小峰隆夫のレビュー一覧

  • 世の中の見方が変わる経済学―常識のワナに陥らないために―

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    経済企画庁の官僚や大学教授等を歴任された著者が「思いきり基礎的な経済の本」を書いてみたい思いから出版された高校生向けの講座がベースになった本。分かり易いことは勿論のこと、切り口や見方を変えて、経済学者はこう考えるが、一般市民の考え方の大半とは一致しない等、の例を挙げた解説で視野が広がる。

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    2024年06月18日
  • 平成の経済

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    官庁エコノミストの第一人者である著者が、バブルとその崩壊から始まり、金融危機とデフレの発生、小泉構造改革、リーマンショック、民主党政権の誕生等を経て、アベノミクスに至る平成経済史をマクロ経済という視点で振り返っている。
    単に事実を述べるだけではなく、多くの出来事の相互関係を明らかにし、できるだけストーリー性を持たせるようにしてあるとのことで、バブルはなぜ生まれたのか、バブル崩壊による経済への影響がなぜ深刻なものとなったのか、デフレの何が問題か、小泉構造改革は経済にどのような影響をもたらしたのか、民主党政権のマクロ経済運営の問題点は何だったのか、異次元金融緩和をはじめとするアベノミクスの成果と限

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    2020年03月14日
  • 平成の経済

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    経産官僚を経験している経済の専門家による、平成の経済について分析した書。分析が詳細で正確だと思う。説得力がある。いろいろな政策が評価されており、そういうことだったのかと納得する箇所が多々あった。勉強になった。
    「(バブル批判)人々の幸福感は、経済状態の絶対水準に依存するのではなく、他人との相対水準によって決まるということが改めて確かめられた」p17
    「(バブル崩壊後のキャピタル・ロス)1990~2000年の間で総額960兆円にも達している」p31
    「(バブル崩壊)実際に景気後退に入ってから約1年を経過して、ようやく政府も景気後退入りを認めたのである(月例経済報告)」p47
    「(バブル期の評価)

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    2019年09月03日
  • 日本経済論講義 ビジネスパーソンの「たしなみ」としての

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    以前ライフネット証券の出口さんが推奨していたのを思い出して読んでみた。

    5回の講義をもとにして書かれた本であることもあり、日本経済において何を論点としているのかが、非常に分かりやすく整理されている。
    アベノミクスの成果と限界、働き方改革が叫ばれているマクロ視点での理由、後回しになっている財政再建、人口減少を踏まえての今後などが分かりやすく説明されており問題とされている内容をよく理解できた。

    財政再建は、国民に理解を得ないといけないし、選挙もあるし、国民全体がゆでがえるというかグループシンクになっているというか、合理的になっていないことはよくわかったが、どこかで啓蒙しない限りはいつまでたって

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    2017年07月23日
  • 人口負荷社会

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    人口オーナス時代こそ市場原理を生かす方向への構造改革が求められるのであり、グローバル化のメリットを最大限に生かしていくことが必要。

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    2012年05月01日
  • 人口負荷社会

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    日本の人口問題の現状、今後の課題などを非常にわかりやすくまとめた良書。人口に関して、いろいろな考え方や切り口を広く網羅しているので、入門書的な存在。

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    2011年08月10日
  • 私が見てきた日本経済

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    筆者の原稿の作成法、心構えが参考になりました。
    本書を読んで、省庁再編で経済企画庁をなくしたことは、大きな損失であると改めて思いました。

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    2025年11月15日
  • 世の中の見方が変わる経済学―常識のワナに陥らないために―

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    基本的なことがわかりやすく書かれている経済学の入門書。議論のある部分に関しては、そう断った上で、著者の考え方を述べているのには好感が持てる。さらに学ぶにはどうしたら良いかも述べられていたらもっと良かったかなと思う。

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    2023年09月19日
  • 世の中の見方が変わる経済学―常識のワナに陥らないために―

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    これから社会に出る・大学進学する高校生にとって、経済学への興味を身近にしてくれる一冊。

    ニュースで見聞きする情報を、小学校・中学校・高校とで学ぶ教科書の情報のように、正しいものとしてそのまま吸収してしまって良いのか?疑って検証してみるべきでは?と気づかせてくれる1冊かと感じた。

    大学の教養課程で学ぶ前に、この一冊で興味を持つことが出来れば、どれだけ講義が興味深く感じられるだろうかと思う。

    早稲田塾の高校生との質疑をクイズ形式?で紹介してくれているのは、読み手にとっても自分ごとのように理解しやすくなるので、とても良かった。何より、解説が分かりやすい。高校1、2年生にオススメしたい良書。

