鳥羽亮のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
江戸・天保時代が舞台。アクションありきの探偵もの。長編。
すらすらと読める。漫画やラノベのように。
波之助と周囲の人々がおりなす人間模様と、江戸という時代の人間模様が感じられる。お偉いさんと、町奉行という扱いは全く別ってこと…etc)
からくり小僧という江戸時代に流行った義族の怪盗というネタを含ませている(あの有名な怪盗・鼠小僧次郎吉が処刑された3年後という設定)。
旗本早川家の三男坊・波之助が清潔感があって釣り好きの変わり者で、変な事件があると熱中して推理してしまう、という正直この時代もてそうだなぁ。そういう話もあるといい。
奉行所の同心小野増次郎が結構好きだ。
でもからくり小僧が一番素敵 -
Posted by ブクログ
ネタバレ時代小説。推理要素あり。江戸。田沼意次政権時。
場所は深川。主人公たちは始末屋。大きな店のもめ事を後腐れなく始末するのが仕事。
殺しはなるだけしないのがモットー。
仲間の始末屋が女に殺されたことから、彼らは自分たちがねらわれていることを知る。
この手の作品は料理を美味しそうに書かなきゃいけないという約束があるんでしょうか。
田楽の、お茶漬けの、なんて美味しそうなこと。池波作品も食い物描写が細かいですけれど、これもなかなかでした。主人公の宗二郎がこれまたよく食事をしている。それも、贅沢な品ではなく、昨日のご飯をお茶漬けにしたものや、懇意の女性から煮付けをもらったり。
とにかくよく食