中里友香のレビュー一覧

  • カンパニュラの銀翼

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    キャーー! ゴシック&耽美要素満載で、でも論理的と言うか、言語遊びと言うか。本格的で、好きな人は絶対に好きな作品。

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    2013年03月04日
  • カンパニュラの銀翼

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    雰囲気は好き。暗い暗幕のかかったような世界観だけど、ミュリエルとの刺繍の庭での出来事だけが光り輝いて見えました。最後の終わり方も好きで、後読感はよかったです。

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    2013年01月07日
  • 黒猫ギムナジウム

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    作者は民俗学的なものをよく調べていて、世界観がきっちりしている。ヒロイン・白雪の視点でどっぷりメロメロしながら読める本。猫目坊が格好良い!

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    2012年02月11日
  • カンパニュラの銀翼

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    なかなか読み進められない…盛り上がりが余りなく、淡々と進む話…
    なのだが、陰鬱、耽美、言葉遊び、そのような雰囲気が好きで私自身も深く沈みこんで世界に浸ることができた。
    なかなかそんな本に巡り会えないので、2度読み返すことはないかもしれないが思い出に残る本になったと思う。

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    2024年12月10日
  • 黒十字サナトリウム

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    8+1の短編からなる連作。読みづらい、分かりづらい話もあったが、この美しく妖しい世界観に惹き込まれた。日本SF新人賞(新人賞!?)受賞作品。
    双子のミシィカ&レイナが登場してから断然面白くなる。一番気に入ったのは最後の話かな。ああ、カイ…。(この、ネーミングに雪の女王を連想した人は多いはず)こんなにいい子が可哀想すぎる。

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    2017年01月29日
  • 黒十字サナトリウム

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    8+1の短編からなる連作。読みづらい、分かりづらい話もあったが、この美しく妖しい世界観に惹き込まれた。日本SF新人賞(新人賞!?)受賞作品。
    双子のミシィカ&レイナが登場してから断然面白くなる。一番気に入ったのは最後の話かな。ああ、カイ…。(この、ネーミングに雪の女王を連想した人は多いはず)こんなにいい子が可哀想すぎる。

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    2017年01月29日
  • 黒十字サナトリウム

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    面白かったー!二段組で読みごたえあった。長いけれど、たいくつしない。
    ミシィカとレイナは、「こいきなやつら」の双子ちゃんを彷彿とさせるイメージ(あくまでも個人的に…)
    お耽美な世界観(表紙絵の影響もある)の中に、いろいろ勉強したんだろうなぁという蘊蓄が詰め込まれていて面白い。
    言葉遣いがしっかりしていて、お耽美にふさわしいレトロな構文もあったりするけど古くさくはないのもいい。

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    2014年12月26日
  • 黒十字サナトリウム

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    面白かったー!二段組で読みごたえあった。長いけれど、たいくつしない。
    ミシィカとレイナは、「こいきなやつら」の双子ちゃんを彷彿とさせるイメージ(あくまでも個人的に…)
    お耽美な世界観(表紙絵の影響もある)の中に、いろいろ勉強したんだろうなぁという蘊蓄が詰め込まれていて面白い。
    言葉遣いがしっかりしていて、お耽美にふさわしいレトロな構文もあったりするけど古くさくはないのもいい。

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    2014年12月26日
  • カンパニュラの銀翼

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    あまりに衒学的といえば作者に失礼だとは思うが、
    少々疲れてしまった。
    反りが合わないのはすべて読者の責任で、
    作者に責任はないのだが。

    2012 年 第 2 回アガサ・クリスティー賞受賞作品。

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    2013年03月10日
  • カンパニュラの銀翼

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    第二回アガサ・クリスティー賞受賞作。

    第一回の作品もそうだったが、これも衒学的な要素が多い作品である。
    アガサ・クリスティー賞ってこういうのが好きなんだろうか?それともたまたまか。
    ミステリを対象にした賞だが、この作品については、ミステリの要素は少なく、むしろ幻想的かつ耽美的な物語となっている。

    現在と過去の話が入れ子のようになっていて、時間の流れもまたこの物語の重要な要素ではないかと思われる。
    最初は得体の知れない無機質な人物のように思われたシグモンドという人物が、だんだん人間性をあらわにしていく様にとても惹きつけられた。

    論理学や高度な言葉遊びなど、計算されつくした構成だが、読みにく

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    2013年03月09日
  • 黒十字サナトリウム

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    短編集なのかなと読み進めますが、最後に繋がり、
    なんて華麗で素敵な物語なのだろうとうっとりしました。
    耽美な文章は心地よく、あまりの酩酊感に本を閉じ、眠りました。
    アホな私は吸血鬼ではなく睡魔に襲われ、何度も読むのを諦めかけました。
    せめて行間をもう少しあけてくれませんかねと、何度も呟きました。
    しかし、それも途中までです。
    後半からは幻想の世界に夢中になりました。
    本当に愉快で美しい世界です。
    吸血鬼とは夢の生き物だと私は思います。
    その感覚に当て嵌まる、幻想的な吸血鬼譚はとても好きな物語でした。

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    2013年02月28日
  • 黒十字サナトリウム