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    2023年09月04日
  • 平成の経済

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    今話題の緊急経済対策。
    その経済対策に関して平成の時代を全部網羅してる。
    若い方にこそお勧めしたい。

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    2020年11月01日
  • 平成の経済

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    国家の命運を左右する経済対策が
    感情論に振り回されているのが印象的。
    (景気回復より、バブル復活を恐れていたメディアの論調など)
    負担先送り型の経済政策に
    コロナ対策と災害が追い打ち。
    歴史を踏まえた理詰めな議論が必要だと痛感した。

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    2020年07月24日
  • 平成の経済

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    書評で紹介されていた本。タイトル通り、平成の経済の流れがよくわかる本。経済の学び直しに、一度読んでおいても損はない本。

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    2020年02月19日
  • 平成の経済

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    経済史は基本的につまらないものだけど、平成30年間の経済史がキリ良く区切られ、わかりやすく整理されていたので、最後までたどり着くことができた!

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    2020年01月11日
  • 平成の経済

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    官庁エコノミストであった著者が、自らも現役時代に関与した平成の30年間の経済を振り返っている。自分自身の経験も含め、大体イメージどおりであるが、ほぼ5年刻みで色々なことが起きていることが改めて分かる。
    政府にしても日銀にしても、経済情勢に応じて様々な対策を行っているが、状況把握が遅れがちで対策も後手に回りがちなこと、世論に考慮して不人気だが正しい対応が中々取れないことなど、色々と考えさせられることも多かった。

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    2019年07月28日
  • 日本経済論講義 ビジネスパーソンの「たしなみ」としての

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    出口さんの紹介で手にした本。
    素人なりに自分の頭で考えて、自分なりの仮説を持つことの重要性を改めて実感することができた。

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    2017年08月15日
  • 人口負荷社会

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    人口オーナスの概念もこのころに比べるとずいぶん広まっているなあ。人口は、舵を切るのに大変時間がかかるのですね

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    2014年12月10日
  • 人口負荷社会

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    witterでもお馴染みの小峰先生。

    人口ボーナスとしての対義語としての人口オーナスという言葉を
    使って、今後の日本社会についての話をしている。
    人口オーナスとは、人口の中で働く人の割合が減っていくことが、
    経済的に悪い影響を与えることらしい。

    高齢化社会が問題なのではなく、少子化と、人口に占める
    労働力の割合が低下していくことが問題だとか、
    GDPではなく、一人当たりのGDPが高くすることが大切であるとか、
    女性がもっと社会進出すべきだとかいろいろおっしゃっている。

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    2012年02月12日
  • 人口負荷社会

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    人口に占める働く人の割合の低下が経済にマイナスに作用する、人口負荷社会が到来する日本。
    少子高齢化先進国として、その動向はアジア各国からも注目されている。
    人口オーナス(負荷)がもたらす難問をていねいに解説し、処方箋を示す。

    [ 目次 ]
    第1章 村掟―暴力の克服(村社会の暴力―戦国前期;追放解除と村―戦国後期;村と処刑者の財産;近世の村で)
    第2章 惣堂―自立する村(シンボルとしての惣堂;惣堂の落書を読む;惣堂と惣物―自立の基礎)
    第3章 地頭―村の生活誌(戦国の村の訴状;在地領主と百姓;不在領主と百姓;人夫の報酬)
    第4章 山野―村の戦争(山野河海の利は折半で;紛争の激化と

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    2011年06月11日
  • 人口負荷社会

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    非常に分かりやすくてオーソドックスで説得力がある。

    少子化対策のインセンティブが都会と地方で違うこと、出生率を下げているのが都会であることなどは、保育園改革に積極的な過疎地と消極的な都市部という鈴木亘教授の指摘と重なる部分があると思う。

    子ども手当への評価、子育て保険のアイデア、年金のタダ乗り問題など、これもアタリマエのことでありながらどうしてメディアではあまり取り上げられないのか不思議に思ってきたこと。

    働き方を変えるという話では安倍内閣で取り組んできたことが何も進まなかったのが非常に残念だ。

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    2011年05月13日
  • 人口負荷社会

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    日本辺境論を読んだ後だと、判っていても多分人口オーナスは乗り越えられないのだろうなと思う。
    いい本です。一読を勧めます。

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    2010年08月19日