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明治二十六年。 九鬼白雪は上京する。 マレビトの能力持ちである少年少女が帝都の闇夜と寄宿舎を舞台に繰りひろげる、奇妙な毎日。立ちはだかる怪異。 あくなき蟲毒と孤独の絡みあった果てで白雪が見つける新しい風景とは――。 この現世の命運は、檻か、鎧か、魂の鍛錬場。 ライトノベルの皮をかぶった幻想文学、レトロな和風怪異譚が電子版でも公開。
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Posted by ブクログ
作者は民俗学的なものをよく調べていて、世界観がきっちりしている。ヒロイン・白雪の視点でどっぷりメロメロしながら読める本。猫目坊が格好良い!
これはライトノベルなのかな? 登場人物は美少年、美少女だし、異能は使うし、名前の漢字はこむずかしい。話を構成するパーツはすべてライトノベルの作法だし、出版元のレーベルもライトノベルだ。 けれど、ライトノベルって「実は異世界の勇者」とか、古くは「橋の下で拾われた王子(王女)様」とか、読み手の少年少...続きを読む女が自分がこうであったらいいな、という憧れを具現化した形なのではないかな。(知らないけど) この本は面白い。 けれど、この本に出てくる登場人物になりたくもなければ憧れもしない。できれば人生においてかかわりになりたくない。そういう魅力のある本だ。 ……つーか、このライトノベル読める人って、一般文芸が苦労なく読める人なんじゃ。ターゲットどこなんだろう。 ライトノベルの裾野の広さを感じた一作。
世界観がとてもしっかりしていました。 明治あたりが舞台なのですが、古風な語り口がとても合っていて、引き込まれました。 少し読みづらいかなと思うところもありましたが、全体的には良かったです。 それと猫目坊がとにかく格好良かったです。妖美な仕草といいますか、とにかく格好いい。
ふうん、妖術学校であったか。おどろおどろしくてせつない。 ヴィッテルスバッハ家ってあのルードヴィッヒ2世やエリザベート皇后のバイエルン王の家系でもあるのよね。
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