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社会人とは本来、自分たちの社会をともに作り上げる人びとのことだ。だが、今の日本では、若者たちの就職難や格差の拡がり、無縁社会化に見られるように、社会人として生きていくのが困難になっている。社会人になるには何が必要か。社会人をどう育んでいったらよいのか。著者の内外での経験にもとづく豊富な事例を織り交ぜながら考えていく。
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Posted by ブクログ
非常に読み応えのある本でした。 理想論ではなく、地に足がついた視点で問題提起と解決策へのヒントが述べられています。 人間は社会的つながりの中でこそ生きる意味と幸せを見出すことができる。それに沿った社会であるべきである。ということを改めて実感させられた。
タイトルが何か教訓臭いのが残念である。内容は、現在の貧困や問題点を指摘しているので、この本を読んで卒論のテーマが見つけられるであろう。上海がOECDでトップになったのは、成績のいい学校を悪い学校を一緒にして、更に最下位の成績の学校には一番いい教師を入れた、ということはほかでまったく説明されていないこ...続きを読むとである。教育問題を扱うためにも読んだほうがいいであろう。
日本社会はこのままで良いのかと警鐘する著者の思いが詰まった一冊です。 教育学者の本田由紀、フリーター・ニート問題に詳しい玄田有史を足して二で割った感じでしょうか。「日本社会」といった漠然とした分野を扱っていますので、上2名の著書を併せて読むと、更に理解が深まると思います。また、西條剛央『人を助けるす...続きを読むんごい仕組み』が実践的でタイムリーなので、本書に共感された方には強くオススメします。 読んでいると暗い気持ちになりますが、何とかしなくてはと思います。最後は社会人の力を希望にして締め括っているので、読後感はちょっと希望的観測で満たされます。 大概、人生において完全に自己責任と言えるようなものは少なく、それを『お前が悪いからだ!』と責められても、『いや、ただ生まれてくる時代が悪かった』と言われれば一言もありません。この例は極端ですが、自己の能力ではどうしようもないことだって沢山あるわけで、それを全部他人のせいにするのは良くないですが、少しくらい斟酌したって良いじゃないかと思うんです。 利己に走らず、利他的にもなりすぎず、均衡を保っていけば、もっと良く生活できると思います。 社会全体に余裕がなくなってきていて、他人に構ってあげられる余力も小さくなっている時代。ジリ貧は目に見えているのに、目先の問題ばかりに焦点を向ける昨今の政治には閉口します。もう数十年まえから少子高齢化社会は予見されていたのに、全く改善される兆しはありません。どうせジリ貧なのは分かりきっているので、無理矢理余裕をもった行動なり施策を行わなければなりません。 いっそのこと、『一日一善法案』みたいなものを作った方が良いかもしれません……他人に対して一善を行う、みたいな(笑)。 他人とのつながりはもちろん大切なのですが、同時に考えなければならないのは、『絆(きずな)=絆(ほだ)し』という事です。情に絆される、という慣用句にあるように、束縛するという側面もあります。 それに嫌気が差して、日本の伝統的な文化(親戚付き合い、お中元・お歳暮、年賀状等、集団における個人の役割等)を放擲して、自由を求める(プライベートを充実させたり干渉を無くしたり、お節介が行き過ぎた行為に捉える等)、そして東日本大震災によって「絆」が再び注目されるようになっています。 この変遷を抜きにして社会は語れないと思います。 この議論は、山岸俊男『安心社会から信頼社会へ』で有意義な見解が述べられているので、興味のある人は是非とも読んでほしいです。 本書では、社会人と民主主義を結び付けていますが、所謂政治力が高ければ民主主義は高まらないし、大衆は政治に関心を持たなくなるでしょう(良い意味で)。僕はそれが理想だと思います。つまり、民意を反映していなかったり、横暴な振る舞いがあるからこそ民主主義や討論が活発になるわけで、大衆が『政治?そんなの、政治家に任せておけば大丈夫だよ』と他意無く言えるようになるといいなと思うんです。まぁ、現状の日本は政治が腐り過ぎて大衆も政治に関心が無くなるという悪循環に陥っていますが。 最近は話題にならなくなっていますが、豊かさと引き換えに失ったものを、もう一度考え直さないといけないと思います。そのための一冊としては最適なものに仕上がっていると感じました。 僕の評価はA-にします。
「社会人とは何か」から学生や企業人が「社会人」になれない状況を描く。その原因を自己責任論におき、それが自己否定や社会参加意識の低さに繋がっている、と捉えていると思う。様々な社会参加の事例を描いており、よく整理されているとは思うが、根深く巣食っている経済中心主義を現実に克服していけるのか、疑問ではある...続きを読む。
誰もが社会の一員としての自覚と誇りを持ち、議論をして、少しずつ良い方へ良い方へと変えていくことができる。自分たちがコントロールするという意味での民主主義礼賛の書。 自分のこと、自分の好きなことを大切にしたい。 同時に働いてお金を稼ぎ、生活することができる。社会の一員として誰かの役に立つという選択が...続きを読むある。 そういう幸せをはっきりと意識した。
ある方がオススメしていたため読む。社会を変える〜と方向性は近いと思うので、これも面白い。 どちらの本も読むと色々行動してみたくなる。
昔は社会に無理にでも属さなければ生きていけなかった。でもいまは生産性が向上し、個人としても生きていけるようになったが故に、社会とのつながりに無関心な人が多い。 筆者の主張は確かにそうだと思うけど、肝心な「ではどうしたらいいか」が曖昧。 大雑把に言うと、利益追求の考えに走るのではなく、想像力を持っ...続きを読むて社会の一員として生きよ。 主張は確かにそうだが、現代でより想像力を持ってみんなが生きていくためにはどうすれば良いかを具体的に言って欲しかった。
社会で生きるとはどういうことかー働く意味や人とのかかわりについて考えさせられました。中高で行われているキャリア教育について、どういうことを伝えていけばよいのか…ヒントになりました。
新自由主義に関する本と併読していたので、際立って「社会人の生き方」が読書の軸になった。競争と自己責任の今、未来への生きる希望を示す本書の意味は大きい。若者向けというものでなく、時々の自分を「俺はどのくらい大人なのか」を振り返るのに役立つ…「社会人」になるのは難しい。
誰もが働けるとは限らない時代」に、社会人の意味を探る本。 自己責任論を批判し、人とのつながり、社会保障など幅広い意味でのセーフティネット的なものの必要性を訴えている。 共感できることも多いものの、社会に全てなんとかしてもらおうというのは現代では難しいと思う。
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