逢坂みえこのレビュー一覧
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何かの書評で見て、「逢坂みえこさんて、漫画家だよなあ? ベルエポックとか、確か読んだことあるかも……。その人の子育て漫画かあ。おもしろそう」と思い、買ってみました。
私の子供はもう中1と小3なので、育児というものとは程遠くなりましたが、通った道なので「そうそうそう、わかるわ~」と思いながら読みました。
保育園でのエピソードが一番共感しました。
私も決して社交的ではないので、保育園でのママ友つきあいとか心配してましたが、みんな働くママなので朝も夕方ものんびりおしゃべりしてる暇などないのでした。
5、6年も通えば、何回も顔を合わせるお母さんとは話すようになるしね。
息子のハルくん側から見た視 -
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ベテラン少女漫画家の逢坂みえこが、青年誌イブニングで連載する育児漫画。
主人公の直…アスペルガー症候群の気があり、会社員として上手くやることが出来ずに退職、専業主夫としてプロの父親業に勤しむ。
妻の花歩…上辺だけの人付き合いが出来ない誠実な直に惹かれ、彼の起こすトラブルにうまいこと対処、サポートしつつ、編集者として忙しく働く。
よくある子育て漫画の男女を逆転させ、主人公にアスペルガー症候群というエッセンスを加えた漫画を、青年誌で連載しているのです。
私は、同作者の「永遠の野原」が大好きですし、この漫画も好きです。
しかしこの漫画は、主人公が男性ではあるけれど、女性誌で十分連載できる内 -
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1~3巻大人読みしたので、3巻分のレビューを一気に書きます。
逢坂みえこ・・・ヤングユーを愛読していた時代に「ベルエポック」などを通して、どれだけこの方のマンガに感情移入し、そして救われてきたでしょう。働く女子は大変・・・そして、ラストは子育ての大変で終わっていたマンガ。その続きのように子育て全面のマンガですが、パパ(旦那さま)は「発達障害」。
時代のポイントをつかむ設定はさすがです、そして衰えぬスピード展開とハートにくる「言葉」の数々。絵のデフォルメも上手すぎて、たまりません。
また、私たち(たちって誰ですかね?)を応援してくれて、感謝です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ現代の社会問題詰め合わせみたいな漫画だけど重くないし、だからと言ってこちらに訴えかけてくるものが無いなんて事ない素晴らしくバランスのとれた漫画かなあと思いました。
育児漫画て流行ってるけど、大体それは筆者の育児体験だからちょいちょい作者の「あてくしの息子・娘自慢」が入ってくる事があると思うんです。もうこれは勝手な所感なんですけど。
そう思う人にとっては、この漫画はアスペの主夫が赤ちゃんを育てたとして、というとこから書いてるので結構読みやすいです。
アスペの主夫って設定は読み手に共感とか生むわけ?とか思ったんですけど多分世の子育てされてる方々にはかなり共感を生むんだろうなあと思いました。子 -
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なにより一人目の子育ては初めての連続で、親は不安の連続なのです。主人公がアスペだから身の回りの諸々が不安なのではない。程度の差こそあれ皆おんなじだったりします。
よくある状況を、母親を父親に置き換え、さらにアスペにすることで適度な他人事として生々しくない程度に読ませる。巧みな設定に舌を巻きました。
ミルクの作り方や布オムツの着せ方などを執拗に描写するからこそ、育児する皆さんの一筋縄ではいかない感覚が読者と共有されるあたりはさすが。
ママの育児してない感がハンパない。決してしてないわけではなさそうだけど、ほとんど描かれることがなかった。加えて休日は昼まで寝てるとか。
これは現実の裏返しで、ママ