あらすじ
37歳という若さで横浜市長となった。だが、事実上、政治家として殺された。ある日、突然襲った謂れのないスキャンダルの嵐。その身の潔白は、すべての裁判で勝訴をおさめたことで証明された。
では、いったいなぜそのようなことが起こったのか? 裏には何があったのか?
読者から「知ってよかった」と大反響の、日本の「政治・社会の真実」とは。
全組織に共通する病根がわかれば、日本は変わる!
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Posted by ブクログ
SONYのReader Storeで電子書籍版を購入。
知らない世界を知れた気がする。読んで良かった。
この話が全てではないと思うが、本書の内容が政治やマスコミの本当の姿なんだろうなと思った。
これからはもう少し関心を持って、地元の議会や政治・行政を見ていこうと思う。
Posted by ブクログ
これを読んで、ずっと知りたかった中田さんの苦労が理解できた。でも、ホントはこんなものじゃないのだろうともおもう。しかし、利権に群がるハイエナの執念には、本当に頭が下がる。利権とまではいかない既得権を奪うだけで、人間はこんなにも逆上するのかと改めて思い知った。自分もこんな利権あさりにならないよう気をつけねばと強く思った。
一読の価値あり
本としては、ページ数も適切で、読み応えがあり、一気に読んだ感じです。
中田先生(というべきでしょうか?)に関しては、テレビで見る筋トレ好きで強面の元横浜市長という印象しかありませんでしたが、横浜市の財政を大幅に黒字にした手腕は素晴らしいと思います。
ですが、御本人が書いているとおり、「利権で美味しい思いをしている人」からすれば、中田先生の行ったことは「許しがたい暴挙」であり、正当な手段では対抗できないので、怪文書はスキャンダルでの攻撃を仕掛けたという内容です。
日本という国も、このままいけば、財政的に問題が出てくるのが事実です。
中田先生一人では、問題を全て解決できるわけではないですが、同士を募り、国政の場所で再度活躍をして欲しいと思います。
Posted by ブクログ
チェック項目16箇所。私がここまで狙われるのには理由がある、それは利権構造にメスを入れ、甘い汁を吸ってきた人間を追い詰めてしまったことによる。「政治の世界では、だれと組むかでその後の政治家人生が変わってくる。将来のキャリアに関わってくるから、よくよく考えた方がいい」。小泉元首相や橋元知事は「出る杭は打たれても出る」という感じだし、もはや「出過ぎた杭は打たれない」という域にまで突き抜けるほどの存在になっている。即日開票すると、市の職員が夜中の2時、3時まで開票作業にあたり、残業手当を出さなければならない、即日開票と翌日開票の差、それは1億2800万円だった。自分が市長になって改めて気づいたことだが、やはり公務員には安定志向の強い人たちが多い、提示に帰宅して好きなことをしたい、言われたことはやるが、言われなければ動かない、公務員にはそういう内向き志向の人が多いというのは事実だろう。係長よりヒラの方がいばっている職場風土を経験すれば、多くの職員が「試験を受けて昇任してもつらいだけ」と思い、受験者が減っていくのは当たり前だ。「身に覚えがないことでバッシングを受けても、だれが自分を落としいれようとしているか、その背後関係は分かっている。『修行の場だ』と割り切り、堂々としているしかない。やがて人々にわかってもらえるときが来る」。政治家が居眠りをしていることへの批判は結構だが、貴重な時間を割いて行う記者会見中に、居眠りをする記者がいることを多くの国民は知らないだろう。こちらが包み隠さず発表していたら、「止まらぬ不祥事~姿勢問われる横浜市」という大見出しで、まるで横浜市が不祥事だらけのような論調で記事を書かれたこともある、だが、それはすべて横浜市が公表しているからこそ、わかったことではないか、他の市は公表せずに内部処理で済ませていることが多いのだ。中身をわかっていない人が、とりあえず質問する場合によく使う手だ、漠然と「どう?」