藤田覚のレビュー一覧

  • 勘定奉行の江戸時代
    勘定奉行というと荻原重秀が代表的かもですが
    地味に遠山景晋という学問吟味で見いだされた
    英才が印象深いです・・・元々勘定という武士
    にとって特殊技能は、家柄重視と思われる江戸
    時代においても実力本位であり、歴代の勘定奉
    行の中には後家人あがりで末端実務方から内部
    昇進を果たし奉行になったものが続出、...続きを読む
  • 天皇の歴史9 天皇と宗教
    日本の長い歴史の中で、天皇は国民のための祭祀を神に捧げることが重要な役割であったし、また現に毎日のように多くの祭祀の時間が割かれていることは改めて思い知らされた気がする。仏教と関係は7世紀の伝来当時から異国の宗教であり、日本の神の怒りを招く考えられていたこと、それが幕末からの神仏分離の流れに続き、「...続きを読む
  • 天皇の歴史8 昭和天皇と戦争の世紀
     大正天皇の皇太子、摂政として活躍した時代から第2次世界大戦までの昭和天皇を中心に描く歴史だが、思ったより天皇が出る幕はなかった、普通の日本史という印象である。著者はむしろ立憲民主主義の象徴天皇に近い存在として、一貫してその歩みを捉えているように感じた。蒋介石も毛沢東も、昭和天皇を戦争に導いた軍に対...続きを読む
  • 天皇の歴史5 天皇と天下人
    普段あまり考えることが無い、信長・秀吉・家康(及び15代将軍・義昭そして秀忠も含め)などの天下人と正親・後陽成・後水尾各天皇の関係を詳細に解き明かしているこの本も興味津々だった。信長は右大臣を返上し、左大臣、太政大臣、関白、将軍のいずれも辞退。彼にとっては天皇の権威は利用するもので、自分がその上にあ...続きを読む
  • 天皇の歴史3 天皇と摂政・関白
     天皇制度及び皇族制度について、詳細な説明は目が開かれる。摂政と関白の違い、その場合の天皇との決裁などの流れ。そして太政大臣などの太政官制度との関係などの記述、天皇がある意味「機関」になっていた摂関時代であることを痛感する。道長は左大臣として権力を揮い、摂政は短かったし、関白には就任していない!この...続きを読む
  • 天皇の歴史3 天皇と摂政・関白
    参考文献もたっぷり。「天皇と摂政・関白」のハンドブック的1冊。
    実用主義アプローチなどで歴史を学んでいきたい人にとっては読むのがしんどいかもしれない。
  • インテリジェンス都市・江戸 江戸幕府の政治と情報システム
    <目次>
    序章   幕藩体制の核心はインテリジェンスだった!~情報と江戸時代の政治・交通
    第1章  将軍直属の「スパイ」がいた!~御庭番の情報収集と幕府政治
    第2章  大名と幕臣を監察する将軍の「目」~小人目付の情報収集と幕政の
    第3章  「探検家」の真の任務とは?~勘定所普請役の情報収集
    第4章 ...続きを読む
  • 天皇の歴史1 神話から歴史へ
    2010年に刊行された「天皇の歴史」シリーズの文庫版。2016年の天皇明仁(当時)が発した「象徴としてのお務めについてのおことば」を契機とした議論の高まりが文庫版の出版に繋がったようだ。副題にある通り、神話時代における天皇系譜の成立過程を探るのが本書の趣旨であり、それは史料なき時代の考証を、記紀やそ...続きを読む
  • 天皇の歴史1 神話から歴史へ
    天皇制はどのようにして生まれ、なぜ現在まで続いてきたのか。その誕生は東アジアの国際関係と関係があった。中国の晋の冊封を受けた倭の五王、そこから離脱してワカタケル=雄略は小帝国を目指す。その延長上で大王、そして天皇を号するが、それはやがて律令国家の中央集権制を支えるために必要不可欠の道具となった。
  • 勘定奉行の江戸時代
    <目次>
    第1章  勘定奉行は幕府の最重要役人
    第2章  御家人でも勘定奉行になれる
    第3章  財政危機の始まり
    第4章  行財政改革の取組み
    第5章  新たな経済政策の模索
    第6章  深まる財政危機
    第7章  財政破綻

    <内容>
    タイトルは”勘定奉行”だが、江戸時代中~晩期の経済史にもなっている...続きを読む
  • 勘定奉行の江戸時代
    難しい!金の鋳造比率や重さを長々と数字を並べられてもよくわからない。
    結局勘定奉行は同時に何人かいたのか?
    年代を元号だけで西暦は時々しか出てこないので、時間の前後がわかりにくいのも難しい。
    最後も突然終わったという感じで全般的に読みにくい。