内山昭一のレビュー一覧

  • 昆虫は美味い!(新潮新書)

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    食レポ、さまざまな昆虫食のあり方、そして、昆虫観の掘り下げともに見事。最後の子供たちの自由研究の紹介も良い。目から鱗だ。

    以下、メモ。
    ・明治以前の日本には害虫という概念はなかった。
    ・夏になると店頭に虫取り網が並ぶ国は日本ぐらい。
    ・FAOの報告書は虫があまりいないオランダのチームがまとめた。
    ・お酒に昆虫が入っているのは、味とか香りでなく、アルコールがきちんと生きていますよ、という印のため。
    ・昆虫は理想的な糖質制限食。
    ・飼育変換率が良い、可食部率が大きい、温室効果ガスが少ない、有機廃棄物で飼育できる、人間の食べ物と重ならない、高栄養
    ・鳥葬ならぬ虫葬
    ・虫をさわれない20代男性が8割

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    2019年08月26日
  • 昆虫食入門

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    ゲテモノとしての昆虫食紹介ではなく、かなり真面目な昆虫食考が読める本。昆虫の歴史、栄養、環境問題、食育と多岐のアプローチがどれも興味深い。
    小学校に入る前、祖父が捕ってきたイナゴやハチの子の味はかなり遠い記憶になった。本の中でも書かれているが、元来人間の食べ物はその人間の近くに生息する動植物であるはずだったのが、近代化によりどこかで作られ店頭に並んでいるものになっている。そういった社会の仕組みを考える意味でも、身近な資源の活用を考えるうえでも良い示唆を与えてくれる本だった。

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    2012年06月28日
  • 食べられる虫ハンドブック

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    虫の画像や体長・分布・食性など、通常の昆虫図鑑と同じ項目と共に、食用態(幼虫・蛹・成虫などどこの段階で食べるか)や、調理方法(煮る、焼く、揚げる、漬けるなど)が載っている本。
    昆虫図鑑と昆虫食のレシピ本の美味しいところ取りをしているかのようだ。
    ハンドブックのため持ち運びしやすく、見つけた昆虫をどう食べられるかをすぐ確認できる。
    携帯性を重視しているため詳しく知りたければ、きちんとした図鑑やレシピ本のほうがいいかもしれない。
    普段何気なく見ている身近な虫たちの新たな一面を知ることができる本。

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    2021年08月18日
  • 昆虫は美味い!(新潮新書)

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    別に昆虫を食べようと思ったわけでも、食べたいと思ったわけでもないのですが、昆虫が良い食材であることは、ほぼほぼ間違いがないと思っていまして、そのことを確認するために読んでみた、といったところです。

    カミキリが美味い、とか、カブトムシが不味い、とか、普通の人はあまり知らないと思うので、なかなか勉強になりました。
    また、昆虫の味は、他の動物以上に、その生物が食べたものに左右される点も、納得です。

    だからといって、やっぱり、昆虫を食べようと思うようになったわけでも、食べたいと思うようになったわけでもありません。
    現在、自分には、昆虫を食べる習慣はありませんが、きっと、この先も、昆虫を食べ

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    2019年06月15日
  • 昆虫は美味い!(新潮新書)

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    いろいろな虫の食べ方、味が書かれている。
    虫をとるとか、食べるときの注意点。
    取り放題、食べ放題のセミ会。
    関西にクマゼミが多いのは温暖化が影響しているのでは。
    いなごをとって売る小学校。全校で取ると2日で260万円の売り上げに。

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    2019年03月08日
  • 昆虫を食べてわかったこと

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    昆虫食おいしさランキング
    FAOが評価したのは、良質な高栄養食品、高い飼料変換効率、環境汚染を低減、地球温暖化の抑制、土地と水の節約。
    心理学で食物新奇性恐怖、食物新奇性趣向。
    ペットを飼っていると、昆虫を美味しそうに食べるので、自分も食べてみたくなったという人が来る。
    家庭菜園ではなく、家庭で昆虫食養殖。
    女性は調理が始まると食材に見えるので、食べることに男性よりも抵抗がない。
    女性の方が虫を飼う人も多い。

