立松和平のレビュー一覧

  • 知床に生きる―大船頭・大瀬初三郎とオホーツクの海―

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    知床の自然と共存するように漁に勤しむ。
    船頭の人生には地域の人からの必要性と言う縁あっての巡り合わせも影響を受けていた。

    北海道の生態系には、シカとヒグマが大きく関係しているが、シカの大食漢にすっかり翻弄されている。
    一度変わってしまったものは元には戻らないかもしれない。
    動物だけでなく草木も影響されるからだ。

    長い冬と短い夏を上手に暮らし知床に生きる人たちの
    素朴な生活を垣間見る。

    思いがけず出会った書であったが、読みやすく心にすっと入ってくる良書であった。

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    2021年03月18日
  • ハックルベリィ・フィンの冒険

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    ミシシッピ川のほとりに住む今、ハックルベリィとともにいかだに乗ってミシシッピ川を下る気分になれる。もう今はこんなことできやしないけど、できる気になれるから、本を読むのって面白い…立松和平がオリジナルで川くだり冒険小説を書いたら、やっぱりこんな作品になるんだろうな。

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    2011年01月10日
  • すらすら読める奥の細道

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    最近参加した、とある古典講読のセミナーで「奥の細道」がテキストとして採用されていて、紀行文学としての感情表現に対する自身の共鳴と、計算された技巧に対する感動から、この本を手に取り全編を読むことにした。
    覚悟を感じる旅における数々のエピソードは、心に染みた。

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    2023年11月29日
  • 法隆寺の智慧 永平寺の心

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    永平寺は行ったことがなく、法隆寺は観光でしか行ったことがないけれど、この本を読んだ上で訪れたいと思った。正法眼蔵、読んでみたくなったけれど、お手ごろな本はあるのだろうか・・・。

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    2015年07月13日
  • ハックルベリィ・フィンの冒険

    ネタバレ 購入済み

    最後が少し残念。でも名作!!

    児童書なので、ひらがなが多めになっており少々読みづらい。
    しかし、ハックルベリー君が話しかけてくるように書かれる文章は温かみがあって、味がある。

    内容面で言えば、1800年代のアメリカの雰囲気が描かれていて面白い。
    人々の、優しくて純粋で、疑うことを知らない部分と、すぐに暴徒と化してリンチに走ったりする荒々しい部分が同居している様子が良く描かれている。

    あと、登場人物(詐欺師)の活躍するシーンがとても表現巧みでリアルだった。スピード感もありハラハラさせられて、物語の見せ場としてとても秀逸だったと思う。

    しかし、やっぱり最後のエピソードが中だるみのようなものを感じさせてしま

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    2015年01月09日
  • 知床に生きる―大船頭・大瀬初三郎とオホーツクの海―

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    ネタバレ

    世界自然遺産の地は、途方もなく恵み豊であるにもかかわらず、いつの日か過去の遺産となるやもしれぬとは。

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    2014年07月01日
  • 伊勢発見

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    「何事のおはしますをば知らねどもかたじけなさの涙こぼるる」と、大河ドラマで先週世捨て人となった西行も、理屈を超える感動をおぼえたという伊勢。

    内宮入口の宇治橋から真っすぐにみえる原風景は、千年以上も変わらないまま。そして樹齢何百年の木々を見上げたときに、風がゴウゴウと鳴り響く様は、まるで神々がすぐそこにいるかのようであった。ホントに。

    るるぶ読んでお伊勢さんに行くよりも、断然この本のほうが役立つ。熊野古道にも行ってみたい、いつか。

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    2013年01月23日
  • 知床に生きる―大船頭・大瀬初三郎とオホーツクの海―

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    [ 内容 ]
    知床のことはこの男に聴け!
    オホーツクの海に四十余年、大船頭・大瀬初三郎はその目で見たことだけを真直ぐに語る。
    サケやマスについて、ヒグマやシカについて、木や草について、潮や風について、さらには流氷について…。
    いずれの言葉も深い。
    著書は二十年の歳月をかけて繰り返しこの北の地を訪れ、彼の話に耳を傾けてきた。
    その体験を手がかりに、世界自然遺産に登録された知床の自然を考える。

    [ 目次 ]
    第1章 春の番屋
    第2章 失われた光景
    第3章 夏の番屋
    第4章 動物たちの森と海
    第5章 秋の番屋
    第6章 大船頭への道
    第7章 冬の知床

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆

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    2011年05月23日
  • 法隆寺の智慧 永平寺の心

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    [ 内容 ]
    釈迦の教えは今も人びとを導いている。
    私は仏教を積極的に学びたい。
    学びたくて学びたくて、じっとしていられない。
    般若心経はなぜ心の良薬なのか。
    法華経は何を説いているのか。
    「さとり」とはどういうことか。
    …聖徳太子の精神が至るところに輝いている法隆寺。
    道元の思想があまねくところに染み渡っている永平寺。
    両寺における修行を通して、身と心で仏教の精髄に迫る。

    [ 目次 ]
    第1部 法隆寺の智慧(斑鳩でのわが修行;ただひたすらに祈る;伽藍を読み解く;菩薩行のすすめ;聖徳太子の願い)
    第2部 永平寺の心(門前にて;越前でのわが参禅;伽藍を読み解く;修行のすすめ;わが心の道元)

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    2011年05月22日
  • 鳩摩羅什 法華経の来た道

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    法華経を中国に伝えた僧:鳩摩羅什の伝記小説。現代と過去を行き来するリレー小説。トイレ掃除を、するのです…



     なんというか、浅い…。いや、わかりやすくていいんだけどさ。
     物足りない感じがする物語だったな。しょうがない。



     過去(4世紀の五胡十六国時代)と現代を行き来するのは…つながりを持たせるためなんだろうけれど、どういうことだったんだろう。
     現代も過去も、困難に直面することで、己を見つめなおし、己の使命を見つけ、己の信念に気づき、己の大志を全うしていく、そういうことだったのかな。

     現代の水野幹夫くんの話はもっとやりようがあったんじゃなかな…。まぁ甘酸っぱくてよかったけど。思

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    2017年04月21日
  • 伊勢発見

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    お伊勢参りに行くので、その前に少し知識を入れておこうと思って読みました。
    伊勢神宮にまつわる歴史や神話などが書かれていて、読んでおいてよかったです。

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    2010年10月03日
  • 伊勢発見

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    ちょうど「伊勢神宮と神々の美術」展をみてきたところなので、記憶の確かなうちに定着をと思って、本を読む。
    陽の伊勢神宮と陰の熊野について書かれていて、非常に興味深かったです。

    P139-140は必読。

    「信不信をえらばず、浄不浄をきらわず」
    生理も不浄とされ、伊勢神宮は御参りできないけれど、熊野には不浄をきらうという発想がなく、熊野権現がお参りせずに引き返そうとした和泉式部の夢に現れて、御参りしておいき、っていう主旨の歌を読まれたわけです。
    小栗判官の物語にあるように、世の中から疎まれた人々も受け入れ、救った。(そこにたどり着くまでに多くの人が手を差し伸べていること自体が救いではないだろうか

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    2009年10月04日
  • 伊勢発見

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    私の生まれ故郷の伊勢に関する本。だからついつい読みたくなりました。ただ、日本史やら神話やら地理やらの知識がないと分かりづらいかも。私も知識がある部分とない部分ではだいぶ理解度が違っています。興味のある人は是非……伊勢に来てください(笑)三重は良い所です。

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    2009年10月04日