、労働、福祉などの問題点が指摘されています。現在のヨーロッパは金融不安と移民問題で苦しんでおり、本書で書かれているような理想的な国家ではないのでしょうが、本書で指摘されているわが国の問題は改善されるどころか、ますます深刻になっているようにも思います。

    0
    2018年01月25日
  • 対話する社会へ

    Posted by ブクログ

    対話が重要であることはわかりきっているのに・・・・。
    上意下達は対話がなければ、スムーズに運びますからね。やはり、国策としての対話排除かな。

    0
    2017年03月22日
  • 社会人の生き方

    Posted by ブクログ

    昔は社会に無理にでも属さなければ生きていけなかった。でもいまは生産性が向上し、個人としても生きていけるようになったが故に、社会とのつながりに無関心な人が多い。

    筆者の主張は確かにそうだと思うけど、肝心な「ではどうしたらいいか」が曖昧。

    大雑把に言うと、利益追求の考えに走るのではなく、想像力を持って社会の一員として生きよ。

    主張は確かにそうだが、現代でより想像力を持ってみんなが生きていくためにはどうすれば良いかを具体的に言って欲しかった。

    0
    2015年11月23日
  • 豊かさとは何か

    Posted by ブクログ

    このタイトルでバブル期によく読まれた本なので興味があって読んでみた。内容を簡単にまとめると金銭的幸福に浮かれる現代(当時の)に対し、社会的幸せ(福祉やワークライフバランス等)を訴えている著書。いつの時代も同じことを訴えているが経済成長がないと社会的福祉の享受も難しいジレンマをどのように解決するかという点をもう少し突っ込んで欲しかった。結局は国民が格差があっても利益を追求するか、ある程度の全体の最適化を優先するかを選択するしかないと思うが。

    0
    2015年11月08日
  • 豊かさの条件

    Posted by ブクログ

    結局豊かさとは何なのか。
    互助の先にあるというのもちょっと違う気がする。
    もちろん助け合うこと自体は大事だと思うが。

    0
    2015年10月07日
  • 豊かさとは何か

    Posted by ブクログ

    労働や環境、社会福祉など4つの視点から日本が豊かでない点を述べている。
    アーヴィングフィッシャー
    「産業活動で自然破壊が生じることは、台所を広げて庭をつぶすにひとしい」
    残業が10時間超えで育児と子どものアドビがなくなる。20時間で趣味や読書がなくなうr。50時間で夫婦の会話がなくなり、それ以上でテレビがなくなる。

    0
    2014年12月04日
  • 社会人の生き方

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この人の本はいつも、論旨明解だ。
    歯切れがいい。
    意志がある。

    なので、というか、
    しかし、と言うべきか、
    私には、
    長時間、この人の言葉を
    浴び続けていることがむずかしい。

    長く続けて読むことができず、
    漫々と、
    置いては読み、
    読んではまたやめて、
    いつも積ん読になってしまいます。

    生き方 人生の眺め方
    価値の付け方

    人生を長く生きてきた人の
    言葉の重みなのかな。と思います。

    そしてこの本もまた積ん読。漫々と読みます。

    0
    2016年05月27日
  • 豊かさの条件

    Posted by ブクログ

    安易な教育批判、官僚批判や、愛に溢れただけの保守主義(郷愁主義)が多く、岩波新書にしては学術性に欠けている気がする。

    0
    2014年01月10日
  • 社会人の生き方

    Posted by ブクログ

    社会で生きるとはどういうことかー働く意味や人とのかかわりについて考えさせられました。中高で行われているキャリア教育について、どういうことを伝えていけばよいのか…ヒントになりました。

    0
    2013年07月11日
  • 社会人の生き方

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【内容】 社会人とは本来、自分たちの社会をともに作り上げる人びとのことだ。だが、今の日本では、若者たちの就職難や格差の拡がり、無縁化に見られるように、社会人として生きていくのが困難になっている。社会人になるには何が必要か。社会人をどう育んでいったらよいのか。著者の内外での経験にもとづく豊富な事例を織り交ぜながら考えていく。 (「BOOK」データベースより)

    【感想】 社会人として生きていく上で、考えるべきことを筆者が提供した一冊。社会とつながりを持ち、働きながら、支え合いながら、学びながら、育てられながら、生きていくことの必要性を説いている。

     まえがきに「私たちは、個人であると同時に社会

    0
    2013年05月06日
  • 社会人の生き方

    Posted by ブクログ

    新自由主義に関する本と併読していたので、際立って「社会人の生き方」が読書の軸になった。競争と自己責任の今、未来への生きる希望を示す本書の意味は大きい。若者向けというものでなく、時々の自分を「俺はどのくらい大人なのか」を振り返るのに役立つ…「社会人」になるのは難しい。

