エミリー・ブライトウェルのレビュー一覧
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ネタバレ家政婦は名探偵シリーズ第三弾。
いつのまにか、捜査活動がないと物足りなさを感じてしまうようになった、
ウィザースプーン家の面々。
本来、警部補が担当しない強盗殺人を担当することになり、
喜んで事件を調べることに。
その途中で、なぜだかまた墓堀りに行ってるし。
なぜだか、アメリカ人の未亡人ルティも捜査に加わってるし。
なぜだか、その執事も捜査活動に参加させられているし。
ミステリーとしてはかなり見当のつきやすい展開だったけど、
それはまあさておき、
容疑者の一人、娘を捜す被害者の家政婦のその後を教えてほしかった。
せめて、容疑者の二人、恋人たちのその後だけでも。
そこらへんがどろどろして -
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ネタバレ家政婦は名探偵シリーズ第二弾。
読んでいて何かとても楽しかった。
今回のキーパーソン、アメリカ人の未亡人ルティ、
率直で実際的で度胸があって頭が良い彼女が楽しいのかと思っていたが、
それだけではなかった。
前作では、ウィザースプーン警部補に人に助けられる「劉邦」を連想したが、
今回はフロスト警部だった。
自分の最もお気に入りフロスト警部を読んでいる時には、
次々と起きる事件だけでなく事務処理にも追い回される警部を助けたいと思っていた。
書類の束を片づけてあげたかった。
楽しかったのは、その夢がかなったからだ。
尊敬できるボスを陰に日向に助ける部下の姿が見れたから。
ジェフェリーズ夫人は相 -
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「家政婦は名探偵」の2作目。
家政婦のジェフリーズ夫人をリーダーに、召使が探偵団として活躍します。
ウィザースプーン警部補は、人柄はいいけど、推理の才能が実は全くない。
このご主人様をさりげなく助けて、情報収集をして回るのが楽しみな召使達は、事件がないと退屈してしまうほどになっています。
そんな捜査の腕を見込まれ、前作で知り合ったアメリカから来た未亡人のルティ・ベル・クルックシャンク夫人に頼まれて、行方がわからなくなったメイドのことを調べ始めます。
いっぽう警部補は、空き家で発見された女性の事件の捜査にかかります。
身元がわからないという事件に、不安を覚えるジェフリーズ夫人でしたが‥?
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前作よりもちょっと複雑な事件だった。が、そんなことは二の次。今回も魅力的なメイドさんたちが何人も登場した。中でも、お喋りで出っ歯でほっそりした地味な顔で痩せているエッシーは、これからもベッツィをウンザリさせハチェットを苛立たせて欲しいと思う。残念ながらメアリーやサリーやキャシーは今後登場しないだろうけど…たぶん。
来春には第3作目「The Ghost and Mrs.Jeffries」が発行予定とのこと。今から待ち遠しい。
本作はジェフリーズ夫人シリーズの2作目にあたるわけだが、このシリーズは既に33巻発行されていて2月には34冊目が発行されるらしい。このままのペースで訳出されるとするなら -
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警部補だけど刑事の才能のない主人にかわり事件を調査し解決に導く使用人たちの物語。
シリーズ2作目との事だが1作目を読んでなくても大丈夫だった。私も読めていないが大きなネタバレは無かった。
行方不明の女を捜す依頼が来た途端に見つかる身元不明の女の腐乱死体。
使用人達が各々の方法で情報をかき集めていく(しかも主人に悟られないよう)のがメイン。
グッジ夫人のコミュ力すごい。
ジェフリーズ夫人が巧みに主人から情報を引き出したり誘導したりするのが面白かった。
主人公のウィザースプーン警部補と使用人の信頼関係が深いのが良い。
続編もいくつかあるみたいなので読んでみようと思う。 -
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アメリカの作家エミリー・ブライトウェルの長篇ミステリ作品『消えたメイドと空家の死体(原題:Mrs.Jeffries Dusts for Clues)』を読みました。
ここのところアメリカの作家の作品が続いています… エミリー・ブライトウェルの作品は一昨年の12月に読んだ『幽霊はお見通し』以来ですね。
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家政婦と使用人たちからなる探偵団、メイド探しを依頼される!
