デボラ・ヘイルのレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
敵を逃れる二人の道中紀行
ヒロインは、とてもまっすぐで、正直で、思いやりがあって、ユーモアがあって、精神的に強くて、おまけにスタイル抜群で大変美しいお姫様。慎ましいよりは明るくお茶目で、自分らしさを伸び伸び表現して、単なる男勝りではないのです。ユニークで心根が可愛いお姫様を愛さずにはいられない。
目的地へ向かう道中、ヒロインと正体を偽っているヒーローとの会話はウイットに富み、素直なヒロインの言葉に振り回されるヒーローとの絡みはユーモラスです。ヒーローの自虐な独白も微笑ましいです。
後半ヒーローの抱えた恋愛のトラウマは、彼の美丈夫キャラからはちょっと無理があるような気もしましたが、ドラマティックな最後はもちろ -
Posted by ブクログ
12世紀、王位継承の争いをさけて修道院で暮らすセシリーは、4人兄弟を内戦で失い、突然誰もが欲しがる花嫁候補となった。彼女を娶れば、広大なブランサムの所領は夫のものになる。それを見越して、かねてからの求婚者フルクが、実家に戻ったセシリーを無理矢理奪いに兵を引き連れてきた。死ぬほど嫌いなフルクの妻になるなら、女王に命じられたとおり、会ったこともないローアン・ドゥコートニーに嫁ぐほうがいい。彼の城に行って、この身の純潔と引き替えに助けを求めよう。セシリーは隙を見て城を抜け出し、格好の旅の相手を見つけた。修道院の菜園で出会い、生まれて初めて惹かれた男性に再会したのだ。彼こそローアンその人だったが、ロー
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