アダム・カヘンのレビュー一覧

  • 敵とのコラボレーション――賛同できない人、好きではない人、信頼できない人と協働する方法

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    独特の文章構成になっていて抵抗感がややありましたが、書いてある内容は興味深く、執筆者の悩みの軌跡というか紆余曲折が描かれている。ストレッチコラボレーション自体は実技としては難しそうだが、概念やねらいはとても参考になる。

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    2023年01月24日
  • 未来を変えるためにほんとうに必要なこと ― 最善の道を見出す技術

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    10年ほど前に読んだ本で、本棚を整理したら付箋だらけで出てきました。
    読み返さなくても、自分の思考の道標になっていることが多くて、若い人や悩める人に読んでほしい良書だと思います。

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    2022年12月31日
  • 敵とのコラボレーション――賛同できない人、好きではない人、信頼できない人と協働する方法

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    黒人政権移行の難題を抱えた南アフリカのマンデラ大統領や暴力に揺れるコロンビアのサントス大統領が、のちにノーベル平和賞を受賞するに至る国家作りを支える基礎を支えた著者アダム・カヘンの本。

    超難題の解決に助力してきた中で、一貫して対話の重要性を語ってきた著者が
    「対話が最善の選択肢ではない」
    とさらに踏み込んだ内容になっている。

    「ストレッチコラボレーション」と題する、ただのコラボレーションではなく、お互いが柔軟に形を変えながら行うコラボレーション。

    どうやってこのストレッチを生み出すかが重要で、要点は3段階あり本文中から引用。

    “第一のストレッチ 、対立とつながりの受容では 、力と愛とい

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    2019年10月11日
  • 未来を変えるためにほんとうに必要なこと ― 最善の道を見出す技術

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    南アフリカの民主化にむけて大きな力となった伝説のワークショップを担当したファシリテーターの新著。

    しばしば、対立概念でとらえられる力と愛であるが、それは補完的なものである。愛のない力、力のない愛では、いずれも社会変革は失敗する。これらは、二者択一の概念ではなく、ディレンマ、つまり両立させるべきであるが、なかなか両立が難しい問題である。で、解決策としては、歩くように、愛→力→愛→力といったぐあいに、交互に進んで行くことが大切というメッセージである。

    言われてみれば、当たり前のことだけど、なかなかこれをストレートに言った人は、すくなくともファシリテーションとかやっている人では、少ないと思う

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    2017年05月03日
  • 未来を変えるためにほんとうに必要なこと ― 最善の道を見出す技術

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    「力」と「愛」、というのが表題に対する著者の解答なのですが、
    著者の問題解決ファシリテーターとしての活動を通じた
    それぞれの二面性に対する考察は胸に迫ります。
    (さわ)

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    2012年06月19日
  • 未来を変えるためにほんとうに必要なこと ― 最善の道を見出す技術

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    原書のタイトルが『Power and Love』といって、冒頭のキング牧師の引用が、この本のすべてを語ります。

    愛なき力は暴力であり、力なき愛は無力である。
    ーキング牧師

    よくこの対決を日常の至る所で目にします。感情論に訴えて具体的な解決策が見いだせなかったり、やったら強引に物事を進めようとして、関係者の気持ちを無視してみたり、さもすると、ナイーブな感情論というくくりの『愛』と、ギラギラした出世欲丸出しの自我としての『力』の対決の構図になりがちですが、本書はまったく新しいコンセプトを提示します。

    愛と力は二者択一する選択肢なのではなく、そのバランスを保つことが重要だと。

    そう考えたの

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    2012年01月28日
  • 未来を変えるためにほんとうに必要なこと ― 最善の道を見出す技術

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    ネタバレ

    世界のために、世界の人たちといっしょに働くとはどういうことなのかを学びたくて、読んでいる。

    カヘンは、南アフリカを始め世界50ヵ国以上で教育、環境、紛争、食糧問題など社会問題の変革を支援する仕事をしてきたプロジェクトデザイナー。この本は華々しい成功物語ではなく、彼がプロジェクトを進める中で発生した葛藤や苦悩について率直に語っている。

