亀山龍樹のレビュー一覧

  • ミセス・ハリス、モスクワへ行く

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    シリーズ最終作。
    ハリスおばさんとバターフィールドおばさんがモスクワへ旅行するが、旅先でのある使命感に燃えていた。

    いざモスクワに着いてみると当時のソ連情勢もありスパイ容疑にかけられて尾行されたりハラハラ。
    庶民的なハリスおばさんはいつもの皮肉も言いつつも、情に厚く人柄の良さで今回も大活躍する姿に惹きつけられ楽しかった。

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    2024年12月30日
  • ミセス・ハリス、パリへ行く

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    海外文学にうとい。海外文学は人の名前がすぐに分からなくなるという恐怖(?)からずっと避けてきたというのが一番の理由。
    でもこの本、表紙がかわいいし(単純)、物語の解説を読むとなんだか勇気がもらえそうだったので、手に取ってみた。

    このポール・ギャリゴの小説、1958年に書かれたお話。舞台はロンドン。お金持ちの家を掃除して回る還暦近い家政婦、ミセス・ハリスがあるお宅で見たクリスチャン・ディオールのドレスに一目惚れし、せっせとお金を貯めて、ドレスを買うために一人でパリに向かうのです。そこで訪れた出会いの数々。なぜか、みんなハリスおばさんの勇気と魅力に引き付けられていく。そして、あっという間にみんな

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    2024年09月24日
  • ミセス・ハリス、パリへ行く

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    とても可愛いお話なんだけど、読後感は複雑。
    結局は、「もの」ではなく人と人とのつながりであり関わりが大事ということなのだろうか。
    素直には結末を受け入れるのは難しいとは感じたものの、ハリスおばさんの素敵な経験は読んでいてもワクワクしました。

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    2024年05月14日
  • ミセス・ハリス、国会へ行く

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    ネタバレ

    毎回、ハリス夫人の人柄に影響された人達によってトントン拍子で都合よく進むかと思いきや、急に現実的な困難に直面して苦しむというのがクセになるシリーズ。
    今作では、“あんたもわたしも楽しく生きなきゃ“をスローガンに、選挙活動をする。
    ハリス夫人のような人がいたら夢をみて票を入れたくなるかもしれないが、実際はやはり政治知識がないので右往左往する。単に政治家や総理大臣になりたいなどといっても、はったりでもいいから政治的弁論術を持たねばならないという現実的な話である。
    終わり方がベイズウォーター氏がハリス夫人を連れ出してくれるのだが、映画のような逃避行の始まり方でわくわくした。


    友人に好評だったため

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    2024年03月27日
  • ミセス・ハリス、国会へ行く

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    ネタバレ

    ニューヨークから帰ってきたハリスおばさんが、今度はひょんなきっかけで国会議員に立候補することになり、びっくり驚きの展開でした。

    ロールスロイスの応援部隊や、テレビ出演など、ハリスさんの知らないところで話は進み、本当に国会に?

    ハリスさんの、家政婦のお仕事をしながら毎週木曜日は映画を観に行って、バターフィルドおばさんとお茶を飲みながらその日1日起きた出来事を話し合うのが1番楽しい過ごし方という暮らし方に(老後については気になるものの)、共感します。取り止めもない話が沢山できる、素敵なお友だちがいるなんて、恵まれた人生ですよね。

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    2024年02月03日
  • ミセス・ハリス、国会へ行く

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    ハリスおばさんが選挙に出馬。だがその裏では陰謀があった。

    ハリスおばさんの人柄の良さで周りの人が惹きつけられて陰で周りが動いていく展開が面白かったけど、イギリス議会の実情・政治の世界はドロドロ。
    出馬スローガンのように勢いのある発言をして議会に風を吹かせてほしかったな。

    浮き沈みのある展開にちょっぴり切なさを感じたが今作も面白く、ハリスおばさんのことがやっぱり大好きだ!

