大江千里のレビュー一覧

  • 9番目の音を探して 47歳からのニューヨークジャズ留学

    匿名

    購入済み

    読み応えは期待以上

    確かに千里さんのファンというのが購入した理由でした。
    想像以上にジャズの世界は広くて奥深くて、何よりも日本でも成功していた千里さんが太刀打ちできないような才能を持った人達が世界各国から集まっているということに衝撃を受けました。
    身体が悲鳴を上げるほどの努力、屈辱、焦りが最初のパートでは切実に伝わってきました。でも徐々に努力が実を結び、じっくりと温めた友情やネットワークは拡がり、少しずつニューヨークの地に根を伸ばしていく千里さんの姿が季節と共に綴られていました。
    音楽の才能に加え、印象的な写真の数々、そして何よりも文筆の才もあったとは。読み応えは期待をはるかに上回っていました。

    最後に、この本

    #憧れる #タメになる #感動する

    0
    2024年06月13日
  • 9番目の音を探して 47歳からのニューヨークジャズ留学

    Posted by ブクログ

    やりたいことがあれば年齢なんて関係ないっていつのは簡単だけど、実際には年齢を言い訳にしてしまうことがどれだけ多いことか。
    そんなショボい思いを吹き飛ばしてしむうくらい、千里さんの音楽への熱い想いが溢れていた。
    印象に残ったところはたくさんあるけど、渡米の収穫として「自分の選択に自己責任をとれるようになったこと」というところでは考え込んでしまった。
    いくつになっても、人は変われるのかもしれないな。
    そして、大江さんの書く文章にはリズムがあって、読んでると鼻歌を歌いたくなる。好き。

    0
    2023年03月14日
  • マンハッタンに陽はまた昇る 60歳から始まる青春グラフィティ

    Posted by ブクログ

    愛犬の病気や父親の逝去など重たい内容が多く、コロナ禍初期の最も感染が酷かったニューヨークの状況も生々しく描写されていますが、どんなに大変な時でも心のどこかで「この状況を楽しもう」と捉えているような、不思議な明るさが感じられました。

    こういう明るさやユーモア感覚みたいなものは、千里さんの文章だけでなく音楽にも共通していて、ジャズミュージシャンになっても、根っこに持っているポップさと同じく魅力の核になっているんだな、と逆境の時だからこそ改めて際立っているように感じました。

    もし日本でポップスの世界に留まっていたら、今頃大御所として何不自由ない生活をしていたことでしょう。60歳を過ぎてまだまだ挑

    0
    2021年05月22日
  • マンハッタンに陽はまた昇る 60歳から始まる青春グラフィティ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前作のつづきのニューヨークのブルックリンでのジャズミュージシャン生活の記録。

    コロナ禍ではバスの中でアジア人差別を受けたこと、マスクをすることはテロリストか感染者と見られていたこと、大変な自粛生活のあと2021年初頭にワクチンを受けられたがワクチン2回目にはアナフィラキシーがおきたことなどのリアルな描写がとても貴重。

    大学の軽音楽部でのバンド結成からデビューまでのこと、お父様との別れ、大切な家族である愛犬"ぴ"のこと、これからのご自身のこと。いつも明るく振る舞う大江さんが、色んな葛藤やダメージを受けつつも前に進んでいる様子が記されていてる。

    自己主張のそれほど強くない

    0
    2021年05月16日
  • 9番目の音を探して 47歳からのニューヨークジャズ留学

    Posted by ブクログ

    2008年。日本での名声を捨て、47歳で単身ニューヨークの音楽大学へジャズを学びに入学した大江千里さん。そのニュースを聞き、当時40歳だった私は、大きな驚きとともに、なんだか羨ましい気持ちになったのを思い出します。

    本書は、大学入学から4年半のニューヨークでの生活を千里さんが綴った作品。日本であれだけのトップアーティストだった人が、本場のジャズの学校では、全くの素人で何もできず、先生からも仲間からも怒られたり無視されたりと、メチャ厳しい日々を送ります。それでもあきらめない。プライドも捨てて、基礎から一歩一歩、地道に学んでいくんですね。

    ジャズという音楽は、軽く聞き流していると、適当に演奏し

    0
    2021年01月06日
  • 9番目の音を探して 47歳からのニューヨークジャズ留学

    Posted by ブクログ

     申し訳ないと感じるくらい、この本を手に取るのが遅かった。スラッピージョーシリーズは、繰り返し聞きながら、なぜJazzなのか? そんな思いはずっと無かった。そうだったのか。青春期ではないことにも感動、五十歳前後のこんな純粋なもがき。