    ◆学んだところ
    ○プロジェクトを成功させるためには、なにが必要なのか?
    愛(統一の衝動)と力(自己実現の衝動)を統合する力を身に着けること。
    このテーマによって、本書は貫かれている。

    ○愛とはなにか? 力とはなにか?
    カヘンは、神学者パウル・ティリッヒの定義

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    2011年03月05日
  • 敵とのコラボレーション――賛同できない人、好きではない人、信頼できない人と協働する方法

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     見直すために、この上なく役に立つ。人とどうあるべきか。何かよりも、どこかの指導者のように安易に敵をこしらえて、本質が全く見逃されるのを防ぐために。

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    2025年10月07日
  • 敵とのコラボレーション――賛同できない人、好きではない人、信頼できない人と協働する方法

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    様々な大きな政策の場面などファシリテーションの実例、内幕的な心境もあげられているので生々しく、参考になるが、とても難しいアクションである。いろんな場面で思い出して試したいと思うが、日頃から意識して考え、トレーニングも必要だと思った。

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    2025年05月18日
  • 共に変容するファシリテーション――5つの在り方で場を見極め、10の行動で流れを促す

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    ファシリテーションは動的なもの
    水平型ファシと垂直型ファシの間を行ったり来たりする→変容型ファシリテーション
    愛、力、正義が揃わないと共に前には進めない、その障害を取り除くのが変容型ファシ

    自己満足のファシリテーションになっていないか、力の押し付けになっていたいか、反省

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    2023年11月11日
  • それでも、対話をはじめよう――対立する人たちと共に問題に取り組み、未来をつくりだす方法

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    アダム・カヘンの最初の本の新訳版。

    前の翻訳は2008年に出たということで、私は出てすぐ読んで、その後再読していないので、15年振りということになる。

    旧訳と比較してないので、どこがどう変わったかはわからないが、全体として読みやすくなった印象をもった。

    もちろん、その後のアダムの本やU理論などなどを読んだり、ワークショップに参加したり、いろいろしたので、「そうそう」みたいな感じで読みやすく感じたのかもしれない。

    いくつか自分の理解が十分でなかったところで、改めて理解が進んだ概念もいくつかあった。(「ディベート」に関する部分とか)

    本は、理論的というより、さまざまなエピソードを紹介しな

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    2023年07月27日
  • 共に変容するファシリテーション――5つの在り方で場を見極め、10の行動で流れを促す

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    アダム・カヘンの本、5冊目?

    どこかで読んだと思うエピソードとか、議論もあるのだけど、過去の著作も含んだカヘンのファシリテーション論の総集編、集大成みたいな感じかな?

    以前の著作で「愛」と「力」の両方必要なのだけど、それを同時にやるというより、歩くときに右、左と進むように、やっていくという話しがあった。

    それはなるほどと思ったのだけど、やや抽象的な感じだったのが、ここでは切り口を整理して、ある程度、具体的な形で説明してくれている。

    そして、この本では、さらに「正義」という要素がでてきて、「愛」「力」「正義」の3点セットで整理してある。

    「愛」と「力」で進むのはいいのだけど、その目的と

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    2023年02月20日
  • 敵とのコラボレーション――賛同できない人、好きではない人、信頼できない人と協働する方法

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    いや、これはなかなか重要な内容の本でした。「敵とのコラボレーション」という題名が過激ですが、要は「多様な人たち、多様な価値観を持った人たちとのコラボレーション」というテーマです。
    従来型コラボレーションの前提は、「チームとして1つとなる」「1つの最適な目指すべき計画を策定する」「1人の最高位のリーダーの指揮に従ってメンバーは行動する」。それに対し、この本が提唱する、多様な価値観、それぞれの利害を持ったメンバーたちと協働するための方法論、「ストレッチ・コラボレーション」では、、、(以下ネタバレとなるので略)
    いや、このアプローチ、もちろん今までも無意識のうちにかなりの部分実践してきましたが、今後

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    2019年05月28日
  • 敵とのコラボレーション――賛同できない人、好きではない人、信頼できない人と協働する方法

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    構成構造主義、ネガティブ・ケイパビリティ、U理論、オープンダイアローグなどが浮かびました。