    0
    2013年02月12日
  • 社会人の生き方

    Posted by ブクログ

    誰もが働けるとは限らない時代」に、社会人の意味を探る本。

    自己責任論を批判し、人とのつながり、社会保障など幅広い意味でのセーフティネット的なものの必要性を訴えている。

    共感できることも多いものの、社会に全てなんとかしてもらおうというのは現代では難しいと思う。

    0
    2012年12月24日
  • 社会人の生き方

    Posted by ブクログ

    社会を構成する人という意味での広義の社会人について、様々な視点からまとめられている。
    就職難について自己責任論に囚われる若者の解放は、社会の重要な課題であると感じた。
    しかし、本書の個々の指摘の中には、地域を特定した問題への拘りが余りにも強すぎて、逆に大局的な論点が薄まってしまったように感じられた部分もあった。

    0
    2012年12月23日
  • 社会人の生き方

    Posted by ブクログ

    正論を言っておられる。ですから、若い人は迷うことなく読まれるといいのかも・・・・。
    ただ、説教じみていることも確か。
    一方を語れば、もう一方も語らねばならない・・・・ということで、ついつい長くなったのでしょうか。
    本人の自覚と、社会そのものの変化。
    当たり前といえば、当たり前なんですがね。

    0
    2012年12月06日
  • 豊かさとは何か

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    20年以上前に書かれた本であり,
    私は,状況はかなり変化した,ととらえた.

    その変化は,いろいろあると思うが,
    ・この本が書かれた時代に労働者として描かれ,
     成長期,バブル,不況のなかを経た,現在の壮年のトップ世代が,
     (ややともすると過剰な)反省に立ち返っているようなこと
    (老人優遇,ゆとり教育,男女共同参画),

    ・一部ではあるが,若者や中堅層が
    現在進行形で押し上げ盛り上げているようなこと
    (環境問題,社会企業,NPO,フレックスタイムやゼロ残業,CSRなど),

    ・先進国としての基準を満たしたもの,または
     他の途上国のふりみてわがふりを直したところ
    (トイレやごみ箱など衛生,社

    0
    2012年11月13日
  • 社会人の生き方

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    就職して社会に出る人に向けたノウハウ本だと思って購入したら、違いましたwwまえがきとか読まないもので。

    格差社会で生きにくい世の中で、我々底辺の市民が持つべき心構えが議論されています。NPO、自治、教育、若者や非正規社員の雇用問題のエピソードは示唆に富むものです。僕は希望を持っていきたいのですが、少し芽が摘まれた気がします。確かに生きにくいでしょう。

    ホームレスや派遣切りを自己責任と考えていましたが、そうばかり言えないということを知り衝撃を受けました。

    企業と労働者たる社会人がバランスよく楽しく生きられる世の中の実現を望みます。青臭いと思われるでしょうが。

    0
    2012年10月29日
  • 豊かさとは何か

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この本を読む直前にミヒャエル・エンデの『モモ』を読んだせいか、豊かな生活を送るための必要条件としての「時間」というものを、強く意識させられました。

    この本が出たのが1989年。さすがに引用されているデータは古いけど、ポイントとなるところは今の時代でも色あせていません。中でも、日本人の労働時間の長さや、通勤ラッシュを耐え忍んで狭苦しい家に寝に帰るだけの生活でいいのか、という問題提起は、いかにもこの時代ならではだなーという感じです。いまは、通勤ラッシュは変わってないけど労働時間は少しは改善されたのかな。

    著者が西ドイツで過ごしたためか、西ドイツはこんなに素敵な生活だった、それに比べて日本はとに

    0
    2012年04月07日
  • 豊かさとは何か

    Posted by ブクログ

    西ドイツ在住経験のある著者が、日本と他の先進諸国との比較から、日本のもつ「豊かさ」の観念の特異性を説明する。
    「豊かさ」というと、日本では一般に経済水準の高さと捉えられがちだが、西欧でいう「豊かさ」には人間性の尊重、自然環境の維持、自由競争の前提としての社会福祉の充実、が含まれている。
    著者は、日本は「豊かさ」の実現の仕方を間違えたのではないかと、この本を通じて警鐘を鳴らしている。
    20年前に書かれた文章であるが、今尚その批評は示唆に富んでいる。

    ただし、ここで書かれている西ドイツでの「豊かさ」が、そっくりそのまま日本に当てはまるかどうかは、甚だ疑問である。
    西欧文化と日本文化は、質的に大き

    0
    2011年09月24日