あらすじ
「それは大変だったね。あまり気にしないで。次、また頑張ればいいよ」失敗したとき、誰かに慰めてもらえる人は、本当に幸せものだ。しかし、人に温かい言葉をかけてもらい、一時的に気が晴れたとして――。本当にそれで、よいのだろうか? 優しい言葉で慰められ、癒され、気分が晴れる。それで、何かの学びや成長があっただろうか? 失敗したとき、一人で立ち直ることができてこそ、人は成長できるのだ。しかし、どうすれば落ち込んだ気分を整理し、失敗から教訓を得て、素早く立ち直ることができるのだろうか。本書は、対立陣営にいわれのないスキャンダルをねつ造されることで、政治家として「殺された」のち、落選し浪人した経験をもつ前横浜市長の著者に、誰にも頼れないような困難や失敗にあたって、どのように自らの心を整理し、鬱々とした日々を乗り越え、成長につなげたのか、その「失敗の整理術」を余すところなく公開してもらったものだ。鬱々とした気持ちをさっさと片付け、前を向くための37の実践法を、いま、挑戦するすべての人に贈ろう。
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Posted by ブクログ
横浜市民として、市長時代の著者を実行力あるなぁと思うと同時に、強者の論理かもと感じる時もありました。
ただ、この本の中には、迷ったり悩んだり失敗したりしながらも、静かに自省しながら前を向いていく人がいました。そのギャップが大きいこともあるのかもしれませんが、how-toものというより、心に残るエッセイのように感じました。
Posted by ブクログ
政治家にとっての日記の効用、は面白い。確かに誰にも相談できないことはあるだろうし、”飲み屋で発散”なんてこともできなかろう。日記に書くことで対象化できることもあるだろうし、日々の記録としても役立つだろう。この人の政治的主張に必ずしも同調するものではないが、リーダーなどをしている人には役立ちそうな”整理術”として参考になる。
Posted by ブクログ
横浜の市長をしてたという知識しかなかったけれど、当たり前の事をコツコツやっているということが伝わってくる。
人は物を忘れる。
特に私は物事をすぐ忘れる。
人の名前も良かったことも悪かったことも。
それがいい方に作用したこともあるけど、やっぱり覚えておくべきことは覚えておいた方がいい。
だからこそ、中田氏はできるだけメモをして、逐次読み返し、必要な数字等は使えるように覚えておく、という当たり前のことをしっかりしている。
そして、日記を書く。
自分の中でモヤモヤして絡まったものを書くことで整理され、スッキリする。
これもよく言われることだけれど、やはり毎日続けることは難しい。
自分も試したことがあるが続かなかった。
理由は色々あると思うが、1番の理由はモヤモヤしなかった日があるからだと思う。
書かなくても幸せだと思える日があればそのままの快適な気持ちで書かない。
わざわざ「書く」というめんどくさい作業をしたくない日がある。
でもそんなめんどくさい作業を続けられた中田氏は、毎日が闘いだったからこそ書き続けられたし、書くことでリセットできた。
だから、自分がすべきなのは闘うこと。
逃げないこと。
それで中田氏のように日記を書き続けることで一歩ずつレベルアップできるのではないかと思う。
ということで今まで敬遠してたエバーノートをダウンロードした。
継続は力なり。