と聞いてくる、そんな質問を連発する記者には「どうにでも答えられるけど、どの観点から聞いているのでしょうか?」と聞き返すこともあった。「おまえはバカだ」「おまえみたいな野郎はとっとと消えろ」「バカ市長、調子にのるな」すべて実際に送られてきたメールの文面だ、なかでも印象に残っているのが、「死ね」というメール、大の大人が送るメールとはとても思えない、しかも、庁内LANで送られてくるこれらのメールには、ごていねいに所属部署や実名まで書いてある、市長にどんなメールを送ろうと、クビにならないことを知っているのだ、なぜか? それは、彼らが地方公務員法という法律で権利を守られているからだ、公務員は明らかな犯罪行為でもしなければ懲戒免職になることはない。いくら街宣車ではた迷惑な演説をされても、無反応を貫き通した、そのため2年にもわたって街宣車が来ることになったが、やがて「こいつはダメだ。いくらやっても乗ってこない」ということになったのだろう、いつしか街宣車は来なくなった、嫌がらせにグッと堪えるのも市長の仕事なのだ。「感謝日記」なるものをつけていた、登場回数が一番多いのは、先述のA議員だ、A議員のお陰で「緊張感を保てている」「謙虚にしなければいけない」「私の正当性を証明してくれている」とあり、「……心から感謝したい」と書いてある。判決が出た2日後に電話をしてきて、「あのときは疑ってしまった。なるほど改革への意趣返しだとよくわかった。また応援するよ」と言ってくれた人がいた、一人でもわかってくれる人がいれば、人は強くなれると思った。日本はどのような国をめざすべきか、私は、大いなる自由に対して、しっかりと責任が伴う社会をめざすべきだと考える。個人の自立を考えてみる、「国や地方行政が何かしてくれればいいな」「何かしてくれるに違いない」という、依存症に浸りきった人が多すぎる。
Posted by ブクログ
綺麗事かもしれないけど政治を行っている方の生の本音を感じるいい本だった。自分が考えている政治という物の考え方にとても共感できることも多く何かをやらねばと強い気持ちが沸いてくる本。特に自由の解釈は素晴らしかった。
Posted by ブクログ
自分たちの中に普段入ってくる情報・・
それがすべて正しいのか・・
政治家としての中田氏が身をもって体験した、日本の政治の実態とマスコミの在り方
本質はどこか、考えさせられる1冊。
Posted by ブクログ
スキャンダルによって横浜市長の座を追われた中田宏の自伝。
スキャンダルは全てねつ造で、既存の政財官癒着にメスを入れたから恨まれたという著者の記述はおおむね信用できる。
そして、交際費も裁判費用もすべて自腹と赤裸々に告白しており、これを読んで今後政治家を志す人が出てくるのかが心配になった。
Posted by ブクログ
既得権益が自分の利権を守るためならあらゆる手段を講じる事が良くわかる本。またメディアも如何にいい加減な情報を垂れ流しているかを感じる。結局はそれらの情報をどう判断するかは個人に委ねられるが。
Posted by ブクログ
横浜市民、年代も近いということで興味深く読んだ。正直、政治には殆ど興味もないので、在任中の中田氏の業績やスキャンダルについては、そうだったんだ程度の認識しかない。
ただ、やはりマスコミの報道の仕方が、本書通りだとすると(恐らくほぼ真実)暗澹たる気持ちになる。いくら、自分の頭で考えるのが大事にしても、そもそも、与えられる情報が歪んでいてはどうにもならんだろう。
中田氏の政策そのものは、まっとうなものが多かったのは本書で、漸く少し理解できたが、あの当時の市民の感じでは、あまり、理解されてない部分も多かったようにも思う。
色々な誤解や中傷を受けるのは、中田氏本人も認めているように、性格的に損をするような事が書かれていているが、政策を実現する為の説明不足が一番大きかったのではないだろうか。これができていれば、一般市民も含めもっと味方を増やせ、ひいては、中田氏のやりたい事ももっとできたはずだ。
Posted by ブクログ
