杉山隆男のレビュー一覧

  • 自衛隊が危ない(小学館101新書)

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    発足から55年、田母神・前航空幕僚長の「懸賞論文」問題が露呈した巨大軍事組織、自衛隊の歪みとは何か。「軍歌が流れる基地」「悩める現場」、そして「アメリカという聖域」。足かけ15年、1000人を超える陸空軍自衛隊員に話を聞き、F15で空中戦訓練を体験し、軍事機密のかたまり、潜水艦で深海を行った「兵士」シリーズの著者が、さらに3年にわたり防衛省の人事関係施策等検討会議委員をつとめた経験をもとに、いま自衛隊の現場で何が起きているか、つまびらかにしていく。その軋みの、悲鳴にも似た声が、歯止めを失ったこの組織で相次ぐさまざまな問題の底から聞こえてくる。

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    2012年07月28日
  • 昭和の特別な一日

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    流石に東京オリンピックについては実体験としては持たない世代だが、昭和39年10月10日の五輪開幕の日が「体育の日」として現代に受け継がれているのは知っているし、その開会式で国立競技場の上空に自衛隊機がスモークを出して五輪を描いたことはその後の写真や記録映像を通じて知っている。

    難易度の高いアクロバット飛行だが、流石に日本のパイロットはゼロ戦の伝統を引き継いで技術が高いもんだ、と思っていたら其れが大間違い。五輪開幕の2年前に日本の五輪委員会から開会式には自衛隊機で五色のスモークを出して飛んでくれという要請は受けたのだが、それは此れまであちこちの国際大会で各国の空軍機がやっているような真っ直ぐに

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    2012年02月12日
  • 「兵士」になれなかった三島由紀夫

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    感受性が強くて、かなり打たれ弱い。

    時々自分に酔ってるけどちょっとヘタレ。



    そんなレンジャー平岡君のお話。

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    2011年12月02日
  • 自衛隊が危ない(小学館101新書)

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    発足から55年、田母神・前航空幕僚長の「懸賞論文」問題が露呈した巨大軍事組織、自衛隊の歪みとは何か。
    「軍歌が流れる基地」「悩める現場」、そして「アメリカという聖域」。
    足かけ15年、1000人を超える陸空軍自衛隊員に話を聞き、F15で空中戦訓練を体験し、軍事機密のかたまり、潜水艦で深海を行った「兵士」シリーズの著者が、さらに3年にわたり防衛省の人事関係施策等検討会議委員をつとめた経験をもとに、いま自衛隊の現場で何が起きているか、つまびらかにしていく。
    その軋みの、悲鳴にも似た声が、歯止めを失ったこの組織で相次ぐさまざまな問題の底から聞こえてくる。

    [ 目次 ]
    第1章 「武士

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    2011年06月12日
  • 兵士に告ぐ

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    杉山の今までの「兵士シリーズ」と比べると、雑多なテーマの記事をざっくりまとめた観があり、一冊の本としてはまとまりに欠ける。
    自衛隊の精鋭部隊である「西部方面普通科連隊」については初めて知った。また、「兵士に聞け」に登場したレンジャー学生が、信望を集める中隊長に成長した姿が描かれており、印象に残った。

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    2018年10月14日
  • 「兵士」になれなかった三島由紀夫

    購入済み

    著者が下半身に注目しすぎる

    三島の自衛隊体験入隊は有名だったので、その仔細を知りたいと思って購入した。たしかに当時の隊員の証言など巨細にわたる取材もあるのだが、どういうわけかこの著者は三島の下半身の筋肉の脆弱さに固執しすぎる感がある。持久力そうである長距離走の弱さまで下半身子筋力のせいに(牽強付会な当時の証言を利用する方法まで用いて)するにいたっては、もうその魂胆は明白になった。

    要するに筆者は三島の文武両道性を根底で否定したかったのではないか。そのため意味のない下半身筋肉に対する描写がこれでもかと続くと思われる。そういう意味では期待外れの本だった。

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    2017年03月14日