暉峻淑子のレビュー一覧

  • 豊かさとは何か

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    ネタバレ

    古本屋で出会った書籍のためおよそ30年前のデータや価値観で書かれたものですが、それでも現在の社会に対しても通ずる内容と感じます。
    ・当時のお金や物質的な豊かさばかりに囚われそれ以外の豊かさを国民が享受できる状況にないこと
    ・「健康で文化的な最低限度の生活」をうたいながら実際には生きるギリギリでしか支援が受けられないこと
    ・その他仕事や生活があまりにも豊かさを感じられないほどに厳しくなっていること
    ・これらに対する批判や提案とヨーロッパ(特にドイツ)での取り組みやそれによる生活の様子
    これらがとても印象的に感じました。カネやモノでしか評価されない豊かさについて考え、人生や生活をどうすれば豊かで満

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    2021年11月28日
  • 対話する社会へ

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    「戦争・暴力の反対語は、平和ではなく対話です」。
    平和というと、ただ戦争がない状態という漠然としたイメージになりがち。
    「対話」となると、そこには目の前の一人の人が存在する具体的な出来事になる。
    「対話が続いている間は殴り合いは起こらない」とも。

    学生時代の恩師との対話。
    難民支援の現場での対話。
    教育現場での対話。
    精神医療の現場での対話。

    様々な実例をあげ、対話の持つダイナミズムを具体化している。

    対話とは、話すことではなく聞くこと、とも。
    対話こそ、人が人である証拠なのだ。

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    2017年06月30日
  • 対話する社会へ

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    「豊かさとは何か」を世に送り出して約30年、一貫して人々の暮らしに関わる様々な問題提起をしてきた筆者の最新刊。発売されてから、すぐに購入しました。

    帯に、「戦争・暴力の反対は、平和でなく対話です」と書かれています。その考えに至った筆者の個人としての経験、あるいは「対話研究会」という筆者も参加する地域の取り組みを通じての蓄積、社会で起こっている事象を「対話」という視点で分析すること等を通じて、何を考えることが必要かを呼びかけています。

    僕自身も日々の生活の中で、いろいろな方と話をすることで考えが磨かれていくというか、気づかされることがとても多くあります。個々の違い(苦手意識のようなもの)はあ

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    2017年03月12日
  • 豊かさとは何か

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    良書。
    さすがに古い。バブルの頃、そんな時代もあったなあ、って感じ。
    だけど、今でこそこの本を読むべき。

    人間は、生活に必要なモノ、カネがあれば良い。
    金銭中心の文化は、人間の文明を滅ぼす。

    いまだに、日本は裕福な国だとは思うので、自戒の意識を持つべきと感じた。

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    2015年05月04日
  • 豊かさとは何か

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    来年から私は労働者の一員になるわけだけど、労働は一歩間違えれば自分を不幸にするだけなんだと感じた
    いますぐ労働環境を変えることは難しいけど、豊かさとはなにかが自分でわかっていれば労働に飲み込まれずに豊かさに生きれると思う
    豊かさのヒントがたくさんつまった本でした

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    2014年10月15日
  • 社会人の生き方

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    日本社会はこのままで良いのかと警鐘する著者の思いが詰まった一冊です。
    教育学者の本田由紀、フリーター・ニート問題に詳しい玄田有史を足して二で割った感じでしょうか。「日本社会」といった漠然とした分野を扱っていますので、上2名の著書を併せて読むと、更に理解が深まると思います。また、西條剛央『人を助けるすんごい仕組み』が実践的でタイムリーなので、本書に共感された方には強くオススメします。

    読んでいると暗い気持ちになりますが、何とかしなくてはと思います。最後は社会人の力を希望にして締め括っているので、読後感はちょっと希望的観測で満たされます。

    大概、人生において完全に自己責任と言えるようなものは少

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    2014年09月26日
  • 豊かさとは何か

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    20140113 四分の一世紀経って自体は良くなっているか。その国の豊かさは、最も困窮している人に対してどのような処遇をしているかによって証明される。忘れないようにしよう。

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    2014年01月13日
  • 社会人の生き方

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    「社会人とは何か」から学生や企業人が「社会人」になれない状況を描く。その原因を自己責任論におき、それが自己否定や社会参加意識の低さに繋がっている、と捉えていると思う。様々な社会参加の事例を描いており、よく整理されているとは思うが、根深く巣食っている経済中心主義を現実に克服していけるのか、疑問ではある。

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    2013年01月07日
  • 社会人の生き方

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    誰もが社会の一員としての自覚と誇りを持ち、議論をして、少しずつ良い方へ良い方へと変えていくことができる。自分たちがコントロールするという意味での民主主義礼賛の書。

    自分のこと、自分の好きなことを大切にしたい。
    同時に働いてお金を稼ぎ、生活することができる。社会の一員として誰かの役に立つという選択がある。
    そういう幸せをはっきりと意識した。

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    2012年11月14日
  • 社会人の生き方

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    ある方がオススメしていたため読む。社会を変える〜と方向性は近いと思うので、これも面白い。
    どちらの本も読むと色々行動してみたくなる。

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    2012年11月11日
  • 社会人の生き方

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    ネタバレ

    失敗を「自分の責任」にすると成長しない、「社会の責任」とすることで成長できる、ということが印象に残っている。

    確かに、前々から自己責任も個人100で社会0とは思っていなかったが、逆転させるまでは考えなかった。
    ただ、三菱ふそうでの従業員の話を読む限り、結局解決し再起を可能としたのは、社会的解決手段に訴えた方であった。