中田宏氏の業績というのはご本人の口から語られるだけではないだろう(良いことばかりではなかろうという意味)が、とにかく狙った政治家を嘘をついてでも貶めようという立場の人間がいることはわかった。そうした一派の圧力にさらされながら正気を保てた部分には素直に尊敬の念を抱いた。息子とのお遍路の記述も良い。
Posted by ブクログ
元横浜市長の中田さんが被害者となった"でっちあげスキャンダル"の全貌を独白する。
財政再建のため、建設業界・公務員・風俗業界という古くからの利権と戦う中で、ホステスとの不倫という事実無根のスキャンダルが次々と報じられていく。
全くのガセネタを議会のネタにする野党の振る舞いが酷い。
後に裁判で完全勝訴となり、「火の無い所に煙が立つ」という現実が露呈される。
真実が証明されたときには既に市民の興味が薄れており、ほとんど報道されないというのも本当に可哀想だし、マスコミの怠慢だと思う。
本書を読むと、政治改革とは家族を巻き込む命がけの行為であると良くわかる。
現在は大阪維新の会の一員として地方改革に再び挑んでいる。
中田さんは好きな政治家なので、こうした経験を他の政治家にも共有して、日本のために政治改革をどんどん進めてほしい。
Posted by ブクログ
やはり伴侶は大切だと感じた。
今までを変えるのには大変な労力が必要であり、
多くの人が言うだけの中で、新しいことを目指した姿勢は素晴らしい。
ただ、人間は弱いので、逃げ道を用意してあげなければならない、とも思う。
Posted by ブクログ
自分は週刊誌はほとんど読まないし、テレビもあんまり見ない。
この中田宏さん(今回の衆議院議員総選挙で当選)も、かつての横浜市長で、その後テレビのコメンテータとして出ているのを数回見たという程度の記憶しかなかったんですが、横浜市長の在職時代から多くのスキャンダル報道されていた。そして、特に悪質は報道に対しては裁判で争って勝訴していた。。。、という裏事情については、ほとんど知りませんでした。
本書は、何故そういうことになったのか、政治の裏側、メディアの問題、などなど鋭く解きほぐしてくれました。
本書だけを読んだ上での感想は、利権とは一線を画したまともな政治家という印象でした。人間的には、ちょっと堅物すぎて、お付き合いはご遠慮したい(というよりも相手にされないだろう)相手ですが、政治は、こういう人に任せたいとも思いました。
しかし本書を読んだ後で、改めてネットで検索すると・・・ブラックな情報が出るわ出てくるは、これじゃぁ一体何が正しいのだかわからなくなってしまいますね。
ここで改めて本文より、「現実には悪いことしか報道されない、悪いニュースで溢れる日本は、悪循環のスパイラルにあるように思えてならない。」を引用させていただくことにしました。
(2013/1/7)
Posted by ブクログ
前横浜市長、中田宏氏のスキャンダルに対する暴露本。
改革を推進する中で部下や利権に関わる人々に嫌われ、週刊誌、新聞といったマスコミによって陥れられた。彼らの目的は一時的なスキャンダルによって信頼を失墜させること。
参考になる視点
■批判に耐える姿勢
マスコミの批判的姿勢は政治家を正すといった見方や人間の妬みや恨みからくる攻撃はひたすら耐えるしか無い、といった姿勢は尊敬する。
■マスコミは国民の代表。政治家を監視する役目も
偏った報道をするマスコミだが、国民の代表であるという。中田氏は在職中、どれだけ忙しくても週1回の記者会見は欠かさなかった。ここには無造作に市民を招くことはできない。よってこのような生の情報へアクセスできる記者は、いうなれば国民の代表。
■構造が問題
「死ね」というメールが送られてくるのも、法律を犯さない限りクビに出来ないという公務員構造がそもそもの原因である、という。
だがその構造を変える過程では、多くの既得権益者が今までの利益を享受できなくなるため反感を買うことになる。
民間企業においては会社の売上と自身の給与はある程度結びつきが見えるため、社内のコストカットなどに同意を得やすい。
しかし公務員の場合は自分たちの給与と市の財政との繋がりが見えにくいため、コストカットに対する反発が生じやすい。
Posted by ブクログ
既得権益、利権に浸り、変化を拒む市職員と政治家、
下世話なでっち上げと批判ばかりを報道するマスコミと闘い、
