西村行功のレビュー一覧
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ネタバレシナリオ・プランニングの第一人者である西村 行功 さんによる戦略本。
この本の内容を、自社の研究開発戦略策定に活用しました。
そういう意味では、ものすごく「使える」一冊でした。
特にSEPTEmber分析は実際に役立つだけではなく、プレゼン時に「きちんと全体を俯瞰していますよ」というメッセージを発信することができると思います。
また、大前研一さんの問題解決手法に共通する部分ですが、ファクトを集め、フレームワークで整理(情報の構造化)し、アブダクションによる思考のジャンプで解決策を導き出す・・・。
王道ですが、中々身につけれられるものではないです。
本書は、実例も交えながらその手法について -
Posted by ブクログ
未来予測ではなく、「これから起こりうることはどんなことか、そしてその結果どうなるのか」というシナリオを描くために必要な思考についてまとめた本。
思考の基礎となる演繹法や帰納法、ロジカルシンキングやフレームワーク、システムシンキング、そしてシナリオシンキングの考え方が凝縮されているので、これ一冊読むとかなりの満腹感。
いやはや、ただのノウハウ本ではないのでページ数の割に頭使う、読み終えてぐったり。
先のことがわからないからこそ、何が起きるかを予測することではなく起きたことにいかに対応するかが重要になる。だから、複数のシナリオを描き、変化に対するアンテナの感度を高めておくということ。
この本で学 -
Posted by ブクログ
ネタバレ長期的視点に立って時代の変化を読みつつ,短期間のうちに戦略を立案・遂行していく能力,それを繰り返していく能力
メンタルモデル:個人が固定的に持っている世界観
「環境」:未来についてのストーリー(客観的)
「戦略」:我々はこうしたい(主観的)
人間は自分が成功した時には,自分の実力だと信じ,他人が成功した時には環境がよかったのだと信じる一方,自分が失敗した時には,環境が悪くなったからだと神事,他人が失敗した時にはその人の実力が不足だと信じるという
「究極的帰属錯誤」
・未来予測はあたらない
・願望を強く持つと未来を読み違えてしまう
・戦略を「全て事前に準備する」ことはできない
・多様な意 -
Posted by ブクログ
不確実な未来に対処するための、シナリオシンキングを解説した本。
まず、過去の経済予測やアナリストの発言などで、常識のように語られていたものが実際はいかに不確実であったかを実例をもとに示している。
その上で、シナリオシンキングに必要なロジカルシンキング、システムシンキングとはどのように行うものか、実例を交えて解説した上で、シナリオシンキングを解説している。
実際に業務でシナリオシンキングの実践のための方法まで書かれており、その点で実践的であるという印象。
「シナリオは「どういう未来が起こるのか予測する」のではなく、「起きる可能性のある未来が実際に起こったらどうするか」を考えるためのツールである」 -
Posted by ブクログ
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知りたいことは"面"に聞け!
分析力と表現力を強化する思考法:面発想
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* 面発想とは
o 2つの変数を組み合わせて掛け算型で考え、
面積に意味を持たせたグラフを描くことで、
分析結果を浮かび上がらせる発想法
* メリット
o ?組み合わせがメッセージを生み出す
o ?思考を刺激する
o ?優先順位が大きさで見える
o ?仮説思考を強化する
o ?読み手の記憶に残りやすい
* 企業内活用法
o マーケット・マップ
+ 市場の概要 -
Posted by ブクログ
シナリオプランニングに精通する著者が現代企業の成功、失敗事例を踏まえて利益を上げることのできる未来の想定法を書いた一冊。
本書を読んで未来の戦略を考えるうえでマクロとミクロの視点をバランスよく使い分けていくことの重要性を勉強することができました。
マクロの視点からは顧客の行動にフォーカスしてAなのにBといった十分条件を備えて想定外な体験を起こすことや産業のバリューチェーンやターゲッティングなどに関しても具体的に想定していくことがシナリオプランニングにおいては重要であることを感じました。
ミクロの視点からは顧客にとって未充足ニーズを探し、近視眼的に自分たちの強みに着目せずアウトサイド・イン思考