吉田恒雄のレビュー一覧
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タダでは起きないヒロインと、よくよく過去を知ると可哀そうな気になってくる犯人とダークホースの父親。
その女アレックスを読んだ後だったので、なるほど、なるほど!という感じで楽しめた。
この作家さんはとてもお気に入りです。Posted by ブクログ -
執念の物語です。あの「悲しみのイレーヌ」のルメートルの作品。
犯人の執拗さ、丁寧さに脱帽です。
以下、ネタバレありで。
自身の記憶の曖昧さと、それに拍車をかける不可解な出来事の数々。
そして行く先々で、関わる人々が殺されて殺人の容疑をかけられてしまう。
責任能力のない殺人鬼なのか、自分は??という...続きを読むPosted by ブクログ -
紹介文に『その女アレックス』の原点とあるがまさしくその通りでありました
話のシステムが『その女アレックス』の原形ですよね
章が変わるごとに衝撃の真実が明らかとなり見えてる世界をガラっと変えられる
大掛かりな仕掛け
そして最後に明かされるタイトルの意味
そしてこの作品の肝は犯人が持つ徹底的に理不尽...続きを読むPosted by ブクログ -
第一章を読むときは主人公の女性に降りかかる不幸がメインの話となるため、ページを捲る指が進まなかったが、第三章からはページを捲るのが止まらなくなった。なんとも形容し難い最後だったけど、そうなるしかない感じで終わったPosted by ブクログ
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カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズを読んでいたので、この人の作品は面白いはずと読み始めた。中盤の「胸くそ悪いことこの上ない」空気に耐えると、そこから流れが変わった時の爽快感はすごい。でも、ラストはなんとも形容しがたい気持ちになる。実際の人間は、怒りや憎悪の方向へ気持ちを全振りできないのかも。私はこ...続きを読むPosted by ブクログ
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現代フランス・ミステリの底力を見せつけるルメートル。2009年発表の本作でも繊細且つ大胆な仕掛けを施した超絶技巧が冴え渡り、暗い情念に満ちた濃密なノワールタッチの世界と相俟って読み手を魅了する。
ソフィー・デュゲは、悪夢から目覚め、現実の地獄へと戻る。膝の上には死んだ子ども、レオ。ベビーシッターと...続きを読むPosted by ブクログ -
ほんと私この人の本好き。まじでおもろい。
始めは読んでるこっちもすごく気分が悪くなる。不安で、体調も悪い気がしてすごく引きずられる。
そんであとはいつもの感じ。わあ面白い続き気になる気付いたら朝!!
最高!Posted by ブクログ -
あぁ、すごかったな…一章はこういうお話なのか、なるほど…と読んでいたけど二章で衝撃で、そこからは早く先が読みたくて読みたくてそわそわうずうずしながらページをめくった。
執念があれば(あとお金と時間と知恵も)ここまで人をコントロールできてしまうのか…(可能かどうかはさておき)怖すぎる…!とても満足で、...続きを読むPosted by ブクログ -
いい意味で何度も裏切られた
カミーユは出てこないが面白い
シリーズものではなので、ルメートルの他のどの作品の前でも後でも、どのタイミングて読んでも大丈夫
サイコーPosted by ブクログ -
記憶障害に苦しむソフィーという女性が、無自覚に殺人を犯してしまい逃亡生活を送りながら心を病んでいく…という話かと思いきや、第2〜3章でまさかの原因発覚、結末は意匠返し。
悪役の衰弱スピードが速すぎで、仕返しがやや物足りないかと思う。Posted by ブクログ -
『そのおんなアレックス』の原点と言われるだけあって、全体的なイメージはよく似ている。
主人公のソフィーのイメージが、最初、ぼんやりとしていて掴めなかったと思っているうちにどんどん変容していく感じが。
構成も面白い。
『その女アレックス』を読み返したくなった。Posted by ブクログ -
面白かった。個人的にピエール・ルメートルさんの小説は好きなので今回も期待して読めた。
最初は身の回りで不自然な事ばかり起こる主人公とその目線で語られた物語だったが、話が進むにつれ、どんどん雲行きが怪しくなる。最後まで読み進めると話の構成や登場人物の思惑に驚嘆させられた。1本の映画にして見てみたいと思...続きを読むPosted by ブクログ -
ソフィーの目の前に転がる男児の無残な死体。ああ、私はついに人を殺してしまった…
ベストセラー『その女アレックス』の原点。
自身の狂気に怯えて涙を流すソフィーの導入部分からずっと目が離せません。フランス発の極上のイヤミスは必見!Posted by ブクログ