行財政改革の末に黒字化に成功した前横浜市長、
中田宏さんの激白本。
イメージ操作を行うマスコミとの関わり方を改めて考えさせられます。
Posted by ブクログ
人間はここまでエゴになれるのか。濃厚で絶望的なケーススタディ。ジャーナリズム精神の無いマスコミたち
★本の概要・感想
当時政令指定都市最年少横浜市長となった著者、中田氏。彼が数々の財政改革を断行する中で、政敵から仕掛けられた数々のデマ、攻撃について語られれる。これは、政治の本というよりも「人間のエゴの醜さ」についてかたられた本、という印象。人間は、自分の利得が脅かされそうになれば、どこまでも邪悪になれる。ウソをつき、自分は正義だと信じ、自分の権利を侵害する相手が敵であると考える。自己利益を守るためには、相手の人間をどんな手を使っても貶めようとする。私自身、地方政治の舞台には数ヶ月だけ足をつっこんだことがある。そこでも醜いエゴと権力争い、不勉強なマスコミの姿勢はあった。日本の政治もマスコミもどこもこんなレベルなのだろうか...と暗澹たる思いになった。
最悪なのはマスコミ、特に週刊誌であろう。この本では、様々な犯罪行為がでっち上げられたことが語られる。その情報拡散を担ったのが週刊誌である。邪悪な人間が一人いれば、マスコミの力を借りることで、特定の人を貶めることが可能になる。
週刊誌にジャーナリズムなどは全く存在しない。もとから週刊誌は嫌いだが、この本を読んでその思いをより強くした。週刊誌は人間の邪悪な部分を喰って、より大きくなり、社会に憎悪とウソを広げる最悪の拡声器だ。リアルな悪魔。人の醜い部分を喰って大きくなる化け物。こんなビジネスが、2019年現代になっても、未だ存在していていいのかい。ジェンダーやLGBTの議論をする前に、「有名人や権力者であれば嘘でも叩く」ことが許されているのはおかしいと声をあげないかい。本が売れない時代で週刊誌は貴重な財源かもしれないが、各出版社は真剣に検討してほしい。CO2削減も大事だが、週刊誌の出版部数を減らすことでも(せめて裏付けのないゴシップ記事を取り上げるな。もしウソの記事をあげるなら伏して詫びる精神を持て)社会を良くすることができるだろう。
★本の面白かった点、学びになった点
*スラップ訴訟は日本で取り締まることができない(今どうかは、調べていないので分からないが少なくとも執筆当時)
・筆者は、政敵にスラップ訴訟を起こされた。全く関係性の無い女性に裁判を起こすことが可能である
・それはテレビ中継を使って行うことで、相手の地位や評判を貶めることができる。風評被害のものである
*ここまで人はエゴになれるのか。信じられないエピソードに頭がくらくらした
・著者は横浜市の財政が破綻するのを避けるため、様々な改革を行った。全体最適を優先するから、職員にとっては面白くないものも多くあった。もらえていた給料が減るとか、勤務時間がちょっと減る、とか
・上記は、「財政再建」というこれ以上ないほど理解しやすい大儀があるが、、批判的な職員も多かったという
・著者自身を殺すと脅迫する職員や、駅前でビラ配りをして反対活動を展開する労組(どれだけヒマやねん...)など..
・市政を運営している一員という当事者意識が全くなく、自分の利益だけ見て怒り狂ったり、恨んだりすることのできる人間がたくさんいることが悲しかった
→これが世の中の現実なのだ....
*政治と家族を巻き込まない
・政治家とその奥さんは、運命共同体のようなイメージがあった。そのため、後援会にも奥さんを絶対出さないという筆者の姿勢は面白かった
・最初から「家族は出さない」という姿勢で臨めば、家族を出さなくても、そういうもんだ、ということでなんとかなっていくのだと..
●本のイマイチな点、気になった点
*途中で筆者の家族論が語られる。私自身はそこまで気にしないが、本の大まかな流れとややズレを感じる。ここで、筆者の価値観と合わないなぁ、となって、本の評価が下がってしまうのはもったないかも
●学んだことをどうアクションに生かす
*世の中には自分のことしか考えていないどうしようもないやつ、エゴなやつが存在する...
