エリザベス・コルバートのレビュー一覧

  • 6度目の大絶滅
    絶滅という概念ができるまでや、現在絶滅に瀕している種のストーリーを眺めながら、人の手によって現在起きれいる変化を実感することができた。
    人の移動によって引き起こされる変化を止める事ができるのか?保護した生態系は果たして自然と言うことができるのか、とても考えさせられる内容だった
  • 6度目の大絶滅
    地球上に「生命」が現れてから約40億年もの間に、さまざまな種が生まれては絶滅していった。
    現代の私たちは地層や化石などの研究によって過去に5回の大規模な絶滅(ビッグファイブ)があったことを知っている。
    (ウィキペディアの地質時代、大量絶滅を参照)
    過去の大絶滅では当時に存在した種のうち70〜90%が...続きを読む
  • 6度目の大絶滅
    ある人類学者は「ヒトは六度目の大絶滅の原因であるのみならず、その犠牲者にもなるかもしれない」と警告する。遠い将来、ヒトではない或る地球上の生き物が、このような人類という生き物がいたと振り返るときが訪れるのであろうか。生命の絶滅も地球の消滅も、気の遠くなるような未来には必ずやってくるのは間違いのないこ...続きを読む
  • 世界から青空がなくなる日 自然を操作するテクノロジーと人新世の未来
    絶望的な未来予想。現状を客観的に評価すれば、何の対処もせずに事態が好転することはない。そのことを無責任な楽観主義に陥ることなく淡々と論じている。
  • 6度目の大絶滅
    最初の数章が冗長に感じました。これは原著が描かれた当時に人新世、アントロポセンという概念がまだまだ一般に普及していなかったので世界中で現在かつ過去も含めて人間によって引き起こされた生物の絶滅を物語風に追い、本題(第5章以降)への誘いという体を取ったのではないかと思います。
  • 6度目の大絶滅
    大絶滅にかかわる学説史的なものを背景に、著者が世界各地を訪ねて取材した学者たちの活動をアンサンブル的に(もとは雑誌連載)散りばめてある。カエルのツボカビ、化石発掘、恐竜絶滅、海洋酸性化、熱帯多雨林、サンゴ礁、人新世、ネアンデルタール人などなど盛りだくさん。ヒトの手により現在進行中のまさにグローバルな...続きを読む
  • 6度目の大絶滅
    NYTの敏腕記者による生物の大量絶滅に関するレポート。
    これまでの隕石や噴火、氷河期の到来で5度の大量絶滅があった。
    そしていま「サンゴ類の1/3、淡水産貝類の1/3、サメやエイの1/3、哺乳類の1/4、爬虫類の1/5、鳥類の1/6、植物の1/2がこの世から姿を消そうとしている。恐竜時代には1000...続きを読む
  • 6度目の大絶滅
    大げさかもしれないが、21世紀の「沈黙の春」とでも言うべきインパクト。地球史上5度あった大絶滅はいずれも自然が原因だったが、現在、6度目の大絶滅が人類によって引き起こされている。
    センセーショナルが故、感情的な環境保護主義者の言にも見えるが、この説は、著者のフィールドワークからも、提示される数字から...続きを読む
  • 6度目の大絶滅
    人間が現在、地球に引き起こしている6度目の大絶滅。目につきやすい動物だけではなく、珊瑚礁や森、コウモリなど、網羅的と言うより具体的な説明なのが説得力を増している。さかしらな「対策」が示されるわけではないのも、正しい姿勢だと思う。その前の隕石衝突や火山活動、氷河期などによる大絶滅の説明も興味深かった。
  • 6度目の大絶滅
    ペルム紀末の大絶滅が古生代を終わらせ,白堊紀末の大絶滅が中生代を終わらせたように,現在進行中の種の激減は「人新世末の大絶滅」となって新生代を終わらせてしまうのだろうか?
    先史時代から大型哺乳類を狩って絶滅させてきた人類は,近代化以降,化石燃料の使用による地球温暖化・海洋の酸性化,輸送による外来種の拡...続きを読む
  • 6度目の大絶滅
    絶滅の概念は、18世紀初頭、キュビエにより、アメリカマストドンをめぐってもたらされた。

    クルッツェンは、人新世の語を用いた、これまでの変化として、以下を指摘している。
    ・人間は地表の3分の1から半分に手を加えた。
    ・世界中の主要な河川の大半はダムが建設されたり、切り回されたりした。
    ・肥料工場が、...続きを読む