    自己責任論は対症療法的であり、社会責任論は根本を解決するものである。
    確かにこのままだと、日本は社会の構造がおかしいまま、固定化がますます進む。

    仕事を選ぶことは当然であり、それが悪いという風潮はおかしいし、憲法に反する。


    どちらにせよ、一番悪いのは制度を悪用する人たち

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    2017年01月02日
  • 豊かさとは何か

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    物にあふれた日本の精神的な豊かさの喪失を危惧した筆者が、西ドイツと日本の比較を足がかりに、日本の豊かさの再検討をする。書かれている内容は現在の日本にも十分当てはめることができる。筆者は日本の長期間労働、社会インフラの不備、不十分な社会保障制度に着目し、少なくとも現在、将来の生活に不安を感じることのない行政サービスを提供していかなくては人々が精神的な豊かさを感じることは難しいと述べている。全体的に非常に考えさせられる問いを投げかける本であったが、筆者の西ドイツへの思い入れが強すぎて、少し冷静な分析ができていないのではと思う感じもあった。

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    2012年08月29日
  • 豊かさとは何か

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    ネタバレ

    最近書かれた本、だと思ったら「1989年」と知り驚いた。
    バブル崩壊前にこの内容を書いて出版するのは凄く勇気がいったと思う。
    刷も重ねられているが、恐らくバブル崩壊後に売れ出したのだと思う。

    それにしてもまさに今にも当てはまる状況でもあり、この時点から一層状況が進んでいるのであれば事態は深刻
    ただ、多少外国のいい所取りをして、日本と比較をしている感があった

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    2012年04月11日
  • 豊かさとは何か

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    日本と欧州の生活環境の差という視点から、人間としての豊かさについて考える。
    驚いたのは、著者が実際に生活し、欧州の生活の豊かであることの例として登場したのが 西ドイツ。

    西ドイツ…
    この本が書かれたのは1989年。そうか まだ壁のある頃か…
    あと、住環境の劣悪さの説明として提示された土地の値段のべらぼうさ。あぁ、この頃は噂に聞く泡の時代か…

    ところどころ歴史を感じさせる部分はあるけれども、ささやかながら少しでも豊かな生活を求める一人としては頷くところが多い。そして、この本が書かれてから20年以上、改善されたところと変わらないところ、悪化しているところとを思ってしょんぼりする。
    いいかげん、

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    2012年01月28日
  • 豊かさとは何か

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    20年以上前に書かれた本ですが、日本はその根本は変わってないんだなって思いました。

    「日本は経済大国であるという。しかし、豊かな国ではない。」
    悲しいけれど、そう思います。
     豊かさとは何か、どのように豊かな人生を生き、豊かな社会をつくっていくか、考えていくべきなのだと思うのですが、そんな余裕すら持ち合わせていないのではないか、それを考えるということすらできないでいるのではないか。だから、いつまでたっても変わらないのでしょうか。

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    2011年08月03日
  • 豊かさの条件

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    [ 内容 ]
    効率と競争の追求によって泥沼の不況から抜け出そうとする日本社会。
    だが、リストラ、失業、長時間労働、年金破綻など、暮らしの不安は暮るばかりだ。
    子どもの世界も閉塞をきわめている。
    著者のNGO活動の経験をふまえて、真に豊かな社会をもたらす互助の関係性をいかにして作るかを考える。
    前著『豊かさとは何か』の続篇。

    [ 目次 ]
    第1章 切り裂かれる労働と生活の世界
    第2章 不安な社会に生きる子ども達
    第3章 なぜ助け合うのか
    第4章 NGOの活動と若者達
    第5章 支えあう人間の歴史と理論
    希望を拓く―終章に代えて

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ

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    2011年05月16日
  • 豊かさとは何か

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    @yonda4
    1989年に出版された本。世間はバブル期。
    古本屋で理由なく手に取り、購入したがかなり考えさせられる内容だった。

    本書の内容を簡単に要約すると、

    「モノやカネを常に追求する日本社会の豊かさは間違っている。家族を愛す、自然を愛すなどのゆとりを持てる社会が本当の豊かさなのではないか」

    ということ。

    さらに一番重大と考えるのは

    「この頃に挙げられている社会問題が何も解決していないこと」

    例えば、労働時間が長い、有給休暇も自由に取れない、業務が膨大にあり常に忙しい、などなど。数えるときりがなく、現在では、働くところがない、という問題がプラスされている。

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    2011年04月23日
  • 豊かさとは何か

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    日本が失った豊かさをどう取り戻せばよいのか。
    ヒントとして、海外の社会保障、社会資本について、より詳細に学びたいと感じた。

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    2021年08月07日
  • 豊かさとは何か

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    30年前の本で読みやすかったとは言えないが、今にも通じる問いは多くあった。個人的には2,4,5章に学びが多かった。特に海外の豊かさを体験して、そのイメージを鮮明に持てることは大事なのだろうなと感じる。

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    2021年07月03日
  • 豊かさの条件

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    「ピアスや服装に学校は何も干渉しないのでしょうか。学校は子供の個性に対応して教育するところ。ピアスや服装は子供の個性がはっきりわかっていいじゃないか」

    「労働者の解雇につながる技術の発達は、資本主義の中でプラスだけなのか」

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    2020年05月19日