和田春樹のレビュー一覧

  • ウクライナ戦争 即時停戦論

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    ウクライナとロシアの戦争が長引いている。しかし、ニュースでの扱われ方は、開戦時より少なくなってきていると感じ、この戦争の行く末に不安を感じていた。

    そんな折、この本に出会った。ロシアとウクライナの関係性についてあまりにも無知であったことに気付かされた。

    朝鮮戦争の事例をひいた、停戦実現についての記述が納得いくものであった。

    和田氏をはじめ、粛々と即時停戦実現に向けて行動されてきた知識人の方々に頭が下がる。

    これ以上の死者を出さないでほしい。一刻も早く即時停戦に向けて歩みを進めていくことを切に願う。

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    2023年10月27日
  • 韓国併合 110年後の真実 条約による併合という欺瞞

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    ネタバレ

    感情的ではなく、一次資料をもとに緻密に調査されていて、こういう文章は読んでいて本当に面白い。
    反日だ嫌韓だと騒ぐ前に、自分の国が過去になにをしてきたのか、きちんと知らなければならいと切に思う。その良し悪しを決めるのは私たちじゃなくされてきた国の人たちだ。

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    2020年01月19日
  • ウクライナ戦争 即時停戦論

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     「即時和平論」ではなく「即時停戦論」だという含みが大切と思うし、これまでの著者の経験と実績から、日本外務省、各国大使館、国内外の研究者に働きかけていく行動力も素晴らしいと思う。一部ではあるが、2022年2月以降の国際的な停戦に向けたアクションが紹介されたことも評価できる。日本の「護憲派」が、ウクライナの戦争に曖昧な態度しか示せていないという批判もその通りだろう。
     だが、それでも著者の議論には首をかしげざるを得ない点もある。すでに指摘されている通り、著者が重視する2022年3月末のウクライナ側の和平提案は、ロシア軍のキエフ侵攻の失敗が明らかになった段階で提起されたものではないか。また、停戦の

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    2023年10月04日
  • 韓国併合 110年後の真実 条約による併合という欺瞞

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    歴史問題や外交的な課題といった一連の問題は文献の解釈で結局水掛け論にはなってしまうだろうけど、このようにファクトを見ていくことも大事。ナショナリズム的な思想には要注意。

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    2021年03月10日
  • 日韓条約 60年後の真実 韓国併合とは何だったのか

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    岩波ブックレットNo.1113です

    岩波ブックレットは新しいのが出るたびに読むようにしてるんです
    半ば強制的に読むことで、自分がもともと興味を持っていなかった分野もちょっと知ることができるので良いのです

    さて今回は日韓併合についてですな

    日本の朝鮮半島の植民地化に繋がる1905年に結ばれたウルサ条約(韓国側の呼び名)の有効性について論じています

    日本側の双方の同意について交わされたという主張に対して、韓国側の主張はそんなもん脅されて無理矢理に交わされたんだから、そもそも無効や!と言う主張

    筆者の和田春樹さんの主張も韓国側の主張に沿ったもので、むしろそこを認めないと真の日韓友好はないと

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    2025年11月03日
  • ロシア史 下

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    和田春樹編「ロシア史 下巻」(山川セレクション)
    日露戦争、第一次世界大戦、ロシア革命、スターリン、第二次世界大戦、スターリン批判、ゴルバチョフ時代を経てプーチンのロシアまでを描く。ロシア革命そのものはあっさりした描き方でいつのまにかレーニンが現れソビエト政権が成立している感じがする。スターリンもいつのまにか権力中枢にいる。プーチンも同様。なるべく価値判断を避けてフラットに書きたいのだなと思った。上巻も含めて大部な割に読みやすい。

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    2024年10月08日