中田宏のレビュー一覧
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購入済み
一読の価値あり
本としては、ページ数も適切で、読み応えがあり、一気に読んだ感じです。
中田先生(というべきでしょうか?)に関しては、テレビで見る筋トレ好きで強面の元横浜市長という印象しかありませんでしたが、横浜市の財政を大幅に黒字にした手腕は素晴らしいと思います。
ですが、御本人が書いているとおり、「利権で美味しい思いをしている人」からすれば、中田先生の行ったことは「許しがたい暴挙」であり、正当な手段では対抗できないので、怪文書はスキャンダルでの攻撃を仕掛けたという内容です。
日本という国も、このままいけば、財政的に問題が出てくるのが事実です。
中田先生一人では、問題を全て解 -
Posted by ブクログ
ネタバレチェック項目16箇所。私がここまで狙われるのには理由がある、それは利権構造にメスを入れ、甘い汁を吸ってきた人間を追い詰めてしまったことによる。「政治の世界では、だれと組むかでその後の政治家人生が変わってくる。将来のキャリアに関わってくるから、よくよく考えた方がいい」。小泉元首相や橋元知事は「出る杭は打たれても出る」という感じだし、もはや「出過ぎた杭は打たれない」という域にまで突き抜けるほどの存在になっている。即日開票すると、市の職員が夜中の2時、3時まで開票作業にあたり、残業手当を出さなければならない、即日開票と翌日開票の差、それは1億2800万円だった。自分が市長になって改めて気づいたことだ
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Posted by ブクログ
横浜市民、年代も近いということで興味深く読んだ。正直、政治には殆ど興味もないので、在任中の中田氏の業績やスキャンダルについては、そうだったんだ程度の認識しかない。
ただ、やはりマスコミの報道の仕方が、本書通りだとすると(恐らくほぼ真実)暗澹たる気持ちになる。いくら、自分の頭で考えるのが大事にしても、そもそも、与えられる情報が歪んでいてはどうにもならんだろう。
中田氏の政策そのものは、まっとうなものが多かったのは本書で、漸く少し理解できたが、あの当時の市民の感じでは、あまり、理解されてない部分も多かったようにも思う。
色々な誤解や中傷を受けるのは、中田氏本人も認めているように、性格的に損を -
Posted by ブクログ
元横浜市長の中田さんが被害者となった"でっちあげスキャンダル"の全貌を独白する。
財政再建のため、建設業界・公務員・風俗業界という古くからの利権と戦う中で、ホステスとの不倫という事実無根のスキャンダルが次々と報じられていく。
全くのガセネタを議会のネタにする野党の振る舞いが酷い。
後に裁判で完全勝訴となり、「火の無い所に煙が立つ」という現実が露呈される。
真実が証明されたときには既に市民の興味が薄れており、ほとんど報道されないというのも本当に可哀想だし、マスコミの怠慢だと思う。
本書を読むと、政治改革とは家族を巻き込む命がけの行為であると良くわかる。
現在は大阪維新の会 -
Posted by ブクログ
自分は週刊誌はほとんど読まないし、テレビもあんまり見ない。
この中田宏さん(今回の衆議院議員総選挙で当選)も、かつての横浜市長で、その後テレビのコメンテータとして出ているのを数回見たという程度の記憶しかなかったんですが、横浜市長の在職時代から多くのスキャンダル報道されていた。そして、特に悪質は報道に対しては裁判で争って勝訴していた。。。、という裏事情については、ほとんど知りませんでした。
本書は、何故そういうことになったのか、政治の裏側、メディアの問題、などなど鋭く解きほぐしてくれました。
本書だけを読んだ上での感想は、利権とは一線を画したまともな政治家という印象でした。人間的には、ちょっ -
Posted by ブクログ
ネタバレ前横浜市長、中田宏氏のスキャンダルに対する暴露本。
改革を推進する中で部下や利権に関わる人々に嫌われ、週刊誌、新聞といったマスコミによって陥れられた。彼らの目的は一時的なスキャンダルによって信頼を失墜させること。
参考になる視点
■批判に耐える姿勢
マスコミの批判的姿勢は政治家を正すといった見方や人間の妬みや恨みからくる攻撃はひたすら耐えるしか無い、といった姿勢は尊敬する。
■マスコミは国民の代表。政治家を監視する役目も
偏った報道をするマスコミだが、国民の代表であるという。中田氏は在職中、どれだけ忙しくても週1回の記者会見は欠かさなかった。ここには無造作に市民を招くことはできない。よってこ