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    2024年01月23日
  • ミセス・ハリス、パリへ行く

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    大好きなポール・ギャリコの未読の作品を見つけ喜び勇んで手に取り楽しく読みました。全然知りませんでしたが映画化されたそうでそれもあって手に取りやすくなったようです、大変ありがたいです。連作だそうなので全て新装文庫版で出たら嬉しい。英国の掃除婦のハリスさんが一念発起して単身でパリのディオールを訪ね、国も階級も違う人々と出会い温かな交流をするお話。英国での日常と、異国のパリでの夢のような滞在の様子の対比が際立っていました。周囲の状況や関わる人が変わっても地に脚を付けて持ち前の実直さと快活さと少しのいたずら心を忘れないハリスさんにはとても好感を持ちました。パリから戻ってハリスさんはまたそれぞれの顧客の

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    2023年11月29日
  • ミセス・ハリス、パリへ行く

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    大人のお伽話。
    心がほっこりしたい時にはもってこいの一冊。
    幸せな気分になれます。

    ミセス・ハリス、実はシリーズものなのだそう。
    この他に「ミセス・ハリス、ニューヨークへ行く」「ミセス・ハリス、国会へ行く」「ミセス・ハリス、モスクワに行く」があり、これらの作品にはアイゼンハワー大統領、エリザベス女王近縁の王族などが登場するとか…大変気になります。
    映画版も観てみたい。

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    2023年11月22日
  • ミセス・ハリス、ニューヨークへ行く

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    養子先で、ある時から母親からの養育費が送られてこなくなり、家族ぐるみで虐められる少年。
    気の毒に思った隣人のハリスおばさんらが、実の父親を探しにアメリカへ密入国させる企て。

    父親の正体が現実的なのが、前作のディオールのドレスの落ちの悲惨さと同様、相変わらず大人向けという感じで良い。
    少年は大人しくて賢い子なので、印象が薄かった。
    ハリスおばさんが究極に困った時には、ディオールのドレスの神託に頼るというやり方が面白く、共感もできた。

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    2023年10月20日
  • ミセス・ハリス、パリへ行く

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    質素な生活を送る家政婦のハリスおばさんの新しい出会いと冒険とクリスチャンディオールのドレス。
    色々と考えさせられる一冊でした!

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    2023年07月02日
  • ミセス・ハリス、ニューヨークへ行く

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    ハリスさん、第2弾。

    ハリスさんみたいな、年上(ほぼ母)の友達が私にもいるんですよ。
    つい、その方を思い出しながら読んでしまう。

    今回も衝撃的なこと、ハリスさんの企み、涙、そして優しさが溢れてました。
    どうしてこうも、ハリスさんの周りはみんな幸せになっていくのかな。
    本当に素敵な人なんだろうな…
    ハリスさんみたいになりたいです。

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    2023年06月25日
  • ミセス・ハリス、パリへ行く

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    ネタバレ

    映画は未視聴。
    ディオールのドレスに一目惚れし、その後は取り憑かれたようにドレスを思い出し、自身が所有することを夢みる、その様子がとてもワクワクして、素敵だった。
    それに付き合うバターフィルドおばさんも優しくて面白い。
    次々と人々を幸福にしていくハリスおばさんだが、ラストは単純なハッピーエンドではなかった。
    ドレスを持って帰ってすぐ、貧乏な女優の卵が着るものがなくて困っていたところにシンデレラの魔法使いよろしく、ドレスを貸してあげた。
    ところが、翌日返してもらおうと訪ねてみると、焦げ臭いにおい。ドレスの一部が焼け焦げ、刺繍の黒ビーズも溶けていた。一緒に手紙と1ポンドが置いてあり、"昨

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    2023年06月15日
  • ミセス・ハリス、ニューヨークへ行く

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    素敵なハリスおばさんの冒険第2弾。身寄りのない少年のパパを探しに大都会へ。そんなにうまくいくわけない!んだが、時代背景と人の善意(とSNSの欠如)があいまって、心温まる結果にたどりつく大人の童話。んだが、甘いばかりではなくて、自身の考えのなさを猛省したり挫折を味わう描写もちゃんとある。
    「ひたすら骨を折って、目的のためにがんばることですよ。そうすれば、なんとかなります。しかしそれは、結果としては望みどおりではないかもしれないし、それとも予想外のものになるかもしれないのです」という“ドレス“からのご託宣が響きます。