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    2020年08月27日
  • 昆虫食入門

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    コガネムシはゴキブリのこと。
    害虫としての認識は国家が作った虚構
    アリストテレスはセミは孵化の直前が美味しいと記載。
    食品に必要なのは、清潔ではなく、清潔らしさ。人間は脳でたべている。伏木亨
    アメリカの食品衛生局は昆虫などの混入の許容レベルを定める。これは殺虫剤を多用するよりも無害な自然物の混入の方が良いから。
    関心は4つのグループに分けられる。1つは狩猟採集活動として、古来からあった自然な行為。2つはグルメとして、おいしさを追求。3つはエンターテイメント、珍奇性を楽しむもの。4つは科学として有効性を提示したい。
    セミはミネラルが豊富なのでミネラルセミ茶もあるのではないか。
    飼料要求率とは、正

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    2019年02月19日
  • 人生が変わる!特選 昆虫料理50

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    セミをまちづくりに活用できないかということで読む。
    ・昆虫の多くは1分から3分ゆでる必要がある。
    ・エビやカニのアレルギーのある人は食べない。
    ・昆虫を触ったら手を洗う。
    ・キチン質が多いので整腸作用に効果あり。
    ・カミキリムシの幼虫はマグロのトロの味。
    ・オオスズメバチは鶏肉や豆腐に似た風味。
    ・セミは夏が旬。

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    2018年04月24日
  • 昆虫食入門

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    ネタバレ

    伝統食でありながらゲテモノ食とも思われてしまっている昆虫食。この本の著者の内山先生を招いた勉強会が社内で開かれたこともあり、勉強会後に読んでみました。

    冒頭のカラーページに掲載されている各種の昆虫料理の絵ヅラは破壊力満点ですが、中身は至ってマジメ。
    昆虫食の歴史、食べられる虫の説明(味や食べ応えについても細かく書かれてます)、社会や地域によって「昆虫を食べる」という行為の受容性が異なるのはなぜなのか、といったあたりが網羅的に説明されています。細かい部分はあまり追及されておらず総論的な内容となってますが、これは新書という性質上、仕方ないでしょう。

    個人的な気づきとしては、まず昆虫食は「他の蛋

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    2017年07月02日
  • 昆虫食入門

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    著者は幼少より昆虫食に親しみ,十年以上昆虫料理を研究してきたエキスパート。昆虫食の本来の意味を忘れないように,夜中に単身雑木林に入って虫を食べるという自己研鑽までしてるというから凄い。
    単なるゲテモノ食の紹介というのではなく,昆虫食の人類史,世界各地の昆虫食文化,昆虫の栄養学,食糧資源としての昆虫,昆虫食と食育など幅広く扱っていて,入門に最適。ひとまずイナゴの佃煮から始めてみようかな…という気にさせてくれる。将来食糧危機が来て,虫食いのスキルが生死を分けるようなことになるかもしれないし。

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    2014年12月03日
  • 昆虫食入門

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     スーパーの店頭に美味しいコウロギが売られていたら買うのかもしれないのだけど、そのように風味付けられたものを食べるの本当の意味での食の多様性だろうかと考えた。

     たとえばだけど現代人は牛・豚・鷄・魚などから動物性のタンパク質をとるのだけどほとんど同じ味付けのものが多い。

     これはわれわれが味覚というものに縛られている結果だと思う。

     本当の意味での食育とか、食の多様性とかいうものはまずくても食べるぐらいの気概がないとだめなのではないかしらと思う。

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    2012年08月21日
  • 昆虫食入門

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    昆虫食についていろいろな可能性があることがわかってすごく感動しました!そして、がんばって昆虫食を広めようといろいろなイベントをひらいてることがわかりました。イベントに参加して昆虫食を食べたいと思いました。

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    2012年08月17日
  • 昆虫食入門

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    著者の内山さんは10年以上昆虫を食べ続けており、題名からも分かる様に、本書はこの著者によって昆虫食、つまり「昆虫を食べる」をテーマにして書かれた新書です。
    日本を含めた世界各国における昆虫食やその歴史の紹介、昆虫の栄養価、昆虫の料理の方法や料理シーンの記述、初めて昆虫を食べた人たちの反応等、昆虫食に関する様々な解説が載っていました。
    ""
    日本における昆虫食といえば、イナゴの佃煮やハチの子などが有名ですが、本書ではその他にも蝉を食べたり、カミキリムシを食べたり・・・と様々な昆虫を食すシーンの記述が載ってあり、例えばカミキリムシはグルタミン酸が多くて美味しい等、思わず「そうな

