中里友香のレビュー一覧

  • カンパニュラの銀翼

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    (No.12-83) 早川書房 第二回アガサ・クリスティー賞 受賞作品。
    この賞は、イギリス アガサ・クリスティー社公認のミステリ賞だそうです。

    内容紹介を、表紙裏から転載します。
    『1920年代後半の英国。エリオットには秘密があった。

    資産家の子息の替え玉として名門大学で学び、目が見えなくなった「血のつながらない妹」のため、実の兄のふりをして通いつめる日々。そんなエリオットの元に、シグモンド・ヴェルティゴという見目麗しき一人の男が現れる。
    〈抜け出したくばね、必要なのは概念の改革だよ。エリオット・フォッセー〉

    物憂い眩暈。エレガントな悪徳。
    高貴な血に潜んでいる病んだ「真実」。精緻な知

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    2012年11月24日
  • カンパニュラの銀翼

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    これは面白い。
    美男子いっぱいで適度に小難しく/笑、女は出ているが「妹」で、主人公以外の彼氏ができる/笑。
    またそいつもいい奴だ/笑。
    まったくもって私好みのお話でした。
    では何故☆5じゃないのか?
    それは「アガサ・クリスティー賞」受賞作品としてはどうなのか?という1点のみ。
    カテゴリ分けも私はミステリにはしませんでした。
    ミステリというのとは違うんじゃないか、これ。
    それだけです。

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    2012年11月16日
  • カンパニュラの銀翼

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    前半は物語が余り動かず、読み進めるのが辛くなる時も。でも、後半物語が動きだし、全ての伏線を見事に回収しながら加速して一気にラストまで。読み応えあり。映画で見てみたい。

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    2012年11月01日
  • 黒猫ギムナジウム

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    世界観がとてもしっかりしていました。
    明治あたりが舞台なのですが、古風な語り口がとても合っていて、引き込まれました。
    少し読みづらいかなと思うところもありましたが、全体的には良かったです。

    それと猫目坊がとにかく格好良かったです。妖美な仕草といいますか、とにかく格好いい。

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    2012年02月19日
  • 黒十字サナトリウム

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     時系列を超えて、吸血鬼である双子の兄妹を中心に描かれる幻想譚。全編にわたる抑制の効いた表現が却って戦慄的であり、冷たい蒼色が通奏されている。

     内容も充分に整合性がとれ、読み心地が良く文章も美しい。医学的描写も光っている。個人的に印象が残ったのは「通りの瓦斯燈に青い灯が入ったとき」という章。妹レイナが職人に、吸血鬼も姿が映る鏡を作らせる話。作者の知的かつ怜悧な筆運びが冴え渡っている。

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    2011年11月19日
  • 黒十字サナトリウム

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     時系列を超えて、吸血鬼である双子の兄妹を中心に描かれる幻想譚。全編にわたる抑制の効いた表現が却って戦慄的であり、冷たい蒼色が通奏されている。

     内容も充分に整合性がとれ、読み心地が良く文章も美しい。医学的描写も光っている。個人的に印象が残ったのは「通りの瓦斯燈に青い灯が入ったとき」という章。妹レイナが職人に、吸血鬼も姿が映る鏡を作らせる話。作者の知的かつ怜悧な筆運びが冴え渡っている。

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    2011年11月19日
  • カンパニュラの銀翼

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    なかなか個性ある文体でとっつきにくかったが、困惑させる展開の後、面白くなってくる
    古典的、怪奇的、ファンタジー的な要素があって、ミステリー的な要素は無いように見えてちゃんとあった
    登場人物の魅力も中盤から伝わってきた
    独創的な物語であることは間違いない

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    2023年09月06日
  • みがかヌかがみ

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    ふたつのお話が交錯するのかと思って読んでたけどしないし、青女房何処行った。文章は読み応えあって楽しめたのでストーリーは気にしないで読むべきか。

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    2016年05月28日
  • カンパニュラの銀翼

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    歴史ファンタジー?
    1920年代の英国。資産家の子息の替え玉として過ごしているエリオットが、シグモンド・ヴェルディゴと名乗る男に巻き込まれていく話。

    想像してたよりずっとおもしろかった!

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    2015年06月30日
  • カンパニュラの銀翼

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    不思議な魅力のある物語。でも、何度も読み返したいとは思わない。アガサ・クリスティ賞受賞という帯に惹かれて、アガサ・クリスティ大好きなので、思わず惹かれて読んでみたのだが。。。そういった意味ではがっかり。アガサ・クリスティ賞受賞作品という謳い文句にはもう騙されないぞ。ホラーファンタジーって感じだった。

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    2014年10月01日
  • カンパニュラの銀翼

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    さぁ読むか…。っとなるまでに時間がかかったのは、間違いなくこの表紙のせいだと思います…。絵が悪いとはいわないが、なにやらBLめいていて忌避感が…。
    内容もちょっと匂う気がしないでもないが、まぁ普通

