高橋三千綱のレビュー一覧
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悲劇のヒロイン「神林陽子」
このスポ根漫画、半世紀前に「漫画アクション」に連載されていましたね。主人公の「小林誠一郎」が「アパートの狭い部屋」で母と妹との3人暮らしをしているのに対して主人公のガールフレンドの「神林陽子」と言う女の子は「豪邸」で暮らしていましたし、二人のこの「格差」もこの漫画のキーポイントでしたね。それにしましてもこの漫画に登場しています「神林陽子」と言う女の子、まさに「悲劇のヒロイン」ですね。大好きな主人公には勿論ですが、大嫌いな「米沢」と言う家庭教師にもあの伊藤詩織さんみたいに目に合わされましたし、父も病気で帰らぬ人になり、彼女自身も「孤児」になってしまいましたね。「行きは大名、帰りは乞食」とはまさに
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購入済み
涙腺大崩壊
小学生の頃、「父の耳」がジャンプの読み切りで掲載されており、当時10歳ながらもワンワン泣いた記憶がありました。
感性が形成された作品、ずっと気になってました。
現在二児の父になり、ちょうど夫婦喧嘩や育児に疲れていたときに心の浄化をしなければ、と
「ジャンプ 読切 父親探し」でググって辿りました。
掲載されてない他の話も、親子の切なくてグッとくる温かいというか熱い(本宮先生だからでしょうか)ストーリーでまた改めて感動し、家族というものを、考えさせられました。 -
Posted by ブクログ
山口百恵と三浦友和主演映画の原作。さわやかな青春ものかと思いきや、ドロッとした感じもところどころ。これが時代の空気感ってやつだろうか。
健気な恵子に対して主人公の「ぼく」の不実でおこちゃまなこと。「ぼく」に限らず、地方から就職で東京に出てきた女性を二号さんみたいにしちゃったり、浮気はするし、浮気相手を妊娠させるし。かたや恵子は、帰ってきた「ぼく」が上着を脱ぐのを手伝いしまったり、結婚前にできた子を「ぼく」には言わず堕胎したり。1970年代後半の男と女って、しかも二十代にしてもこんなものだったのかとびっくりした。
ストーリーも「ぼく」のひとりよがりの日々を綴った感じで、こんなのが文学としてまかり -
購入済み
半世紀近くも前の作品
半世紀近くも前の作品である。絵柄もストーリー展開もずいぶんと時代を感じさせられる。うまく行っても不思議のない二人の関係が、何回やってもうまくゆかない、という話の連続。最初のうちはそれはそれで面白いと思えるが、よく似た話のが続くのでそのうち飽きてきてしまった。