小峰隆夫のレビュー一覧

  • 人口負荷社会

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    「人口オーナス」に見舞われるこれからの日本がどうなるのか、何をすべきなのかを幅広く論じている。民主主義の難点にまで言及しているところは、お見事。新書の性質上、「広く浅く」になっている点は否めないが、この本の議論が広く常識になるようでないと、日本は人口オーナスに押しつぶされるだろう。せめて自分も「人口オーナス」という言葉を広めたい。

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    2010年07月10日
  • 世の中の見方が変わる経済学―常識のワナに陥らないために―

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    エコノミストの方々が社会保険料のために増税するしかないと言い切っていて絶望しました。
    今の若者は老人のために働くしかないのか

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    2024年02月14日
  • 平成の経済

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    内需拡大円高恐怖説が問題。円高対策は行き過ぎたもの。
    内需拡大で貿易黒字が解消される効果は迂遠で少ない。
    バブル崩壊で3つの過剰の始まり=債務、設備、雇用。

    アジア通貨危機の発生。マクロ経済指標が良好だったが、ドルペッグのため、ドル高になると、実力以上に増価した。短期資本流入が多かった。金融システムの脆弱性。

    デフレ前史=実質所得倍増論、内外価格差是正論、ディスインフレの議論。

    法律で縛っても、次の法律でリライトされれば終わり。
    地域振興券は貯蓄できないはずが、実際は代替のため貯蓄が増えた。
    小泉政権時代に3つの過剰が解消。雇用は非正規が増えた。
    3つの過剰が解消し、不良債権処理も終わっ

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    2020年07月31日
  • 人口負荷社会

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    2011/07/10
    人口オーナスとは、従属人口指数の上昇によるマイナス影響の総称。
    (オーナス=重荷)

    今の「GDP世界第三位の経済大国である」ことに意味がないというのはまさしくそうやと思う。
    一人当たり生産性、もしくは一人当たり給料で比べて意味のあるものだと思う。

    人口オーナスにはいろいろと問題はあるが、解決にむけては正当な経済政策で行うべきという主張。

    今後労働供給不足になるとしているところに、実感はないが予測は間違っていないと思う。
    そうなった時に自分はただ補完するだけか、それとも生産性を高める働きができるか、これからの成長にかかってると思う。

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    2011年07月10日
  • 人口負荷社会

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    人口減少社会の何が問題で、何が予想され、どう対処する必要があるのか。

    問題は、世代間の人口比が崩れること。
    人口減少自体はそれほど問題ではない。
    国のGDPよりも一人あたりの所得が問題。
    人口減で国内市場が縮んだとしても、個人レベルではさほど影響はない。
    しかし、人口比が崩れると年金など社会保障に支障が出る。

    少子化の進展が高齢化、人口減少をもたらしている。
    終身雇用を中心とした日本的雇用慣行や、女性が家を取り仕切るべきという意識が残る一方で女性の社会参画が進んだために子育ての環境が悪化している。
    その一方で労働力需要の低下や社会保障の整備で子どもを生むメリットは低下している。
    このあたり

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    2011年06月01日