    0
    2019年09月22日
  • ブルックリンでジャズを耕す 52歳から始めるひとりビジネス

    Posted by ブクログ

    大江千里さんの著書。愛犬の「ぴ」ちゃんと一緒に、アメリカでジャズ・ミュージシャンとして、どのような生活を送っているかが書かれている。
    かっこいいじゃないか!!Senri Oe! 夢を追って47歳からの挑戦。音楽学校に通って、会社立ち上げて、ガタガタの体に鞭打って、いろいろな場所での演奏活動。時にはトラブルにあったり、いい出会いがあったり。正直、ポップシンガーの大江千里は好きな歌手ではなかったが、すごく応援したくなりました。

    0
    2018年09月05日
  • ブルックリンでジャズを耕す 52歳から始めるひとりビジネス

    Posted by ブクログ

    歳を重ねても、住む国が変わっても、
    演奏する音楽すら変わったとしても
    大江千里という人が持つ魅力は
    何も変わらないのだと思った。

    前作も読んだが、作中で千里さんが
    友人たちと何気なく交わす言葉などの端々に
    「アメリカ生活もずいぶん長いんだなぁ」と
    感じられるのが面白かった。

    0
    2018年04月03日
  • ブルックリンでジャズを耕す 52歳から始めるひとりビジネス

    Posted by ブクログ

    前作を読まずに読んだけれど、文章からプロのジャズピアニストとして活躍している姿がイキイキとしていて、とてもよかった。読みながら、ジャズだけでなく、ポップス時代の音楽も聞いている。

    0
    2018年03月18日
  • 9番目の音を探して 47歳からのニューヨークジャズ留学

    Posted by ブクログ

    1990年代後半に社費留学でNYに行った。同じくNYの同じ大学に留学した同期から、「今の自分と同じ47歳でNYにJAZZを勉強しに行ったストーリー」と紹介された。色々な人生がまだまだあるはずやのにな、と言われてとても気になって手に取った。

    47歳で海を渡った人の名前は大江千里。自分の世代では結構有名なポップシンガーだった。「ワラビー脱ぎ捨てて」や「格好悪い振られ方」などのメロディーはまだ耳に残っている。50歳間近になって、これから20代に交じってJAZZを学ぶというのは、ずいぶんと「格好悪い」はずだ。そのことを著者は隠してはいない。

    こういうことができることはうらやましい。性格もあるのだろ

    0
    2017年12月30日
  • 9番目の音を探して 47歳からのニューヨークジャズ留学

    Posted by ブクログ

    ポップスのシンガーソングライターである大江千里は2008年に国内での音楽活動を休止し、ジャズピアニストになるべく単身ニューヨークに渡り、ジャズの音楽大学へ入学する。そして大学を卒業し、ジャズピアニストとして一人立ちするまでを描いた自伝的ノンフィクションが本作である。

    彼が入学したThe New School For Jazz and Contemporary Musicは非常にレベルの高い音楽大学であり、21世紀ジャズを代表する三羽烏とも言えるBrad Mehldau(Pf)、Robert Glasper(Pf)、Avishai Cohen(Ba)を輩出したことでも知られる超一流校である。当

    0
    2017年12月09日
  • 9番目の音を探して 47歳からのニューヨークジャズ留学

    購入済み

    Life

    So Good!

    0
    2015年09月23日
  • 9番目の音を探して 47歳からのニューヨークジャズ留学

    Posted by ブクログ

    凡百のフィクションが束になってかかっても太刀打ちできない圧倒的な情熱と衝動の熱量。停滞する時代と社会の狭間で挑戦する気持ちを持て余す全ての人に読んでほしい。

    0
    2015年09月06日
  • 9th Note/Senri Oe I 憂鬱のはじまり。

    購入済み

    ”始める”勇気

    全てを投げ打ってJazzの世界へ飛び込んだ。
    唐突に思えた決断も彼にとっては必然だったことが
    この本を読むとじわじわどんどんわかる。
    大江千里という人をよく知らなくても、
    読了後、何かを「始める」勇気がわいてくるエッセイ。
    様々な事件?!が起こるNY生活は読み物としても続きが気になるシリーズです!

