あらすじ
ローソンの好調の要因と、大改革の舞台裏をひも解く。コロナ禍の期間中、ローソンの業績は際立って悪化するも、2023年度には過去最高の業績を記録する。V字回復を果たした要因には、「お客様のためにすべてがある」という視点に立ち直した社内改革があった。「人手不足」や「24時間問題」、「フードロス批判」、そして「コロナ禍」……ここ数年のコンビニ業界を取り巻く逆風にローソンはいかに対処していくのか。「テクノロジーの導入」、「人口3万人地域への4店舗出店」、「大ヒット『コンビニスイーツ』の裏事情」、「フードロス削減への取り組み」――。先発企業であり、「王者」たるセブン-イレブンに勝つための戦術とは。本書を含めて54冊の著作を持つ経営学者が、精緻なデータ分析とともに、丹念な現場取材と関係者へのインタビューで、「リアルな」ローソンの成長戦略に迫った一書である。本書が刊行される2025年に同社は創立50周年を迎え、お互いにしのぎを削り合うコンビニ業界は、いよいよ勢力図が塗り替わる。
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Posted by ブクログ
ローソンは独自の戦略で地域に根ざしたコンビニになっていく。
本書は、ローソンが売上等を回復させていく中でどのような施策を打ってきたのか、そしてどうなっていくかを示してくれる。稚内への進出、フードロス削減、アバター導入に書店併設など、章ごとに展開される話には知らなかったことも多く、とても新鮮な気持ちで読んでいけた。面白いからか、ボリュームの割にさくさく読み進めていけた。
過疎地などで街のインフラになろうとするなど、これからを見据えた行動が随所にあり、グリーンローソンも一度訪れたいと思った。
Posted by ブクログ
検索しづらいシンプルな名前、何の本か分からないシンプルな表紙、ローソンでからあげくん買いに来てふと目に入った時に衝動的に買ってしまった。 内容はおおむねローソンでの新たな取り組みについて内部から書いていった本。地方への進出によって地域のインフラ同然になっているという話は聞いててなるほどなーと思いました。とても面白かったです。 ただし自分の場合は大学でのマーケティングや商品開発、品質管理に作物栽培関連やSDGs関連の授業経験、推しの影響でやたら北海道の情報が入ってくる、直前に「「無印のカレー」はなぜ売れたのか?」という本を読んでいたなどの影響が有ったため読みやすかったですが、無から読みだすと少し教科書くささが有って読みづらいかもしれない。流石に業績やパーセンテージが並んでるところはキツかった。 ローソンへの印象が良くなる本。