斎藤栄のレビュー一覧

  • 新・殺人の棋譜

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    1984年から85年にかけて、講談社ノベルズで「乱歩賞SPECIAL」と銘打って乱歩賞作家書下ろしを出したうちの一冊。そこに持ち出してきたのが、20年近くたっての受賞作の続編ときた。まぁ「続」でなくて「新」だしこれ単体で読んでむろん問題はない。「殺人の棋譜」で、将棋関係ねーじゃねぇかってさんざ言われたんだろうなぁ。

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    2021年06月05日
  • 少年探偵ジャーネ君の冒険

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    小学生の頃、父の本棚にある推理小説(西村京太郎とか)を眺めていた私に、父が買ってきてくれた本。何か大人の仲間入りをしたような気持ちになって、すごく嬉しかったのを覚えてる。自分に子供ができたら、読ませようと大事に取ってたんだけど、それ以前の予定も全くないので(笑)ただ今、従姉の娘(小5)に貸し出し中。

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    2012年07月11日
  • 金閣寺殺人旅情

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    三島由紀夫の思想に影響を受けた金閣焼亡計画と、父を殺された復讐計画が並行して進行する。
    かたや、三島の思想に殉じたように見えるが、物語が進むにつれて、その影は薄くなっていくように感じられる。そして、最後は、復讐計画こそが、この物語の本質であることが明らかとなるのである。

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    2024年02月17日
  • 花の魔法陣(魔法陣シリーズ)

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    花の魔法陣

    斎藤栄の魔法陣シリーズを30年くらい前に、読んでいました。当時は内田康夫や西村京太郎など、読みやすい推理小説が流行っていて魔法陣シリーズもその一つでした。懐かしさから読みました。それなりに楽しめました。他の魔法陣も読みたくなりました。

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    2021年03月21日
  • 鎌倉薪能殺人事件

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    ネタバレ

    勘ぐって読むことは毒になることもあります。
    ええ、この本が最たる例でしたね。
    なぜならばある時点から
    「ちょ、これ怪しいでしょ」という風になり
    結局それがものの見事に的中してしまったからです。

    事件は日美子の友人である姉芙蓉が
    謎多い交際相手に無残に殺されたことから
    はじまります。

    どうやらこの狡猾な男は
    証拠を残さないために
    付き合っていた時の手紙を
    すべて処分させていたようです。

    この作品は登場人物が
    非常に少ないがために
    ページの残り数で
    最後は誰でも犯人が分かることになります。
    下手すると裏切られすらしません。

    狡猾な犯人ですが
    最後は占いを身に着け
    警部の妻である日美子の前に

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    2018年05月09日
  • まぼろしの完全犯罪

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    「勝海舟入れ替わり説」をテーマにした小説をめぐる殺人事件の話をメインに、2本の推理小説を含む作品。

    メインとなる「勝海舟の殺人」は、誰が読んでもびっくりさせられる話。というのも、章が変わった瞬間、それまでの章が作中作だと明かされるからだ(この程度書いてもネタバレにはならないのであしからず)。

    確かに登場人物が「とてもおもしろい推理小説」と評するだけあって、全く作中作にありがちな手抜きは一切なく、その中の表現をめぐって推理が進んでいく。

    若干動機などが曖昧な気はするが、力作。

    もう一本は、半村良が書きそうな話。しかし、ちょっと歴史の交渉が甘い。

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    2016年03月04日
  • 水の魔法陣 上(魔法陣シリーズ)

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    誘拐された人工透析が必要な医師の娘。いろいろな伏線や、水にまつわる様々な事件。ラストのどんでん返し。かなり古い時代設定だが面白く読める。

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    2011年08月19日
  • 殺人の棋譜

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    第12回江戸川乱歩賞。
    主人公は新進気鋭の棋士・河辺真吾八段。娘が突然誘拐されるが、最高位戦で名人と一世一代の対局をしなければならない。
    代わりに、須川刑事と義父の内田が犯人を追い詰めるが、ことごとく逃げられた上に、2人組の犯人がどちらも殺されてしまう。
    殺人犯の正体と誘拐された娘の行方が明らかになった時は、パァっと明るく視界が開けたような感じ。棋士の勝負へのストイックな姿勢や、家族愛なども伝わる作品。

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    2011年01月08日
  • 北陸トンネル殺人事件

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    ツイッターで本書と「水の魔法陣」だけは傑作とあったので読んでみたが確かに面白い。

    センスがこの人ダサい(古い)と感じることが私は多々あるが、連鎖する事件のサスペンスが短所を補って余りある。初期は力作が多いのにノベルス量産後は敬遠していた。

    腐っても乱歩賞作家ではある(失礼)。

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    2020年10月29日
  • 殺意の時刻表

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    国電とか出てきたんで古いんだろうなって思ったら1980に書かれた物でした。
    最後急な展開もあったけど
    ノーマルなミステリー。

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    2010年07月11日
  • 日美子の唱歌殺人

