柳澤協二のレビュー一覧
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「はじめに」において、護憲派も改憲派も、戦争を他人事と捉えているという問題 として、自衛隊員は命を張って法に則り任務を遂行しているのだが、今の日本人社会は戦争は別世界の出来事であるという平和ボケだとしている。
そういう状況下、冷静ン終結後四半世紀。
以来、国際情勢の変化にもかかわらず日米の安全保障体制は維持されてきた。
しかし「今後も守って欲しければさらなる負担を」と訴えるトランプ政権の登場で、日本はアメリカとの安全保障体制の在り方そのものを問われている。
果たして日米地位協定に象徴される従属的なアメリカとの同盟関係を今後も重視する必要はあるのか?
尖閣問題、対テロ戦争、北朝鮮の動向など、激変 -
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我が国は、古事記、17条の憲法、五箇条のご誓文、明治憲法、現在の憲法と、きちんと立憲主義の下、民主的に国家を運営してきた堂々たる歴史のある国だ。
戦後70年、憲法九条体制がいとも簡単に破られようとしている。
しかしながら、民意に基づかない時の権力の横暴は、民意により葬り去られるだろう。
あとがきにある隊員の「服務の宣誓」は、「私は、我が国の平和と独立を守る自衛隊の使命を自覚し」という言葉で始まっています。日本の平和と独立に関わらない異国の地で命を落とすとことを誓っているわけではないのです。
安倍の暴走、集団的自衛権行使に関わる欺瞞は、いざ、現場で適用しようにも、論理的な破たんが甚だしいく、自衛 -
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ネタバレ2015年10月7日第1刷分。
この日付より後だから2016年になってたかもしれないけど、浜矩子さんと柳沢協二さんそれぞれをお招きしての講演会に行った。そのどちらかの時に、会場で購入したものと思う。
私が比較的、政治について語れるようになったのは、去年の参院選からだけど、それまでにも安倍政権に対する不信はずっと持っていた。そんな中、この方たちの講演会にも出かけて行ってたのだ。当時はまだわからないことが多かったけど(今だってまだ不十分だ)、わからないなりにいろんな知識や考え方を身に着けようとしていたのだなと思う。
このブックレットは、同年5月に行われた「鎌倉・九条の会」主催による「憲法のつど -
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<目次>
序章 集団的自衛権の視点
第1章 集団的自衛権と日米ガイドライン改定の行方
第2章 七月一日閣議決定のおかしさ
第3章 バラ色の集団的自衛権
第4章 国際情勢はどう変わったか
第5章 集団的自衛権は損か得か
第6章 世界の中でどう生きるか~今日の「護憲」の意味
あとがき
<内容>
小泉内閣から麻生内閣までの間内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)をしてきた元防衛官僚である著者が、ウラもオモテもわかっている中で2014年7月1日の閣議決定による「集団的自衛権」の容認について激しく批判したもの。講演も聴きましたが、同様に大変わかりやすい口調での本です。すぐに読めます -
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「ウクライナ戦争をどう終わらせるか?」というテーマで専門家がそれぞれエッセイを寄稿、討論した記録。「自衛隊を生かす会」事務局による「はじめに」は2023年11月の日付となっているが、10月7日以降のイスラエルのジェノサイドも急遽話題に取り入れられている。
全体的なトーンが「日本人は戦争のリアルを知らない」という問題意識に貫かれていて、それは確かにそうなのだけれど――林吉永が強調するように、自衛隊が想定する「専守防衛」とは「本土決戦」に他ならず、伊勢崎賢治が主張するように、現在も日本は朝鮮戦争が作った軍事的な枠組みの中にある――、柳澤以外の「専門家」の軍事主義的な発想が気になってしまった。 -
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アフガニスタンのタリバンにNATO20万、アフガン軍30万+同数武装警察でも敗戦
北朝鮮2500万人を平定するには50~70万人の兵力が必要
ウクライナ4000万人には80万人以上の兵力 徴兵ではロシア国民の反対
クリミアと東部2州でウクライナを内陸国化を目的
ソ連時代の移住政策でロシア人が居住 ユーゴスラビアのセルビア人と同じ
新しい国際秩序
国連は大国のシステム
民主主義と専制主義という対立軸ではない解決
ロシアの非友好国47=世界のGPDの70% と 中国15% の対決 ロシアは2%
二項対立を正当化する欧米のイデオロギー
緩衝最前線非武装化 や 緩衝国同士の連合
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