榊原晃三のレビュー一覧

  • モーパッサン怪奇傑作集

    購入済み

    オルラが読みたくて購入しました。
    精神疾患で亡くなったと言われる著者ですが、孤高の精神の持ち主であり、深さ、奥行きがあります。

    「一滴の水の中に溶けて廻っている、このささいな泥土の上にいる人間」、肉体の機能不全から疲れきっている人間よりはるかに高等な、無色透明な来るべき存在がいるとし、

    同時代のツルゲーネフについては、
    「ポーやホフマンのように超自然の中にずかずか入り込んで行かなかった。ごくわずかに漠然とした、ごくわずかな不安を抱かせるような単純な話を語るだけ」と肯定的な意見も述べています。

    学生時代になんとなく読み、なんとなく忘れられなかった著者を再読しています。

    #シュール #深い #感動する

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    2023年02月15日
  • チャンセラー号の筏(ジュール・ヴェルヌ・コレクション)

    Posted by ブクログ

    実話を元にした、海で遭難する人々の話。勇気と誇りと絶望の、手に汗にぎるサスペンス。一息で読めてしまう感じ。今まで観たあらゆるサスペンス物語の中で一番いい。

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    2010年04月09日
  • 怪盗ルパン

    Posted by ブクログ

    初めて読んだルパンシリーズでした。
    幼少期からシャーロック・ホームズと邂逅する話まであり楽しめました。盗みの手口だけでなく、紳士の部分もミス・ネリーの前では一人の男になってしまうルパンも見れて面白かったです。画家になりすましたり、流暢に場を盛り上げたりと、いろいろなシーンに応じて溶け込んでいくのに魅了されました。

    冒頭の回で、客船の中ミス・ネリーと出会い、最後の回で再度彼女を登場させたのも良かった。
    ずっとルパンの中で忘れられない女性だったのですね。

    ホームズとルパンが出会う話では、二人だけの世界というか皮肉混じりの挨拶シーンがすきでした。同じキーワードで、10年近くも前から謎を解こうとし

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    2023年02月09日
  • チャンセラー号の筏(ジュール・ヴェルヌ・コレクション)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ベルヌの取材力、想像力には毎回驚かされる。思ったよりも客観的に読むことができるが、最後の淡水を飲む場面は息苦しい展開の後だけに読者側にも体中に水が行き渡る感覚を味わうことができるのではないでしょうか。

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    2012年10月15日
  • チャンセラー号の筏(ジュール・ヴェルヌ・コレクション)

    Posted by ブクログ

    ジュール・ヴェルヌの書いた海洋サバイバルもの、とでも言えばよいだろうか。
    大西洋上で炎上した快速帆船チャンセラー号の乗員と乗客は、筏で漂流することになるが……
    「ヴェルヌ」というだけでジュブナイルと思ってはいけない。

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    2009年10月04日
  • チャンセラー号の筏(ジュール・ヴェルヌ・コレクション)

    Posted by ブクログ

    ベーコンを奪え。

    救いがあると、結局「救い」あるのか~なんて残念な気持ちになってしまうのが不思議。

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    2017年11月07日