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    2023年06月10日
  • ミセス・ハリス、ニューヨークへ行く

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    ハリスおばさんが隣に住む男の子ヘンリーが里親からの暴力から救うために本物の父親探しにニューヨークへ。
    今回は自分のお金ではなく、家政婦の仕事としてニューヨークに行けることに。ハリスおばさんとバターフィルドおばさんも一緒。

    向こう見ずなところはあるけどハリスおばさんの行動力が凄く、ハラハラしつつも楽しい冒険劇だった。

    ニューヨークに行けさえすればなんとかなると思ってたら道中から既に一筋縄ではいかない。ハリスおばさんは自分の行動に反省し、悲壮感に暮れることも。
    それでもハリスおばさん明るさ、コミュ力に惹きつけられた周囲の人々がなんとか協力しようと動く。前作に続き今作もハリスおばさんの人柄の魅力

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    2023年05月22日
  • ミセス・ハリス、パリへ行く

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    映画見てから読書。映画のラストが取ってつけたようなハッピーエンドで不思議だったのですが、原作から変わっていたのですね。
    仕方なかったのかもしれませんが、やはり原作の方がしっくりくる。
    でも映画もよかったので、オススメです。ディオールの全面協力を得て再現されたメゾンやドレス、素敵な俳優さん・女優さんを思い浮かべながら読みました。

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    2023年05月10日
  • ミセス・ハリス、パリへ行く

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    自分の身分や容姿に関係なく欲望のままに素直に行動するハリスおばさんがとっても素敵でした。でも自分のことばかりだけでなく他人のことも考えられる人間性やありえない展開が次々起こるにも関わらず色んな面で勉強になった一冊かなと。

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    2023年04月03日
  • ミセス・ハリス、パリへ行く

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    ネタバレ

    イギリスの掃除婦のおばさんハリス。ディオールのドレスに魅せられて一念発起。450ポンドをひたすら貯める。そしてパリへ行っての冒険と呼んでもいい人々との出会い。誠実でユーモアがあり洞察力のある人柄がみんなを魅了し、幸せになる。最後のドレスを貸した結果は残念な事になったけれどでも全てハッピー。

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    2023年01月30日
  • ミセス・ハリス、国会へ行く

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    エイダ・ハリスには、国会という舞台は大きすぎたか?だからこそハリスおばさんは、あの決断をしたのですが、、、
    シリーズ第1弾がとても良くて、2弾目がちょっぴり物足りず、内容としては今回は中盤までかなり良かっただけに、最後のボリュームが足りないのではと余計に残念な気がしました。昔馴染みを頼りすぎるのもビミョーか。ミセス・ハリスシリーズは長過ぎないところが大人の絵本的な感じで良いのですが、この設定だともう少し議会でのふくらみが欲しかったかなあと。ハリスさんが行く先で出会うひとたちに色んな影響を与えるのが魅力なのですが、その意味では新しい出会いでチャーミングなキャラクターがほしい。第2弾で伏線を引いた

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    2025年10月04日
  • ミセス・ハリス、ニューヨークへ行く

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    いやー、シリーズ第1巻はもっと評価高かったんですけどね。やはり、最初の衝撃を過ぎると期待値が高くなるからか、まあまあ、という評価です。
    ちょっとひねりが足りないかなぁ。とっても分かりやすい感じ。気持ち良いひとたちの気持ち良いやりとりはストレスフリーではあるものの、もう少し厳しさや悲哀や根源的な悩ましさとユーモアの織り交ぜが、第1巻は複雑だったと思うなー。ちょっぴりロマンス要素を足したのは、今後の楽しみではあるけれど

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    2025年09月29日
  • ミセス・ハリス、パリへ行く

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    ミセスハリスの健気で素直な心根がとても良かった。ドレスの行く末に胸が痛くて痛くて…。
    ミセスハリスにはもっともっとたくさん幸せになって欲しい!と思ってしまった。
    私もこんな風に素敵に可愛らしくとしをかさねたい。
    続編も読む!

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    2025年07月07日