松下祥子のレビュー一覧
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ネタバレクリスティのミス・マープルシリーズ七作目。この作品から折り返しの後半戦。
マギリカディは、並走する列車の窓から殺人を目撃する。警察に言っても信用されず、また死体も見つからない。友人のマープルに相談すると、ある一族の土地が浮かび上がり…
勝手にトラベルミステリだと思っていたら、まさかの館ものだった。更にアリバイものだと思っていたら、死体消失ものだった笑。認識誤りに気づき驚いたが、ストーリー展開も非常に良かった。
死体消失の謎と、殺した方はもちろん、殺された方は誰だったのか、この謎の設定が魅力的。
ラストが少々強引なので、そこだけは気になったが良作。あと、関係者に次々と言い寄られるスーパーメイドは一体何なんだ笑。 -
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友人ミス・マープルに会うためにパディントン駅発4時50分の列車に乗ったマギリカディ夫人は、並走する後発列車の個室で男が女を絞め殺す場面を目撃する。
ミス・マープルとマギリカディ夫人は警察に経緯を話すが、女性の死体はどこにも見つからなかったと言われる。
ミス・マープルはマギリカディ夫人の話を信じて自ら調べることにした。おそらく死体は列車から投げ落としてあとから片付けたのだろう。そしてその条件に合う地点をクラッケンソープ家が所有するラザフォード・ホールと推測する。
まずは死体を発見しなければ。だが年寄りのミス・マープルには自ら捜査することはできない。そこで旧知の敏腕家政婦のルーシー・アイルズバロウに協力を求める。
ルーシーはクラッケンソープ家に家政婦として入り込む。
…おお!推理小説お約束、素人の潜入捜査!!笑・笑
そして納屋の石棺の中から女性の死体を発見したのだ!
…そして大成功!!笑・笑
ではここで関係者を。
●当主ルーサー:頑固でケチな老人
●第四子、長女エマ:第四子、長女。ラザフォード・ホールで父の面倒を見ている。困り物の父と勝手な兄たちに囲まれながらもなかなかのしっかり者。
●長男エドマンド:第二次世界大戦中で戦死。死の直前にフランス人のマルティーヌという女性と結婚して息子もいるらしい??死体はマルティーヌなのか??
●次男セドリック:風来坊画家
●三男ハロルド:銀行家。アリスという妻がいる。
●四男アルフレッド:なんか裏社会と繋がってるらしく…
●ブライアン・イーストリー:死亡したクラッケンソープ家の次女イーディスの夫
●アレグザンダー・イーストリー:イーディスとブライアンの息子で休暇をクラッケンソープ家で過ごす。
●ジェイムズ・ストッダード=ウエスト:アレクサンダーの友人で、休暇をお互いの家で過ごす。
●ストッダード=ウエスト夫人:ジェームズの母。
●一家の主治医クインパー医師:密かにエマと両思い…かな?
殺人事件なのにそんなに暗くないのは、二少年のアレクサンダーとジェイムズが「納屋で死体が見つかった!」ということで大はしゃぎ!!証拠を見つけるぞ!と敷地中を探りまわるからかな 笑
そして超有能ルーシーの働き方も気持ちいい!
犯人も動機は、全く分かりませんでした。
私はアガサ・クリスティは「このような状況になったら、この立場の人が犯人」という基準があったのですが、今回それが見事に外れました(^_^;)
犯人も動機も被害者も分からず、最後の最後で一気に謎解き!解決!だったのでちょっと混乱、え、そんなに悪い人だったのか…。
そしてあることについて「どのような選択をしたのか」がはっきり書かれません。これがはっきりわからない段階でミス・マープルには及びませんね笑
しかし私としては「どっちも選択しない」でいいじゃんって気分。小説内で書かれるその人の姿がかっこよかったので、どちらかを選択したら変わっちゃうかなーって。 -
Posted by ブクログ
列車の窓から外を眺めていた老婦人が、すれ違った列車の中で殺人が起きるのを目撃。しかしだれにも信じてもらえない中、友人のミス・マープルだけが信じてくれて…。
どうやったらこんな面白い設定思いつくん???裏表紙のあらすじ読んだだけで鳥肌立ったわ。
もちろんストーリーも期待を裏切らない面白さだけど、この設定を思いついた時点でもう傑作になるのは決まったようなもんです。
そしてなによりルーシー・アイルズバロウよ。この作品はこの人が主役と言っても過言ではないぐらいカッコいいキャラ。賢くて勇気のある女性を書かせたらクリスティーの右に出る者はいませんね。
余談だけど、ルーシーの運命の相手を仄めかす表現が上手すぎて粋すぎて…最高。 -
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ミス・マープルシリーズ長編7作目。
1957年の作品。
ミス・マープルの友人、ミス・マギリカディは、4時50分パディントン発の列車の車窓から、並走する列車の中で起きた殺人事件を偶然目撃してしまう。
マギリカディから相談を受けたミス・マープルは、遺体が発見されないことから殺人犯は遺体を車窓から投げ落としたと推理する。その地点に敷地があるクラッケンソープ氏の屋敷ラザフォード・フォールに手がかりがあるのではないかと考え、有能な家政婦であるルーシー・アイルズバロウに屋敷の家政婦となって調査するように依頼する。ミスマープルの読み通り、屋敷の納屋から女性の遺体が見つかった。
殺された女性の正体は誰なのか?クラッケンソープ一族と関係があるのか?