→地方政治の醜さっぷりははんぱない。権力闘争
*政治の世界はきたない
*むやみに敵は作らないこと。自分の信条を大切に生きていきたいが、必要以上に敵を作る必要もないだろうか
Posted by ブクログ
地方政治の利権を具体的に書いています。
闇の世界の構造に立ち向かうには本当に大変だということがよくわかります。
信念を持った政治家を見分け、そういう人を支援したいと思います。
あと、マスコミは悪いことは報道するがいいことは報道しない、ミスリードも多い、自社の利益優先なので、マスコミのいうことも鵜呑みにせず本質をよく見分ける力が必要だということがわかります。
恫喝訴訟には最低です。
Posted by ブクログ
マスコミの書くことは嘘ばかり、という。そうかも知れないが、筆者の書くことが全部本当かというとそれは分からない。たとえば大阪市と比べて横浜市は効率が良いみたいなことを書いているが、日本一腐敗した市と比較しても仕方ないだろう。そういう印象操作をする人がそれほど正直とも思えないのだ。まあ、言いたくても言えないことは山ほどあるんだろうけど。
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前横浜市長(その後衆議院議員も務めた)の中田宏氏が、自らに降りかかった「スキャンダル」の裏側を告発している。中田氏がいうには、持ち上がった「スキャンダル」はすべて事実無根なものばかりであり、中田氏が行財政改革を行い、利権に切り込んだことで恨みを買った勢力によりでっち上げられたものだという。裁判でも勝訴しているそうであり、本書を読む限り、中田氏の主張に偽りはないように思われる。
「スキャンダル」がでっち上げれたら、それがたとえ事実無根でも政治家に与えるダメージは大きい。本書を読んで、政治の世界のおどろおどろしさを改めて感じた。自分にはとても無理である。また、政治家の「スキャンダル」については、その真偽をよくよく吟味しないといけないなと思った。
通勤手当を1ヶ月分支給から半年支給にしただけで大反発が合ったり、市長あてに「死ね」メールが職員から送られてくるなど、当時の横浜市の実態にも驚いた。このような公務員はごく一部だと思うが、危機感が欠如していると言わざるをえない。また、職員組合という組織にもやはり問題はあるのだろう。
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もと横浜市長の中田宏氏の横浜市長時代の活動と週刊現代等の誹謗中傷記事との戦いを綴った本。
桜井よし子氏の記事を読んでいて、この本が紹介されていたので、電子書籍を買って、一気に読みました。
質の低いメディアが一部あるとは思っていましたが、事実関係を確認せずに何週間も特集を組むというのは、何ともひどい話です。
一企業(ここでは講談社)である以上、社会的責任という問題はあるものの、有名人の下世話な話題を提供して部数を稼ぐのは、しょうがないと思いますが、裏を取らずに、情報提供者の話をそのまま鵜呑みにして記事を書いてしまうというのも酷い話だなと思います。
Posted by ブクログ
ふとした縁で読んだ一冊。
一部の公務員や議員やマスコミ等の嫌らしさ、狡さを明確に書いている一冊であると思う。著書からは、利権はびこる行政の闇と向き合う市長という職業の苦労と苦悩とが読み取れる。
Posted by ブクログ
○衆議院議員で、前横浜市長の中田氏の著作。
○自身のスキャンダル報道を始め、「火のないところから煙を出す」方法について、経験を交えて解説したもの。
○内容の真否は定かではないが、方法論として、このようなやり方があるのかということが、とても興味深い。特に、マスコミへの対応については、普段のニュースや新聞・週刊誌を見ていても、同じような不満を抱くこともあるので、スッキリした。
○一方で、全体として“いいわけ”という印象もぬぐえないため、せっかくなら、もっと客観的に表現して欲しかった。
Posted by ブクログ
横浜市に住みながら批判的に聞かされる中田前市長について、本人の言葉から話を聞きたくて本書をとった。