話題沸騰、ヴィクトリア朝痛快ミステリ第2弾。
人柄の良さに反比例して刑事の才能はない主の警部補のため、こっそり事件を解決してきた屋敷の家政婦ジェフリーズ夫人と使用人たちは、その実績を見こ -
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家政婦は名探偵シリーズ第四弾。
ちょっと投資の一部がうまくいっていないからと、
節約計画をもちかけたウィザースプーン警部補。
使用人たちは文句たらたらながら、
コロラド(!)の銀鉱山への投資を取り仕切っていた男の
殺人事件の捜査には協力する。
相変わらず、アメリカ人のルティ未亡人と執事も参加している。
そういえば、アガサ・クリスティーの話にも、
昔は株の配当が良かったのに、というような話があったような。
株に投資するってイギリスのある程度以上の階級では、
当たり前だっただろうな。
それに、いわゆるお屋敷では、お客をお迎えするのは、
きちんとした制服を着たハウスメイドか執事の役目とか。
前 -
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ネットで見かけて。
タイトルから言って、
家政婦が主人の謎解きを助ける話だろうことは予想がついていたが、
影ながらこっそりと助けるのかと思いきや、
かなりがっつりと、しかも雇い人皆がチームで助けているとは思わなかった。
そして、まったく気づかずに助けられている、ウィザースプーン警部補が何かを彷彿とさせると思ったら、
司馬遼太郎が「項羽と劉邦」で描く劉邦だった。
劉邦は戦闘能力が高いわけでも、美丈夫なわけでもなく、知略に富んでいるわけでもないが、
懐が深くて、周りがほっておけない、助けたくなる人物として描かれていた。
それと、雇い人が一致団結して助けたくなる警部補は似ている気がする。
それ -
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「家政婦は名探偵」のシリーズも4作目。
19世紀ヴィクトリア朝のロンドンが舞台です。
テムズ川に男性の遺体が上がる。
アメリカ人の投資家で、詐欺の疑いがあったが‥?
どの紳士の家にも、裏事情を知る召使がいる時代。
怪しげな登場人物が勢揃いして、事件の構成が前よりはっきりしてきたような印象があります。
人のいいウィザースプーン警部補は、苦手な難事件を押しつけられて、いつもながら困惑。
何度もりっぱに事件を解決しているはずの警部補ですが、苦手意識は消えないまま‥
それもそのはず、じつは捜査に活躍しているのはご主人様を大事に思う使用人たち。
家政婦のジェフリーズ夫人の穏やかな指示のもと、もはや -
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「家政婦は名探偵」のシリーズ3作目。
ヴィクトリア朝の英国ロンドンが舞台。
家政婦のジェフリーズ夫人をリーダーに、召使が探偵団として活躍します。
ウィザースプーン警部補は、殺人事件が大の苦手。
なぜか捜査の腕があると思われていますが~
実は陰で大活躍をしているのは、優しいご主人を思うお屋敷の使用人たちなのでした。
評判の霊能者が開いた交霊会。
会から帰宅した直後の裕福な女性が襲われる事件が起きました。
最初は、強盗かと思われましたが‥?
器量よしのメイドのベッツィも交霊会に興味を抱いていることに、しっかり者の御者のスミスが不満で、喧嘩になったり。
頼りない従僕のウィギンズも、懐いてきた野良 -
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コージー・ミステリのシリーズ1作目。
ヴィクトリア朝の英国ロンドンが舞台です。
ウィザースプーン警部補は有能な捜査官という評判を取っているが、じつは推理の才能がまるでない。
おばから屋敷と共に相続した召使達に囲まれていて、じつはその召使達が大事なご主人様のために捜査を展開していたのだ!
リーダーは家政婦のジェフリーズ夫人。
もとは警察官の未亡人でいろいろ経験があるのが強みで、人が打ち明け話をしたくなるような、優しげな女性。
気取らないご主人様とお茶を飲みながら、さりげなく話を聞きだし、推理を誘導するのが楽しい。
お屋敷で育ったわけではない警部補は、必要のない馬車を売り払い召使を解雇してもお -
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アメリカの作家「エミリー・ブライトウェル」の長篇ミステリ作品『幽霊はお見通し(原題:The Ghost and Mrs Jeffries)』を読みました。
ここのところ、アメリカの作家の作品が続いています。
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使用人探偵団、主人には内緒で活動中!
大人気ミステリ・シリーズ第3弾。
新年早々、またも殺人事件の捜査を任されることになった「ウィザースプーン警部補」。
裕福な婦人が殺されたのは、交霊会から帰宅した直後のことだった。
今回も主人を陰で助けようとする「ジェフリーズ夫人」と使用人一同だが、このところメイドと馭者の仲が険悪で、捜査に支障が出かね