小川孔輔のレビュー一覧
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ネタバレ著者は法政大学経営大学院の小川教授。
感想。よくわかる。マクドナルドのことがよくわかる。
ただ、「賞味期限切れのビジネスモデル」という副題に代表されるような、「失敗した」というスタンスを貫かれている感じは棘がありすぎる。そんなに嫌いか?
備忘録。
・マクドナルドの中長期的課題、①為替、②高齢化、③食文化の和風回帰、④後継者不在の経営、⑤安価で良質な労働力の確保。
・歴史
1971年:米国本社と藤田商店の50%ずつ出資で設立
1972年:競合のロッテリアとモスが誕生
1977年:競合のファーストキッチン誕生
1978年:クォーターパウンダー販売(原田時代に再登場)
1980年:競合のウェンデ -
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米国流の株主資本主義的な考え方が、短期で利益をあげることを第一にするなら、会社に本業で種を蒔き育てるというようなことをさせるだろうか? 本書は、原田泳幸と米国マクドナルド本社が行ったそういう経営が、マックが本業で持っていた強み(QSC+V=品質・サービス・清潔・付加価値商品)を失わせ、マクドナルドを凋落させていったその過程を検証していく。投資家に優しい会計基準は、売上や経常利益の上昇とともに並行して進んでいる社員や従業員のモチベーション喪失や優秀なスキルを持つ社員の退職などの企業の「瑕疵」といったものが仮にあったとしても、それを語る項目を持たないという、語っている数字は真実でも、あらかじめ語る
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筆者があとがきで述べるように、この本はマクドナルドをサンプルとしているが、書かんとしていることは米国発の「マーケティング」「チェーンストア理論」に対する懐疑である。
だからマクドナルドを全否定しているわけではなく、過去の教育現場としてのマクドナルドについてはかなり好感を持っているように感じた。
なので、本書を読んでいるとマクドナルドでハンバーガーが食べたくなったりする(僕だけ?)。
マックに関してはいろいろと悪口のような批判がある。それはビックビジネスの宿命かもしれない。この本にも「賞味期限切れのビジネスモデル」とキャッチーな副題がついているが、決してマックいじめが目的の本ではないので、アメ -
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ネタバレマクドナルド 失敗の本質
賞味期限切れのビジネスモデル
著者 小川孔輔
束洋経済新報社
2015年2月12日発行
ビジネス書の類はつまらないものが多く、読んでいる時は興味をそそられても、読み終わると何も残らないものがほとんど。あることで成功した経営者が他の企業の成功や失敗を自分なりに分析したり、ユダヤ人はだからえらいんだみたいな話をしたり。
この本もタイトルだけ見るとそんな本に見えるが、法政大学経営大学院教授でマーケティングの専門家である著者が、マクドナルドがなぜいまピンチなのか、そして未来はあるかについて分析している。
ご存じのように、日本マクドナルドは2014年12月期、上場以来初の -
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前回2018年にたまたま気になって手に取った本。
再読しました。
不朽の名著「失敗の本質―日本軍の組織論的研究 」当時苦境の時期だったマクドナルドの状態を「失敗」とした上で、分析しています。
原田氏本人が、マクドナルドがV字回復で絶好調の時期、
「成功を決める順序の経営」として書籍化された裏で、
自身の論文で「中長期的な課題に対する根本的な解決策」として以下5つの課題を克服しないとハンバーガー事業の将来は厳しい、と提示していた著者。
①為替レートの反転
②高齢化社会の到来
③食文化の和風回帰
④後継経営者の不在
⑤安価で良質な労働力の確保
この本がでてからもだいぶたち、当時から、20年 -
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・売上高の成長と短期的な利益を求めて、小手先のマーケティング施策に注力しすぎていたツケが、いま回ってきている
・藤田時代は、ディスカウントと急速な店舗拡大戦略によって、来店客が増加した。しかし、あまりにも忙しすぎて、クルーの表情から笑顔が消えてしまった。原田時代には、売上の低迷を脱しようと、メニュー表の撤去や「ENJOY!60秒サービス」を実施した。これが裏目に出て、クルーの疲弊とモチベーションの低下を招いた
・人々は、新鮮でおいしい食材と料理を求めている。ただし、フレンドリーなサービスは変わらずに。あまり高い値段は困るが、安全で健康に良いシズル感のあるものが食べたい!
・マクドナルドを壊して -
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ネタバレ日本マックの生み&育ての親である藤田氏と、低迷していたマックを再度浮上させた原田氏。それぞれの時代の背景とおその時々に取った戦術を重ね合わせながら、マックの栄枯盛衰についてまとめられた一冊。
両者ともに時代の流れに沿った施策を打ち、一時的に売上を大きく拡大させるも、無理な拡大に足元固めがついて行かず、結果時代の変化に振り落とされ、失墜する。
藤田氏は価格訴求&急激な店舗拡大で売上倍増も、消費が頭打ちになると逆回転が始まり、ブランド価値を下げ、不採算店舗を増やしてしまった。
原田氏は、直営からFCへの急激な転換によるESの急激なダウン、競争力の源泉であるQSCが崩れる。更に、24時間営業、 -
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経営難にあえぐマクドナルドがなぜ凋落していったのかを解説した一冊。
マクドナルドの歴史から藤田田氏と原田泳幸氏時代の飛躍と失墜についてや飲食業全体からみるマクドナルドの立ち位置など本書にもある半額キャンペーンやクオーターパウンダーの成功しているイメージの強いマクドナルドの裏側で何が起こっていたかが俯瞰して書かれていて非常に勉強になりました。
やはり、読んでいて人が大事であるということを痛感でき、半額キャンペーンでの値ごろ感やクオーターパウンダーなどの高価格商品などでのプレミアム感などの戦略でも結局直営店の売却などから浸透しない理念が提供するサービスが劣化すれば人気は落ちていくこと、そしてプ