深夜アニメで放送されて、あまりの面白さに毎週の楽しみとなったのにもかかわらず、1クールであっさり終わってしまったアニメの原作マンガ。
アニメの出来が良くて、それはもう、演出のテンポと役者の演技と、原作のセンスの良さが合わさってのものではあったわけですが、DVD一枚3話分収録1980円×4巻くらいなら買いたいとか思ったけど想像したより高いから録画した分で充分です。
欲しいんだけどね。誰か買ってくれないかな。
買ってくれないと、そのうち何とかして手に入れる羽目になっちゃいますよ? いいんですか? ん?
ということで、原作本を買ってみた。
アニメ版の総監督が、『銀魂』の総監督で、『銀魂』もそうなんだけど、普通だったら「空気読んで原作をチョイといじってアニメにする(ロードローラー→タンクローリー、海賊の酒→ジュース、とか)」ところ、「空気読まずに原作通りにやっちゃう(びっくりするぐらい、原作から外れない)」人だから、そりゃあ、この『男子高校生の日常』も、やっぱり原作ほぼまんまでのアニメ化だったわけですが、うん、それでも、面白いよ、原作。
面白いよ!
なんかもう、アニメの声優さんたちの声で脳内再生されてるし!
1巻は、僕の大好きなりんごちゃんが出てきてないので、ちょっと残念です。
2巻に期待。
※真面目な話をすると。フィクションの世界に存在する男子高校生も女子高生も、およそ、現実的ではない人たちが多いと思うのですね。特にラノベとか。あと、TVドラマ。この二つのジャンルにいる男子高校生と女子高生は、リアリティゼロ。その意味で行くと、この作品に出てくる男子高校生と女子高生は、非常にリアリティが高いです。ギャグを外して「恥ずかしい」というリアクションを取れる男子高校生、あぐらを組んで座る下品な女子高生、どっちも現実的なのに、あまりイメージがないのは、フィクションの世界で固定概念を植え付けられているからだと思うのですが、このマンガでは、そういったものに縛られていません。その意味で、非常にリアリティがある。いわゆる、地に足が着いてる。だからこそ、面白いと感じる次第です。赤塚不二夫の昔から、ギャグマンガというのはそんじょそこらのストーリーマンガよりも、非常に現実に対する認識と批判性が高いとは言われていることですが、その、現代的実証であろうと思います。って、作者はそんなこと考えてないだろうけど、ギャグマンガというのは、そういった部分を、常に内在しているものなわけです。そして、そういう部分があるからこそ、この作品は面白いな、と思えるわけです。今後の僕のキャラクター作りの参考に、大いになる気がします。
「男子高校生よ、馬鹿であれ。」