    0
    2013年03月30日
  • 9番目の音を探して 47歳からのニューヨークジャズ留学

    Posted by ブクログ

    47歳からジャズを学びにニューヨークへ ダックスの「ぴ」と旅立ち
    慣れない英語
    ジャズの奥深さや体に染み付いた日本でのポップス
    苦しみながらニューヨークで生きる
    決心をする素晴らしい生き方
    最後の卒業演奏に80歳超えの父親が
    癌で出ない声を震わせ
    ブラボーという
    なんとも素敵な親子
    千里さんの人柄だろう
    いろんな人が集まってくる

    そんな事しなくても
    日本でそこそこ十分活躍できたのに
    人間は不思議な生き物だ

    0
    2025年09月20日
  • 9番目の音を探して 47歳からのニューヨークジャズ留学

    Posted by ブクログ

     テレビでニューオリンズの街を訪ねながら、いろんな人とジャムをしていく大江さんのドキュメント番組を見て改めて興味を持ち読んでみました。
     日本でそれなりの地位を築いて順調なミュージシャン生活を送っていたのに、もの足りなさとジャズがやりたい思いで単身(withワンコ)ニューヨークへ渡る。そのシチュエーションだけでもう、わくわくする。
     スクールで苦労しながらジャズを学んでゆく姿、出来事は小説を読んでいるようだ。苦労しながらもだんだんとピアノの腕前もジャズになり、それに応じて友達も増えてゆく。音楽で楽しみながら仲間ができてゆく。才能があり、努力できた人にこそ成し得られる境地。これこそがジャズの醍醐

    0
    2024年12月16日
  • ブルックリンでジャズを耕す 52歳から始めるひとりビジネス

    Posted by ブクログ

    なんか良かったですね。
    当たり前ちゃあ当たり前だけど、
    天性のセンスはあるんでしょうね。
    音楽だけでなくて。文章とか写真とか、生活も。
    でも、
    それにあぐらをかくという選択をしなかった、
    その凄さは、心から尊敬します。
    音楽も聴いてみようと素直に思いました。

    0
    2022年10月15日
  • マンハッタンに陽はまた昇る 60歳から始まる青春グラフィティ

    Posted by ブクログ

    文章のスピード感というかリズム感がすばらしいと思う。最初の、高校生の前で講演したときの一部始終が書かれた章を読みはじめて、臨場感というかだんだん盛り上がっていく様子にものすごく引き込まれた。ほかにも、ライブやレコーディングのこととか、わたしは音楽のことはよくわからないし、それほど興味がないのに、読んでいて一緒に気持ちが上がっていくような。
    アメリカの音楽業界のこともわからないけど、ワンステップずつ上っていく感じ、きっと不安もすごくあるんだろうけど、それをひとつずつ乗り切っていく感じもすごくよかった。本当にものすごくポジティブで前しか向いてないってふうだけれど、意外とそれも鼻につかず、素直にいい

    0
    2021年05月27日
  • マンハッタンに陽はまた昇る 60歳から始まる青春グラフィティ

    Posted by ブクログ

    シンガーソングライターとしての成功を投げ捨てて、単身448歳でニューヨークに渡り、ジャズの名門大学であるニュースクールに入学し、ジャズピアニストとして活動を始めた大江千里の日記的なエッセイ集の第3冊目。

    本書でのメイントピックは、これまでに数枚リリースしたリーダーアルバムの中で、ようやくジャズピアノの王道とも言える編成、ピアノトリオ作『Hmmm』へのチャレンジ、そして何よりもCOVID-19でロックダウンしたニューヨークでの生々しい市井の生活の実態である。

    『Hmmm』に関しては、これまでの大江千里のリーダーアルバムの中で、個人的には最も良い作品だと感じた。ポピュラリティのあるメロディーメ

    0
    2021年04月24日
  • 9番目の音を探して 47歳からのニューヨークジャズ留学

    Posted by ブクログ

    47歳で犬と単身ニューヨークに渡り、ジャズの学校に入学して一からジャズを学ぶ日々の記録。

    日本ではアーティストとして活躍していた日々から一転、ポップスとは異なるジャズの世界に身を置き、年齢も国籍もさまざまな同級生達と切磋琢磨していく日常が綴られている。

    何歳になっても好きなものを妥協せずがむしゃらに追求してしくのは素敵だなと思いました。

    年齢も国籍も関係なく、ジャズが好きでジャズへの情熱が半端ない人たちとの交流や才能あふれる人々との出会いが大江千里さんの言葉で描かれていて楽しく読めました。

    大江千里さんってこんな人だったのだと日本のメディアから受けた印象がガラッと変わりました。

    何歳

    0
    2020年12月30日