コリンP.A.ジョーンズのレビュー一覧
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アメリカは法律というより法的思考力を教える
陪審は法を無視することもできる
弁護士は、事実の調査と法廷における事実の表現の仕方非常に慎重でないといけない
言葉の定義を攻撃することが、よくある。
言葉の定義を、要するに、よかつまりという表現で正すことも戦術として良い
女性には中絶の権利があるというなら...続きを読むPosted by ブクログ -
90点。そもそも法的思考とは何か、法を解釈し、運用するとはどういうことなのかを教えてくれる。
アメリカはふざけた風なものも含め訴訟が多い国という印象だけど、こんな裏があったのね。
マックのコーヒーが熱すぎる訴訟だとか実例は興味深いし、アメリカの法律家の思考形式を窺い知ることができる。Posted by ブクログ -
ふぉぉ弁護士こわ!><
視点の柔軟性に圧倒されました。
ここに書かれている考え方を脳内の片隅におきつつ、いざというときに使えると良いと思います。しかし普通の人間と仲良くなるために使ってしまうと、単なる揚げ足取りになります。
アメリカン弁護士の考え方を知る参考になったと同時に、アメリカの司法制度...続きを読むPosted by ブクログ -
米国の弁護士資格を持ち、日本の法科大学院教授をしている(執筆当時)著者の、アメリカの法曹の思考方法を解説した本。日本のように依拠する法律が全国で統一されているわけではない米国では、法律の条文を覚えるよりも、相手に負けないための思考法の習得が重要になる。
英文の契約書の解釈にはその思考法が当然ながら重...続きを読むPosted by ブクログ -
アメリカ合(州)国の生誕から引きずる根源的な問題、いまだに引きずっていることがよく理解できました。
要は、寄り合い所帯で、本国のイギリス法を借用しながら、利害が絡み合いながら打算で出来た憲法、そして、奴隷制度を持っているゆえの、打算。
ピューリタンの独善的な考え方が根幹にあり、また、たまたま、第一次...続きを読むPosted by ブクログ -
アメリカン弁護士の思考法というか、日米法廷を巡る考え方の違いが主題。アメリカの裁判といえば、本書の中にある熱すぎるコーヒーの例程度のイメージでしか捉えてなかったけど、そもそも性悪説に則った、誰しも公平に訴えを起こす場があるという意味では実にアメリカ的だなぁと思った。Posted by ブクログ
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弁護士について、誤解のあるところをしっかり説明してくれている。
もっとも、この本を一般の人が読むことはあまりないのだろうが…。
タイトルにあるような感じの本ではないので、期待していた人はさぞがっかりだろうな…と思う。
私にとってはタイトルのような内容だけでなかったのが良かったので、評価...続きを読むPosted by ブクログ -
アメリカの成り立ちを憲法などの観点から見ている。漠然としか理解していなかった彼の国について理解を深めるにはよい本。現状起こっている様々な事柄の背景も憲法や国の成り立ちに依存しているというのも興味深い。Posted by ブクログ
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「アメリカに押しつけられた」憲法の改正が叫ばれる昨今、一読の価値がある。合衆国憲法は日本国憲法が模範とするようなものではまったく無く、不完全で不平等で問題だらけの憲法であった。もともと各州がそれぞれ独立した国家の性質を持っていた彼の国では、合衆国政府というものに対する各州の不信感が大きく、その権力を...続きを読むPosted by ブクログ
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「アメリカの弁護士の思考法」について議論が尽くされたわけでもなく、全然関係ないと思われる記述が多い。しかしながら、制定法主義が採られる日本と、判例法主義が採られる米国では、司法試験の内容も、法律家として求められる資質も、更には裁判の進め方から判決に至るまでの過程や法廷闘争術もまるっきり異なる、といっ...続きを読むPosted by ブクログ
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[ 内容 ]
絶対不利な状況でも諦めない。
白を黒と言いくるめ、絶妙の切り返しで逆転する。
大企業から莫大な賠償金を勝ち取り、国家相手にも一歩も引かない。
訴訟先進国アメリカで活動する弁護士たちは、「手ごわい頭脳」をいかにして手に入れているのか。
イシュー・スポッティング、ファクト・ファインディング...続きを読むPosted by ブクログ -
職場の先輩と飲み屋で大陸法と英米法の考え方の違いについて議論した翌日に購入。
英米法の考え方は仕事に対する考え方に直結すると思った。
口ケンカには強くなる。Posted by ブクログ -
法廷における民主主義の国「アメリカ」
アメリカにおける弁護士とは?司法とは?をテーマにした新書。訴訟大国の実情がよくわかります。「訴訟が多い、そんなどう仕様も無い国」と思いきや、訴訟が多いのにも意味がある!
中絶を巡る訴訟やマックのコーヒーが熱すぎたという理由で起こされた訴訟などなど具体的な話も...続きを読むPosted by ブクログ -
米国弁護士と日本弁護士の違いがよく分かる本だった。期待していた米国弁護士の思考法が三割程度で、それよりも米国の法制度や実際の弁護士の仕事等に関する記述が多かったが、それもまた面白かった。
「アメリカのロースクールの重要な目的は、学生が『なぜこの判例はあの判例と違う結論になっているのだろうか』と考え...続きを読むPosted by ブクログ -
アメリカの弁護士の思考法を紹介したもの。
日本とアメリカの法制度・慣習などの違いから、アメリカの弁護士が日常の業務で物事をどのように考えているかまとめられている。
アメリカでは「法は作っていくもの」という観念の下、法解釈が変えられる土壌があるために、アメリカの弁護士は、法解釈を自分サイドに有利な方向...続きを読むPosted by ブクログ -
共産主義の旗手ソ連が崩壊し、民主主義、資本主義の旗手アメリカが唯一の超大国になれたのは、民主主義、資本主義が優れていたというより、共産主義よりは少しだけマシで現実的だったから、という気がならない。
どんな制度も老化し劣化するが、民主主義、資本主義に変わるシステムを生み出せない私たちは不幸であり、そん...続きを読むPosted by ブクログ -
合衆国憲法には民主主義も投票権も幸福追求権も謳われていない。社会の深層にある理念や理想こそが本当の“憲法”だった。
ことあるごとに日本のお手本になってきた、すばらしきアメリカ。それは憲法ではなくアイデアだったと。Posted by ブクログ -
人民(陪審員)が地域の目となって、サービスを監視しているアメリカの姿は羨ましく感じました。陪審員制度に色々感じることもありましたが、この本で少し考え方が変えられたかも。Posted by ブクログ