中里友香のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
(No.12-83) 早川書房 第二回アガサ・クリスティー賞 受賞作品。
この賞は、イギリス アガサ・クリスティー社公認のミステリ賞だそうです。
内容紹介を、表紙裏から転載します。
『1920年代後半の英国。エリオットには秘密があった。
資産家の子息の替え玉として名門大学で学び、目が見えなくなった「血のつながらない妹」のため、実の兄のふりをして通いつめる日々。そんなエリオットの元に、シグモンド・ヴェルティゴという見目麗しき一人の男が現れる。
〈抜け出したくばね、必要なのは概念の改革だよ。エリオット・フォッセー〉
物憂い眩暈。エレガントな悪徳。
高貴な血に潜んでいる病んだ「真実」。精緻な知 -
Posted by ブクログ
ちょっとBLを思わせる表紙につられて手に取りましたが、中身は正真正銘の外国作品。登場人物の長い名前を覚えるのに時間がかかり、ストーリーもなんだかあまり展開せず、もたもたとした思いで読んでいました。
堕落した資産家の子息の替え玉として名門大学で学び、子息の優秀な外面づくりをさせられていたエリオットは、ある日、子息が死亡したことによって役目が終了し、お屋敷を追い出されます。もとは使用人の子であったエリオットを本物の兄だと思って、慕っていた目の見えない妹は、真実を知ってもエリオットについていく道を選びます。そんな二人の前に、シグモンドと名乗る美しい男性があらわれて・・・。このシグモンドの美しさには