まず、車窓から向かいの車内でまさに行われている殺人事件を目撃してしまうという導入から面白い!
このミス・マープルのお友達の太ったおばさん、ミス・マギリカディのキャラもいいんですよねぇ。
あと、なんといっても今回はミス・マープルの代わりに動いてくれるルーシー・アイルズバロウの活躍から目が離せない!
殺された女性がどこの誰なのか全然わからないのも、手がかりが全然ないところから推理していくところも本当に面白いです。
ミス・マープルシリーズでは、今まで出てきたキャラクターも成長して出てくるのでそれも面白いですよね。おお、あの子がこんなに大きくなったのね…成長を見守る親戚のおばちゃん的な心境になります。
甥のレイモンドの息子の鉄道会社で働くディビッドだったり、牧師の嫁のグリゼルダの息子のレナードは地図が好きでミス・マープルに地図を貸してあげたりしてます。
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【マープル】
列車に乗っていたマープルの友人は、並走する列車の窓から殺人の現場を見た。
もうはじめから面白い!
殺人を目撃してるのに並走中の列車なので、その場に行くことができないもどかしさ。
位置から判断して、クラッケンソープ家の広大な敷地に死体を投げたのではと、マープルは推理する。
「ウィンザー城のミニチュア版のような家」と書いてある通り、ドラマ版ではお城のような家だった。(お城好きな方はドラマ版もおすすめです!)
マープルはルーシーにクラッケンソープ家に潜入捜査を依頼する。
このルーシーはオックスフォード卒の何でも完璧にできるスーパー家政婦。
美人でクールで魅力的なルーシー。
ルーシーの作る美味しいご飯に、面白いように男性達は心を掴まれていき、2人きりになるとすぐルーシーに告白する。
次第に「お前もか!」と言いたくなるほど、みんなメロメロなのが面白い。
いつもなら退屈する尋問シーンもルーシーの恋愛ストーリーも面白いので全く飽きない。
それからこの家の当主が、ドケチな偏屈じじいでこれがまた良いキャラクター。
クソジジイなんだけど、ルーシーに対する態度がすごく可愛くて憎めない。
最後になってマープル登場。登場した時にカッコ良さを感じた。マープルの犯人への追い込み方が痛快だった。
男性達と同様に私もルーシーが大好きになったので、1作で終わるのは悲しい。
ルーシーシリーズとして読みたい。
人間ドラマとラブロマンスがとても面白かった。犯人はいつも通り全くわからなかった。
★5(小説のみの評価)
Audibleにて。
◆ドラマ版メモ
・お城好きにはたまらない家。お城のような家の室内まで見れるのが幸せ。
広大な敷地なので、ゴルフ場の真ん中にお城が建っているようなイメージ。
・ロウソクが灯された素敵な雰囲気の中で、ルーシーの完璧なテーブルコーディネートの夕食が見れる。
・恋愛ストーリーは小説とドラマでは少し違っていて、ドラマ版の方がわかりやすくて好き。 -
購入済み
犯人とは別に
この物語には、犯人は誰か、とは別に、もうひとつの「謎」がある。犯人捜しより、そちらの方が興味深い。それは、登場人物の一人(ミス・マープルに依頼されて事件の舞台になる家に「潜入」して情報収集をする女性)が、物語の終了後に、誰と結ばれることになるか、ということ。途中にヒントはちりばめられているが、明確な結末は書かれないまま、話は終わっている。
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ハードボイルドの翻訳で有名な小鷹信光が編集した、全編本邦初訳の短編集。「謀」「迷」「驚」「戯」「怪」という切り口から、さまざまな味わいの良作をセレクトしている点も面白い。
短編の名手リッチーが、文字通りあの手この手を駆使して繰り出してくる球は、鮮やかなどんでん返しが小気味よい「消える魔球」系から、じわりと温かい気持ちになれる人情譚、この作者には珍しいSFホラーめいた怪作まで、実にバラエティ豊か。
「謀」に三篇収録の名探偵・ターンバックル物は、とぼけた味わいとミステリーの常道を茶化すような描写、予想を裏切る展開が楽しくてしょうがない。
「怪」の巻に収録の「猿男」は、人生いいことばかりじゃないけど、悪いことばかりでもないと思わせてくれる名短編。希望の持てるラストが胸を打つ。
「三つ目の願いごと」も「リヒテンシュタインの盗塁王」もいいなあ。
全編が「買い」、大満足。 -
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ネタバレ全体的に雰囲気すごい良かったのだが、終盤の謎解きはいまいちだった。いや当たらなかったからでなくて。
以下、個人的な推理。
全体的にわからなかったが、主たる容疑者である三人の息子たちに明瞭な差が薄く、さらには作中で言われているとおりわざわざ遺産の配分をいくらか増やすために殺害するというのは考え難い。
なのでメインのキャラ以外だろう、ということで候補に上がったのがエマ(女性)、妹の父(ウェカピポの妹の夫みてぇだな。金髪)、医者(黒髪男性)。
で、明らかに男性、黒髪、長身ということなのでここは逆に適合しないエマだろ! とあたりをつけたが残念。