榊原晃三のレビュー一覧
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購入済み
オルラが読みたくて購入しました。
精神疾患で亡くなったと言われる著者ですが、孤高の精神の持ち主であり、深さ、奥行きがあります。
「一滴の水の中に溶けて廻っている、このささいな泥土の上にいる人間」、肉体の機能不全から疲れきっている人間よりはるかに高等な、無色透明な来るべき存在がいるとし、
同時代のツルゲーネフについては、
「ポーやホフマンのように超自然の中にずかずか入り込んで行かなかった。ごくわずかに漠然とした、ごくわずかな不安を抱かせるような単純な話を語るだけ」と肯定的な意見も述べています。
学生時代になんとなく読み、なんとなく忘れられなかった著者を再読しています。
今はあまり読む人も少ないかもしれませんが、新しい発見ばかりでうれしいです。
こうして電子書籍で再会できる著者がいるのもありがたいです。
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Posted by ブクログ
初めて読んだルパンシリーズでした。
幼少期からシャーロック・ホームズと邂逅する話まであり楽しめました。盗みの手口だけでなく、紳士の部分もミス・ネリーの前では一人の男になってしまうルパンも見れて面白かったです。画家になりすましたり、流暢に場を盛り上げたりと、いろいろなシーンに応じて溶け込んでいくのに魅了されました。
冒頭の回で、客船の中ミス・ネリーと出会い、最後の回で再度彼女を登場させたのも良かった。
ずっとルパンの中で忘れられない女性だったのですね。
ホームズとルパンが出会う話では、二人だけの世界というか皮肉混じりの挨拶シーンがすきでした。同じキーワードで、10年近くも前から謎を解こうとしていた、ドゥヴァンヌとジェリス神父に対して「だれにも謎が解けるわけではありませんよ」とホームズのセリフも良き。
ホームズが容易く謎を解き、礼拝堂に現れることを見越して、ルパンがまわした自動車が待っているのも粋だな〜。ドゥヴァンヌは敬意の表し方がとても気が利いていると言ったが、ホームズも満更でもなさそうな表情で聞いている。
乗り込んでルパンからの置き包みを開ける。すると中には、ホームズの時計が!!挨拶がわりにきっちり盗みを働く、手癖の悪さもたまりません!しかもちゃんと返してる。
訳者があとがきで、Lupinはフランス語ではリュパンと読むのが正しい。でも日本人には読みづらいと初代翻訳家の一人がルパンと紹介した。なので、怪盗ルパンは日本にしか存在しないと書かれていたのも興味深い!!!えーーそうなの?!!
あとがきにも詳しくルブラン・ルパンの詳細が書いてありましたので、初めてルブランルパンに触れた私にはとてもありがたかったです。
さて次はどの話を読もうかな。