新保博久のレビュー一覧

  • 泡坂妻夫引退公演 手妻篇

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    2012年に発売された単行本の文庫化で、新たに、「酔象秘曲」が書籍初収録された作品集ですが、推理ものとして凄いというよりは、泡坂さんの作品を好きな方が読んで楽しむタイプかと思われます。

    本書の一番の目玉であろう、酔象秘曲は未発表作品で、辻褄の合わない部分があるものの、ちゃんとミステリーとして完結している点が素晴らしく、「酔象将棋」というのが、泡坂さんの創作かと思いきや、実在しているもので、酔象の駒の存在ひとつで、全く違う遊戯を見ているような面白さを、文章から感じられました。

    また、他の「幕間」の作品は、泡坂さん独自の視点が面白く、「聖なる河」のラストが印象的だったことと、「流行」は、貫井徳

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    2022年08月19日
  • 死体置場で待ち合わせ~新保博久・法月綸太郎 往復書簡~

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    濃厚。知ってる作品のところだけ拾い読み。巻末に「藪の中」や「猿の足」など付録がついていていたれりつくせり。

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    2025年05月22日
  • 盗まれた脳髄 帆村荘六のトンデモ大推理

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    本格推理小説というよりも、SF的な発想をあちこちに散りばめた、娯楽推理モノ?しかし、その娯楽性が癖になる味わいで、中々読ませる。

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    2024年12月23日
  • シンポ教授の生活とミステリー

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     海外ミステリファンの端くれとして、シンポ教授の令名は承知していたが、評論的な文章はもちろんのこと、ミステリにハマっていく読書遍歴や、お世話になった作家さんへの追悼文など盛り沢山の内容で、お得な一冊である。

     シンポ教授もそのようだが、ミステリに開眼したという方々の回想に、必ずと言って良いほど、あかね書房の〈少年少女世界推理文学全集〉が言及されるが、田舎育ちの小生は、残念ながら一度も見たことがない。

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    2020年07月13日