    「協働」は選択肢の一つ、というのも良いなと思いました。一つの方法にとらわれず、支援者自身がいくつもの手立て、枠組み、引き出しを持つことが大事なのかなと。
    最後までおもしろく読みました。

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    2018年11月08日
  • 社会変革のシナリオ・プランニング ― 対立を乗り越え、ともに難題を解決する

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    「社会変革のシナリオ・プランニング――対立を乗り越え、ともに難題を解決する」のレビューを書きました!
    アダム・カヘンさんの3冊目の本です。
    1冊目で対話の大事さをかたり、2冊目はマーティン・ルーサー・キングを踏まえて、「愛と力」を語った。3冊目は、ついにお待たせという感じのアダムの必殺技シナリオ・プランニングの本。アダムのファシリテートした南アフリカでのシナリオ・プランニングのプロジェクトは、アパルトヘイト後に国が平和的に体制を移行することに貢献したといわれる。
    この本は、そうしたアダムの経験を通じて生み出された「トランスフォマティブ・シナリオ・プランニング」が理論、テクニック、そして実例を通

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    2017年04月30日
  • 未来を変えるためにほんとうに必要なこと ― 最善の道を見出す技術

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    著者が世界中で携わった濃密なファシリテーション経験から導き出した極めてシンプルな「愛と力」という枠組に、今自分に足りないものをリアルに突きつけられた気がした。組織で問題解決に携わる全ての人が読むべき本。

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    2015年06月08日
  • 社会変革のシナリオ・プランニング ― 対立を乗り越え、ともに難題を解決する

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    南アフリカのアパルトヘイト撤廃プロジェクトなど、政府や企業が複雑な社会問題解決に取り組む際のファシリテーターとして国際的に活躍する著者が、自らの経験の集大成として「変容型シナリオプランニング」のノウハウをまとめた一冊。

    変容型シナリオプランニングとは、単なる予測やビジョンの作成ではなく、現状のシステム構造や文脈を含めた深い洞察により、“最も重要性の高い不確実なこと”を明らかにした上で、自分自身が未来に影響を及ぼすのだという意図をもって、明確で現実味がありながら、現状の思考に一石を投じるようなストーリーを構築し、その具現化を図るまでの一連のプロセスである。

    その際に重要なのは、心理的に「安全

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    2015年06月08日
  • 未来を変えるためにほんとうに必要なこと ― 最善の道を見出す技術

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    原題は「Power and Love」
    力とは「自己実現の衝動」、愛とは「統一の衝動」のこと。

    著者は、南アフリカの民族闘争やグアテマラの内戦など、
    根深い問題の解決を図るプロジェクトのファシリテーターとして活躍。

    これらのプロジェクトで、愛のない力や、力のない愛による挫折を
    たびたび経験し、力と愛の両方を使いこなすことが必要だと痛感。
    力と愛のバランスという観点から、再び自分の経験をふりかえる。

    仕事における些細な変化でも、ついつい強制力に頼ったり、
    逆に協調を重視して全然進まなかったり、そういうことは多い。
    力と愛のどちらが優位になっているかを意識する、というのは
    変化がなかなかうま

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    2013年12月05日
  • 未来を変えるためにほんとうに必要なこと ― 最善の道を見出す技術

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    アダムのセミナー「power&love」でプレゼントとしてもらった。
    格別に目新しいことが書いてあるわけではないが、紛争解決の現場における現実について、パワー(自己実現)とラブ(全体最適?)の視点から分析し、試行錯誤を繰り返しながらでも、前進していくことの大切さが書かれている。
    組織開発のような集団の変容を促す活動においても、1mmでも前進することから初めていければいいのだと共感した。

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    2010年04月23日
  • 共に変容するファシリテーション――5つの在り方で場を見極め、10の行動で流れを促す

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    世界課題といわれる難題に対して、新たなファシリテーターのあり方を示した一冊。客観性をもって事にあたればいいと思っていた凝り固まった考えを綺麗さっぱりお掃除してくれた。
    ポラリティ・バランス、切り替えが難しい。

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    2024年11月03日