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    2013年09月20日
  • カンパニュラの銀翼

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    愛すべきシグモンド、個人的には生き続けてベネディクトとずっと数奇な運命であってほしかった。
    時空を越えるような大冒険を成功させエリオット達との親交がさらに深くなってから死期を覚ったのは悲しい。また、因縁めいた関係のベネディクトもこの試みには何かを予想してたのだろうか?血縁は希薄になってしまっているが、クリスティンを通して何かが始まるのを願いたい。

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    2013年08月10日
  • カンパニュラの銀翼

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    資産家の子息の替え玉として大学に通うエリオット。一家には盲目の娘もおり、血は繋がらなくとも大切な妹と想い、兄として振る舞っている。本当の兄妹として生きられぬことに悩む彼の前に、ある美しい男が現れるが――。第2回アガサクリスティー賞。
    作者が米国大学の哲学科卒という影響が濃く、非常に耽美的で哲学的な作品。ストーリーはありますが、それよりも登場人物の言動・関係性を通して語られる作者の哲学や、耽美で繊細な雰囲気に浸る作品だと思います。
    …それにしても、仕方ないとはいえ男性登場人物は皆イケメンなのに暗くって、本当に残念な人たちですねぇ(笑)

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    2013年06月28日
  • 黒十字サナトリウム

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    好きな要素がたっぷりつまっているはずなのに、衒学的な小説も好きなはずなのに、なんだか重苦しくて読み進めるのがしんどかった。
    しばらくこの作家さんはいいかなという感じもするけど、黒猫ギムナジウムのほうは波長があうと思うので、そちらだけは読んでみたい。

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    2013年03月19日
  • 黒十字サナトリウム

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    好きな要素がたっぷりつまっているはずなのに、衒学的な小説も好きなはずなのに、なんだか重苦しくて読み進めるのがしんどかった。
    しばらくこの作家さんはいいかなという感じもするけど、黒猫ギムナジウムのほうは波長があうと思うので、そちらだけは読んでみたい。

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    2013年03月19日
  • カンパニュラの銀翼

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    ちょっとBLを思わせる表紙につられて手に取りましたが、中身は正真正銘の外国作品。登場人物の長い名前を覚えるのに時間がかかり、ストーリーもなんだかあまり展開せず、もたもたとした思いで読んでいました。

    堕落した資産家の子息の替え玉として名門大学で学び、子息の優秀な外面づくりをさせられていたエリオットは、ある日、子息が死亡したことによって役目が終了し、お屋敷を追い出されます。もとは使用人の子であったエリオットを本物の兄だと思って、慕っていた目の見えない妹は、真実を知ってもエリオットについていく道を選びます。そんな二人の前に、シグモンドと名乗る美しい男性があらわれて・・・。このシグモンドの美しさには

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    2017年11月09日
  • 黒十字サナトリウム

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    ネタバレ

    吸血鬼のお話です。
    最初は1文が長い箇所が結構多かったので
    読みづらいかな?と思ったのですが慣れました。

    単に「吸血鬼が出てきて、血を吸います」という話じゃないのが良い。
    部落差別、易出血症、キリストの復活等が絡んでくるのが興味深いところでした。
    「なぜ吸血鬼は存在するのか」
    そこの語りが面白かった。

    星は本当は4つでも良いのですが
    最初はドキドキ感やなるほど感を持てたのですが
    終わりに近づくにつれて、失速している気がしたので
    星は3つとしました。

    0
    2012年12月15日
  • 黒十字サナトリウム

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    ネタバレ

    吸血鬼のお話です。
    最初は1文が長い箇所が結構多かったので
    読みづらいかな?と思ったのですが慣れました。

    単に「吸血鬼が出てきて、血を吸います」という話じゃないのが良い。
    部落差別、易出血症、キリストの復活等が絡んでくるのが興味深いところでした。
    「なぜ吸血鬼は存在するのか」
    そこの語りが面白かった。

    星は本当は4つでも良いのですが
    最初はドキドキ感やなるほど感を持てたのですが
    終わりに近づくにつれて、失速している気がしたので
    星は3つとしました。

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    2012年12月15日
  • 黒十字サナトリウム

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     久しぶりに2段組の本を読んだ。字が小さい!読み応えあるよ!である。
     感想はともかくとして、この中に出てくるナースドリーがあまりにもニーナに見えてしょうがなかった。よいナースでした。

     批判的な意味合いはないけど、しかしこれがSFなのかと驚くww SFも裾野広いなぁ。

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    2012年12月13日
  • 黒十字サナトリウム

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     久しぶりに2段組の本を読んだ。字が小さい!読み応えあるよ!である。
     感想はともかくとして、この中に出てくるナースドリーがあまりにもニーナに見えてしょうがなかった。よいナースでした。

     批判的な意味合いはないけど、しかしこれがSFなのかと驚くww SFも裾野広いなぁ。

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    2012年12月13日