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    短編集なのかなと読み進めますが、最後に繋がり、
    なんて華麗で素敵な物語なのだろうとうっとりしました。
    耽美な文章は心地よく、あまりの酩酊感に本を閉じ、眠りました。
    アホな私は吸血鬼ではなく睡魔に襲われ、何度も読むのを諦めかけました。
    せめて行間をもう少しあけてくれませんかねと、何度も呟きました。
    しかし、それも途中までです。
    後半からは幻想の世界に夢中になりました。
    本当に愉快で美しい世界です。
    吸血鬼とは夢の生き物だと私は思います。
    その感覚に当て嵌まる、幻想的な吸血鬼譚はとても好きな物語でした。

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    2013年02月28日
  • カンパニュラの銀翼

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    文章がとても幻想的で、綺羅を尽くした耽美な表現はとても心地いいです。
    高貴な血に潜む真実、死神のような男の謎、辻褄合わせの時間など、
    眩暈のするような美しい物語に感動しました。

    本格ミステリなのかなと勝手に思っていたのですが、
    ミステリの要素だけでなく、哲学的であり、
    怪奇小説なようでもあり、様々な面で楽しめました。
    銀翼のシーンがまた美しく、夜空を翔ける姿に、
    暗闇からは死への恐怖と、死への安らぎを感じます。
    最後は物悲しいけれど、よかったと安心することができました。
    とても好きな物語です。

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    2013年02月06日
  • カンパニュラの銀翼

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    独特の世界に引き込まれた。でも言ってることがなかなかに難しくて、ゆっくりゆっくり読み進めた。読み終わったときの達成感?充足感?(笑)。言ってること難しいのに途中で投げ出したくないおもしろさがあったな。
    『アガサ・クリスティー賞』受賞とあったので、ミステリかと思ったら、うーーん、これ、ジャンルとしては何なんだろう。普通のミステリではないです。

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    2013年01月24日
  • カンパニュラの銀翼

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    ネタバレ

    クリスティ賞受賞だけれどミステリーというより幻想文学。
    「時間の感覚」や時の辻褄合わせの時間に現れる死にたがりの”死神”のようなもの、時系列を行ったり来たり、読者もまた時間に囚われていくようで面白かった。
    「血の濃さ」「なりすまし」、設定落ちしそうな部分もちゃんと理由があってGood.

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    2013年01月23日
  • カンパニュラの銀翼

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    ネタバレ

    ミステリーより幻想ゴシックファンタジーに振り子の針はよっているような気がする。始めは吸血鬼登場かとも思ったけど、非常に科学的で哲学的。最後まで謎めいていて、それはシグモンドの行動性格の巧みさによるのだと思う。とにかく、ハリウッド辺りで映画化されてもいい様な面白さだった。

    0
    2013年01月23日
  • カンパニュラの銀翼

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    ネタバレ

    充実した密度のある翻訳調の文章に、単なるミステリではなく衒学、哲学、耽美、冒険etcの豊かな物語で、受賞するのも納得できる。
    自分は第二部がとても好き。
    数奇な出来事によって、シグモンドとミュリエルの宙に浮いたような関係性。ずけずけと描いたらすぐ崩れてしまいそうなこの叙情的な画を、描ききったところがとても良かった。二人の結末と彼女の求める真実が明らかにされたところで胸にいろいろと思いがよぎる。
    第三部最初のページみたいなのに弱いのです。

    文体がけっこう特殊で、そのあたりが読みにくいと感じる人はけっこう出てしまいそう。
    例えば、

    「斜に構えた顔の左半分が街灯に煙っていて、男のくせに妖艶なる凄

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    2013年01月18日
  • カンパニュラの銀翼

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    アガサ・クリスティー賞受賞作なのでミステリにカテゴライズしたけど、SFとも幻想とも言える不思議なお話。
    一章、二章、三章、四章とまったく違う話のようで、初めのあたりの冗長だと思えたあたりも全部最後に集約されてた。すごい。
    ただ文体なのか話の組み立て方なのか、とにかく読みづらくて、世界に引き込まれる反面なかなか読み進まないというのも不思議なお話。
    もうちょっとシグとベネディックのエピソードが読みたかったな。エリオットとクリスティンのエピソードも。

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    2013年01月14日
  • 黒猫ギムナジウム

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     これはライトノベルなのかな? 登場人物は美少年、美少女だし、異能は使うし、名前の漢字はこむずかしい。話を構成するパーツはすべてライトノベルの作法だし、出版元のレーベルもライトノベルだ。
     けれど、ライトノベルって「実は異世界の勇者」とか、古くは「橋の下で拾われた王子(王女)様」とか、読み手の少年少女が自分がこうであったらいいな、という憧れを具現化した形なのではないかな。(知らないけど)

     この本は面白い。
     けれど、この本に出てくる登場人物になりたくもなければ憧れもしない。できれば人生においてかかわりになりたくない。そういう魅力のある本だ。

     ……つーか、このライトノベル読める人って、一

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    2012年12月23日
  • カンパニュラの銀翼

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    ネタバレ

    カテゴリはミステリかな?

    カンパニュラの銀翼、好きな世界で、文章も読みやすく面白かった。
    場面、時代(というとネタバレになるかな)や視点が変わって話が展開するんだけど、何が謎なのか、何の関わりなのか中盤以降まで見えない。

    シグとベネディックの秘密にはちょっとびっくりしました。アガサクリスティー賞受賞ということで読み始めたからかな?想定外の謎と解法でした。

    シグモンドのイメージは当初、美しくて、特別に青い血の持ち主なだけに、もっと厭世的で無気力な、人嫌いかな?と思っていたのに、生まれの特異さや環境の割には普通の不器用な青年で、その感情が出ていく様が素敵だった。
    ミュリエルとの関わりあいは切

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    2012年12月20日