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    「夏は来ぬ」の歌詞をなぞるような傷害事件、殺人事件が起こる。
    タロットの名手日美子が事件の謎に迫る。

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    2009年10月04日
  • 風の魔法陣 下(魔法陣シリーズ)

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    犯人からの接触は無く、最初の身代金受け渡しに失敗する。多美の安否を心配しつつ犯人からの連絡を待つ家族と捜査陣。やがて次の場所が指定されるが、その場所で1億円もろとも不二子の運転した自動車が炎上した。幸い犠牲者ば無し。身代金受け渡しに失敗したにも拘わらず何故か犯人は多美を解放した。何故?疑問が起こる最中、同一犯と思われる犯人から新たな手口で小泉パンを脅迫する手紙が届く。そして多美が犯人と指摘した人物は思いも寄らない人物だった―――――。


    犯人はすぐわかるので、推理小説的に言うと面白味には欠ける。が、なかなか面白い趣向を混ぜてあり、読者を混乱するように導いてあるので楽しい。小説ならではの趣向っ

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    2009年12月14日
  • 風の魔法陣 上(魔法陣シリーズ)

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    警視・真部は妻と息子そして、妻の友人美土里とその夫。フリーライター矢頭という面子でハワイでのバカンスを楽しんでいた。滞在中、美土里の夫・後藤鯛介が変死する。
    帰国後、真部は独自で調査し、後藤は自殺したのでは?という推理に辿り付く。
    その年の夏、信州の鬼面村では直下型の大地震に見舞われた。助けを乞う努力も空しく間壁正之の年老いた両親はその犠牲となる。
    美土里の実妹である小泉パンの社長夫人・由利枝の娘・多美が何者かに誘拐される。犯人は小泉パンへの恨みを仄めかし、身代金1億円が要求された。北海道へ仕事で出かけていた三女・不二子に身代金の受け渡しを極秘に依頼する真部。
    やがて捜査上に間壁正之の名が浮上

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    2009年12月14日
  • 空の魔法陣 下(魔法陣シリーズ)

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    南川外科産婦人科病院の院長である千代子の下に脅迫状が届く。差出人は阿相。
    警察に届ける事を躊躇った千代子は梶に呼び出しの現場である竜ヶ崎への同行を乞う。
    台風の為、足止めを食らった梶・千代子・福田女医は梶の好意で毎朝が所有する別荘へ宿泊する事となる。しかし、堤防決壊で救助を待つ最中、千代子はその濁流へと足を滑らせ、梶の必死の救出にもかかわらず命を落とした。
    そして、犯人の魔の手は福田女医にも忍び寄る。
    ネズミの玩具・ウチワサボテン・玄米粥は一体何を表したものなのか?
    そして、犯人は…………。


    最終章である「虹色の哲学」は印刷の色が違う。それだけ作者が大事にしたい結末であるし、この章はいわゆ

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    2009年12月14日
  • 空の魔法陣 中(魔法陣シリーズ)

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    偶然にも阿相の自動車事故現場を目撃した梶。手当ての甲斐も無く阿相の娘は死亡する。南川外科産婦人科病院の医療ミスに火の手が上がる中、突然失踪する阿相。
    妻と娘を無くした阿相の行方は梶を不安にさせる。
    そんな折、九州別府へ総会に出かけた南川がホテルで殺害された。死体の口にはウチワサボテンがねじ込まれている。何かのまじないかそれとも呪詛か。
    南川の葬儀に送られたサボテンの供花。その送り主は阿相。一体、阿相はどこに?
    そんな折、全く別の事件の首謀者である男女が腐乱死体を見つける。
    その被害者は、南川の前妻である小林繁子。この一連の犯人は誰?


    上巻と違って、転がるように話が進む。進めば進む程、絡み合

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    2009年12月14日
  • 空の魔法陣 上(魔法陣シリーズ)

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    豪華で最新設備の整った南川外科産婦人科医院。そこに通院する小杉恵美子、そして、偶然にも小杉恵美子と同じ日に緊急手術をした阿相の妻。南川医院の医療ミスにより恵美子は半身不随そして阿相の妻は死亡する。毎朝新聞記者の梶の協力で阿相は真相の究明に乗り出す。が、そんな折、手術を担当した寿山が殺害される。下半身を裸にされ、死体の上にはネズミの玩具が……犯人の意図は?


    魔法陣シリーズの3作目である。「水の魔法陣」「火の魔法陣」と続き、そしてこの「空」がある。魔法陣シリーズはまだまだあるが、この3つで一つの話と言われている。が、勿論「水」「火」は単独で読めます。
    完結までかなりの枚数なので、上巻でやっと殺

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    2009年12月14日
  • 新・殺人の棋譜

    購入済み

    ひどい

    肝心の「最終局」がすっぽり抜け落ちています。
    紙の本で言えば落丁、詐欺にあったようなものです。
    将棋ブームにつられて購入されませんよう。

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    2020年09月06日