吉田恒雄のレビュー一覧
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元刑事と少女の凸凹コンビにほっこり… 独特で稀有な展開に目ん玉飛び出るミステリー #アンジェリック
■あらすじ
入院中の元刑事タイユフェールが目覚めると、少女ルイーズが目の前に現れる。彼女の母親、バレエ団の元トップダンサーであるステラが自宅のアパートから転落死してしまったというのだ。
ステラが殺害されたと信じているルイーズは、タイユフェールに捜査を依頼する。元同僚に聞くと単なる事故死と思われたが、調査を進めていくうちに…
■きっと読みたくなるレビュー
フランスの人気作家、いつもヘンテコなミステリーを楽しませてくれるギヨーム・ミュッソ。彼の新作『アンジェリック』も、一筋縄ではいかない稀有な -
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「ピエール・ルメートル」の長篇ミステリ作品『死のドレスを花婿に(原題:Robe de marie)』を読みました。
「P・J・ランベール」の『カタコンベの復讐者』に続き、フランスのミステリ作品… 「ピエール・ルメートル」の作品は、2月に読んだ『その女アレックス』以来ですね。
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『その女アレックス』の原点となる恐怖のイヤミス
その〈偽装〉が「ソフィー」の運命を変える。
フランス産、恐怖の婚活サスペンス。
悪夢に苦しめられるのが怖いから、眠らない。
何でも忘れてしまうから、行動を逐一メモにとる。
それでも眠ってしまうと、死者たちが訪れる。
「ソ -
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ネタバレルメートルの単発作品。
ニューロティックなスリラー小説。
起承転結が綺麗に決まっている。
魅力的な謎を提示し、読者の興味を引き付ける。
ストーリー的には、土曜ワイドや火曜サスペンスにありそうかな笑
以下ネタバレ
ソフィーの章…いわゆる謎の発端部分。ソフィーは記憶の無いままに殺人を犯しているのか?どんどん追い詰められ、ついには逃亡生活を経て打開策として別人として生活を始めるまで。
フランツの章…前の章で描写されていたソフィーの異常行動の種明かし。フランツのソフィーに対する悪意を日記体で、短いセンテンスで描写する。底の知れぬ悪意と、不明瞭な動機が緊迫感を生む。
フランツとソフィーの章…ソフ -
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過去に戻り人生の岐路を修正出来るなら、何を選択するだろうと自問しながら読んだ。60才で末期癌の医師エリオットはカンボジアの村の老人から貰った過去を訪れられる薬で70年代に戻り、30才で亡くなったイレナの命を救うことを選択する。タイムトラベルで過去を修正することにより発生するイレナと娘のアンジーの愛と死のタイムパラドックスに対する二人のエリオットのジレンマが描かれる。プロットには独創性を見出せなかったが、愛と友情のストーリーとして読めば心に響く一冊でした。
各章の冒頭の引用文に頷かされる。
If time travel is possible, where are the tourists fr -
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ネタバレ『その女アレックス』の著者ピエール・ルメートルの作品。
物語は『その女アレックス』と似たように1人の女性ソフィー物語から始まる。
ソフィーの記憶障害や過去の近親者の死から彼女に良い感情は抱かないのだが139ページから物語は雰囲気を変える。
ソフィーの忘れ癖や近親者の死はフランツに仕組まれたものだった。フランツは自殺した母親の原因がソフィーの母親であるとし恨み、そのソフィーの母が亡くなっていたことでソフィーに狙いを変更していた。
フランツによるソフィーへの嫌がらせが想像を超えていてざわざわする。
ソフィーがフランツの正体に気づき、父の手助けもあり、フランツを自殺させることに成功し、ソフィ -
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ネタバレ悪夢に苦しめされて眠れず、何でもすぐに忘れてしまう。思いもよらぬミスをする。幸せなキャリアウーマンだったソフィーは記憶にない奇行を繰りかえし、おぞましい汚名を着せられて逃亡する。
転落して行く女性の軌跡を追うサスペンス小説。
一章は最近気鬱や物忘れ、放心状態などの症状に悩まされているソフィーという女性の姿を描いており、ある日目が覚めると、ソフィーがベビーシッターをしている家庭の子どもが首を絞められて死んでいる。記憶がないうちに自分がやってしまったのかと逃亡するのですが、その先々でも次々と死体が転がる事に。ソフィーは狂気と不安に苛まれながらも身分を偽って生きるためある事を計画します。
そこ -
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主人公の女性ソフィーは、あることがきっかけで精神的に異常な状態であった。そんなソフィーは、ベビーシッターの仕事の最中、子供が死んでいることに気づき、自分が殺してしまったのだと思い込み、逃亡した。
フランツという男性は、ソフィーの精神を壊した犯人である。フランツは、緻密かつ精巧な手口でソフィーの精神を壊していった。
そんなふたりの過去や、今後の運命を描いた狂気的なストーリー。
フランツの手口は、恐怖を感じるほど緻密かつ精巧で、現実に起きたら精神が崩壊するのも納得できます、、、。
ソフィーの心境の変化や様子がとても明確に伝わってくるような絶妙な表現で、作品の世界観に引き込まれてしまいました。
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2002年5月ソフィーはジェルヴェ家で長男レオのシッターをしていたが、ある朝気がつくとレオはベッドで絞殺されソフィーは記憶が曖昧だったが、心の悪魔が逃げろと叫ぶ。
ソフィーは逃亡するが途中で知り合った女性ヴェロニックにもてなされ自宅に招かれるがここでも記憶障害で気がつくとヴェロニックは刺殺されていた。
更に夫の交通事故、転落死、バイト先の上司の殺害、ソフィーの身の回りには不幸しか存在して居ない様だ。
ソフィーは何者? 二重人格者? 悪魔の手先?
ソフィーの悪魔的な行動と逃亡生活には原因が有った、、異常なフランツの行動には読み進めるのが辛くなる程に陰湿で執拗で変質的だ。また、ソフ -
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ネタバレ「その女アレックス」と比較したが故の☆3つであり、本作も読み応え十分。
ソフィーとフランツの心理戦は読んでいてしんどくなる程に。
ストーカーってこんな風に相手(被害者)の肉体、精神、人間関係等を破壊出来るって事に恐怖を覚える。
説明
内容紹介
『その女アレックス』の原点となる恐怖のイヤミス
狂気に駆られて逃亡するソフィー。聡明だった彼女はなぜ全てを失ったのか。悪夢の果てに明らかになる戦慄の悪意とは。驚愕の傑作。
内容(「BOOK」データベースより)
『その女アレックス』の原点となる恐怖のイヤミス
狂気に駆られて逃亡するソフィー。聡明だった彼女はなぜ全てを失ったのか。悪夢の果てに明らか