柳澤協二のレビュー一覧

  • 非戦の安全保障論 ウクライナ戦争以後の日本の戦略
    ウクライナの戦争を契機に大軍拡が企図される我が国だがまさしく火事場泥棒的やり方だ。国家は国民の命を守らないということがはっきりわかる。
    自衛隊に関わった人たちの専門家としての叡智に教えられた。アメリカの意のままにしか進められない安全保障はまことに危険だ。ジェノサイド条約にさえ加盟していない後進国は早...続きを読む
  • 新・日米安保論
    右だとか左だとか言ってないで、皆が冷静に現実的に議論することを切に願います。自分だけの平和でなく、相手の平和も考えることのできる人になりたい。
  • 新・日米安保論
    「はじめに」において、護憲派も改憲派も、戦争を他人事と捉えているという問題 として、自衛隊員は命を張って法に則り任務を遂行しているのだが、今の日本人社会は戦争は別世界の出来事であるという平和ボケだとしている。
    そういう状況下、冷静ン終結後四半世紀。
    以来、国際情勢の変化にもかかわらず日米の安全保障体...続きを読む
  • 自衛隊の転機 政治と軍事の矛盾を問う
    法学会では「自衛隊は違憲」が主流なのであろうが、現実社会において国民の支持を得ている自衛隊の地位を憲法上明確にし、安定させなければならないとまず痛感した。
    「国民が理解も支持もしていないことは自衛隊にはできない」、「派遣される『大義』は何か」、「一旦出た以上、易々と引き上げることは住民を見捨てること...続きを読む
  • 亡国の集団的自衛権
    我が国は、古事記、17条の憲法、五箇条のご誓文、明治憲法、現在の憲法と、きちんと立憲主義の下、民主的に国家を運営してきた堂々たる歴史のある国だ。
    戦後70年、憲法九条体制がいとも簡単に破られようとしている。
    しかしながら、民意に基づかない時の権力の横暴は、民意により葬り去られるだろう。
    あとがきにあ...続きを読む
  • 非戦の安全保障論 ウクライナ戦争以後の日本の戦略
    そこまで言うほど国際秩序に関しては危機感を抱いていないというか、だってロシアに引き続いて主権国家に軍事侵攻した主権国家は出てないよね?っていう。アメリカのイラク侵攻と変わらんではと。だからそんなに皆さんが今までの自分の研究を卑下することはないよと。
    自由と民主主義側と専制側みたいな分け方が失敗という...続きを読む
  • 非戦の安全保障論 ウクライナ戦争以後の日本の戦略
    対談形式の緩い本だが、各識者の主張が特に一致しているわけではないというのもあって、色々な意見が読めて勉強になった。
  • 「改憲」の論点
    やや難しいなと思った章は読み飛ばし。
    第一章 木村草太氏の論旨が秀逸。
    その他読みやすいところだけでも、十分に自分で思考するベースができる。
  • 民主主義をあきらめない
    2015年10月7日第1刷分。
    この日付より後だから2016年になってたかもしれないけど、浜矩子さんと柳沢協二さんそれぞれをお招きしての講演会に行った。そのどちらかの時に、会場で購入したものと思う。

    私が比較的、政治について語れるようになったのは、去年の参院選からだけど、それまでにも安倍政権に対す...続きを読む
  • 「改憲」の論点
    全部理解するのは難しかったが読める範囲でさっと。骨抜きの議論(要するに呪いの言葉とかご飯論法的な手法)に気づいて乗っからないことがまず大事なのだとはよくわかった
  • 民主主義をあきらめない
    元防衛省完了の柳澤協二氏の主張がわかりやすくて中身も興味深い。
    安保法制は通ってしまったけど、自衛隊が派遣されて発砲してしまうまでにはまだ時間がある。諦めてはいけない。
  • 自衛隊の転機 政治と軍事の矛盾を問う
    武器の使用をせずに済んできたが、新しい法制で質的に違うリスクが自衛隊に課せられる。それでも武器使用は個人の責任。現場の現実に即した法整備が必要。
    冨澤さん伊勢﨑さんとの鼎談。
    日本政府は自衛隊を出さなきゃとの強迫観念を持っていて、自衛隊を出すことが自己目的化している。日米同盟は日本の持ち出しが多いく...続きを読む
  • 亡国の集団的自衛権
    <目次>
    序章   集団的自衛権の視点
    第1章  集団的自衛権と日米ガイドライン改定の行方
    第2章  七月一日閣議決定のおかしさ
    第3章  バラ色の集団的自衛権
    第4章  国際情勢はどう変わったか
    第5章  集団的自衛権は損か得か
    第6章  世界の中でどう生きるか~今日の「護憲」の意味
    あとがき

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  • 戦争はどうすれば終わるか? ウクライナ、ガザと非戦の安全保障論
    2023.9、考え方も異なり展望を持っている訳ではないが、ウクライナ戦争を何とかして終わらせなければならないという意思を持つ4名が議論し、何かを提示していこうとした試み。双方止める気がないので外からの介入しかないのでは。

    終わりや出口が見えているわけではないことがわかりました。
  • 非戦の安全保障論 ウクライナ戦争以後の日本の戦略
    アフガニスタンのタリバンにNATO20万、アフガン軍30万+同数武装警察でも敗戦
    北朝鮮2500万人を平定するには50~70万人の兵力が必要
    ウクライナ4000万人には80万人以上の兵力  徴兵ではロシア国民の反対
     クリミアと東部2州でウクライナを内陸国化を目的
     ソ連時代の移住政策でロシア人が居...続きを読む
  • 自衛隊の転機 政治と軍事の矛盾を問う
    世界に羽ばたく自衛隊。
    今や自衛隊はPKOや国際緊急援助等で世界中に派遣されている。
    しかしながら「軍隊のような」自衛隊が他国の軍隊とともに世界で活躍するにはまだまだ法整備が間に合っていない現状である。
    元防衛官僚であった筆者が、これらの活動に対する懸念や問題点を述べている。最終的には現状の自衛隊は...続きを読む