とても不器用な方であるが、市政改革において、強い批判を受けながらもしっかりと遂行した実績については純粋にすばらしいと感じた。
Posted by ブクログ
2013年五冊目。
中田宏サンって、強面で生意気そうで嫌いな人も多いと思うけど、この本を読むと既存勢力・権力と闘ってくれる立派な政治家だというのが判りました。
年齢も私の1つ上で親近感わきます。
あっという間に読めました。オススメ(^^)
Posted by ブクログ
「火のないところに」スキャンダルをねつ造される、政治家の体験記。
建設業、地方公務員、風俗の既得権益に手を出したことで風評被害にとどまらず、裁判までおこされることになる。
非常に生々しい、地方政治の現場が垣間見えた。
Posted by ブクログ
いやー、大変でしたね、中田さん。ここまで捏造、中傷されてよく耐えれましたね。ものすごい忍耐力と鈍感力なのではないかな。国家権力とマスコミからそっぽを向かれたら、個人の力じゃどう抗い様もないよね。しっかし週刊現代ひどい。
けど、恨み節が過ぎたかな。
Posted by ブクログ
「出る杭は打たれても出る。」
「出すぎた杭は打たれない。」
・わずかなきっかけから本人と周囲のスキャンダルを捏造し、失脚を狙うジャーナりスト。
・任期満了に伴う、各党相乗り市長候補選出によるオール与党議会。
・選挙の即日開票と翌日開票では人件費は1億2800万も違う。
・退職前日に昇給という慣行。それで退職金が増額に。
・通勤定期を1か月分支給から半年分支給にしたら、部下から提訴された。
・55もの手当。保育士に保育手当。給食業務担当に食肉市場手当。全廃で年間29億削減。
・給料は現金支給も選択可。1割が利用。
・実名で市長に死ねメール。職員はめったなことではクビにならない。
・市長に脅迫電話。逮捕された犯人は職員。被害者の市長が謝罪コメントを出すはめに。
Posted by ブクログ
キャッチーなタイトルに興味を惹かれ手に取ってみたけど、中身は武勇伝的自伝モノ。同じような内容が繰り返されるから、途中でちょっとウンザリしてきちゃった。
ただ、最後の最後に書いてある「自立」に関する主張については、かなり共感できる。
「いま我が国に最も必要な価値観は自立に他ならない。国家の自立、地方の自立、民間の自立、個人の自立など、あらゆる意味において自立が求められる。」
Posted by ブクログ
前横浜市長の中田氏が、横浜市長時代の根拠なき中傷・誹謗を軸に、政治家の苦悩を生々しく描いている。さもありなん、という所も多いが、実際にその立場になってみれば本当に苦しい日々だろうと思う。政治家とはそういう泥の中につっこんでいく職業なのだろう。
やはり大事なのはマスコミ対策、ということになろうか。どんな政敵がいても、メディアに登場しない限りはそんなに問題はない。メディアとの接し方、メディア外での発信源の確保など、対策のためには詰めるところだろう。また、本文中にもあったし、多方面でいわれていることではあるが、マスコミが「悪い点」だけを必要以上にとりあげ「良い点」を取り上げないということは本当に問題だと思う。
インターネット媒体が発達してきたとはいえ、マスコミの影響力はまだまだ大きく国民の熟度をあげるためには、マスコミが成長することが欠かせないということだろう。
タイトルどおりといえばそのとおりなのだが、行政の中身での議論についてあまり言及がなかったのは残念な部分か。
Posted by ブクログ
読んでみて「こんな実態があるのか…」と衝撃を受けるとともに、いかに自分が無知なのかを知った。正直言って政治を肌で感じていない自分は、「なんで政治ってそんなにうまくいかないんだろう」とか「有能な社長とかが政治すればうまくいきそうなのに、なんでやろうとしないんだろう?」とか考えていた。しかし裏にこんな世界が広がっていたとは。これは「強い思い」がなきゃやっていけないだろう。甘い汁を吸っている政治家は、目が自分だけにしか向いていないから楽なのだ。政治の世界で本当に信念を持って、それを実行しようとするといかに大変なのかがよくわかった。知っているだけでもいいので、多くの人に読んでもらいたい。そして、中田氏のいうような一人一人が「自立」する世の中になっていけばと思う。