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    2012年06月08日
  • 昆虫食入門

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    カエル、ヘビ、トカゲ、カンガルー、ワニ、コウモリ、カメレオン、
    トナカイ、アルマジロ、ダチョウ。

    思い出せる限りの食べたことのある鳥獣肉である。う~む、他のも
    何か食べているかも知れぬ。

    しかし、虫となると僅か3種類だ。イナゴにハチの子、そしてザザムシ
    である。あ、芋虫の入ったテキーラ(?)は飲んだことがあった。

    最近はめっきり放送しなくなったが、タレントが外国に行ってゲテモノ
    (これも失礼な言い方だが)を食べる番組があった。

    気持ち悪いだなんだと大騒ぎしている姿は、見ていて気持ちのいいもの
    ではなかった。虫だって地域によっては貴重なタンパク源なんだもの。

    本書はゲテモノ扱いされがち

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    2017年08月17日
  • 昆虫食入門

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    入門、と銘打ってはいても、実際は「食材として認識されている」昆虫はもとより、海外の昆虫食事情や、文化の中での昆虫食まで余すことなく語られている。僕が住んでいるところには昆虫を食べるという習慣はないので、巻頭の昆虫料理の写真は衝撃的だった。昆虫寿司とか、昆虫ピザとか、なんだか罰当たりっぽい料理がたくさんある。

    昔はイナゴ取りが秋の風物詩になっていて、手軽なレジャーとして認識されていたという記述にビックリ。それが戦後のGHQによる殺虫剤散布でイナゴが激減し、最近はまた増えてきたので昆虫食の伝統が途絶えなかったというのは、日本人には虫を美味しく食べるという習慣が確かにある証左なのだろうなぁと思った

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    2012年05月10日
  • 昆虫食入門

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    20120501
    正直、B級面白読み物のつもりで買いました。
    ゴメンナサイ。
    読んでみると雑食動物の環境適応能力から食文化、食育や人口増加による食料危機対策までを網羅した、「昆虫食入門の決定版」と言っても過言ではない良書でした。
    圧巻は具体的を列挙した第二章「食べられる昆虫プロフィール」!
    いま、目の前をカミキリムシが歩いていたら、食べたくなる衝動を抑える自信はありません。。。

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    2012年05月01日
  • 昆虫は美味い!(新潮新書)

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    なんて言いますか。最初は好奇心でというか、「探偵ナイトスクープ」で、美味しそうに虫を食べていたので、もっと知りたいなぁと思って読んでいます。「美味しそうやなぁ」と思ったのは数匹。食べ方を知ると残酷に思えてきて。。。あと味悪いなぁ

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    2020年02月25日
  • 昆虫は美味い!(新潮新書)

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    最近メディアでよく取り上げられている昆虫食について、少し読んでみようと思って手に取った。
    たくさん種類があるんだなーということが一点。
    また、一部では食されているものの、一般大衆の食事に昆虫を取り入れるということはこれから、という感じがした。
    世界では動物の肉の効率性がこれだけ否定されて、植物性のたんぱく質をはじめ代替品が模索されている中で、虫は妥当な将来のたんぱく質源としてもっと受け入れられてもいいという考えが強まった。
    一方で、虫に対するイメージは自分の中では否定的なものはまだ大きいので、もし昆虫食が一般化したときには、食用の虫と外に飛んでいるあの虫とは分けて考えられるものかな、と思った。

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    2019年06月30日
  • 昆虫は美味い!(新潮新書)

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    昆虫食をいたって真面目に解説する内容。必ず火を通すことをすすめている。食料問題を語るときには今後避けては通れない話なので、ビジネスとしても注目されるのではないか。

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    2019年04月30日
  • 昆虫食入門

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    冗談みたいな扉の昆虫料理の写真に興味津々。
    「うげー、こんな料理もあるの?!」
    というノリの話を予想していたのだが、中身はかなり真面目な話でちょっとびっくり。

    個人的には、あまり構えずに、「うげー」のノリで紹介していく方が世間は受け入れると思うんだけど、どうかなあ。
    ま、いろんな情報が詰まった良書でした。

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    2014年04月27日