吉田恒雄のレビュー一覧

  • アンジェリック

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    パリを舞台にしたミステリー。主人公は元刑事と17才の学生のコンビだが、この2人の絶妙な掛け合いがとても良い味を出している。発端はオペラ座の元トップダンサーの母親がバルコニーから転落死した事を不審に思ったルイーズが元刑事に再捜査を依頼するというもの。どこからみても事件性はないとされたものの同時期に母親の上の階で画家が病死した事がわかり、物語は急展開する。
    各章はメインの主人公について書いてあり其々の過去も判明する。油断大敵のハラハラドキドキの終着点で大満足。

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    2025年09月26日
  • アンジェリック

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    本当に本当に面白かった。それぞれ複雑に絡んで繋がっていく。人物の視点は変化していくが、とても読みやすく、むしろそこにこの本の良さがある。そして、登場人物みんなが個性的。とても好きなミステリー、良い作品だった。

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    2025年09月21日
  • 死のドレスを花婿に

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    すごいおもしろかった

    優しい夫と充実した仕事
    人生順風満帆なバリキャリの女性が
    いきなり不幸のどん底に落とされ
    社会の最底辺まで落ちるところからはじまります
    第一部が終わり、これは一体どのように決着がつくのだろうか??と終わりが全く見えないまま
    第二部で驚きの事実が発覚し衝撃を受けました
    そこからもう本を読むのが止められず
    気がついたら徹夜です
    そして見事な終結
    あんなに終わりが見えなかったのに
    とっても綺麗に終わりました!すごい

    主人公ソフィーの生きる力が逞しく
    こんな状況になっても頭が良いので自分が今何をやるべきなのか
    きちんと把握して行動するパワーに尊敬しました

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    2025年09月16日
  • アンジェリック

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    パリ・オペラ座バレエ団の元トップダンサーの母がアパルトマンの6階から転落死…
    そんな母の死に疑念を抱く医学生のルイーズは、元刑事タイユフェールに調査を依頼する!
    そして二人はその真相に挑むが…

    事件性はないと思われていたバレエダンサーの母の事件が少しずつ解明されていくのだが、まぁそれだけじゃ終わらない!終わらせない…(笑)
    後半からはもう怒涛の展開!
    参りました…のギョーム・ミュッソ〜
    ある事実を知った瞬間も、確認作業…
    はい!確かに…ヒントはありました…(笑)
    コロナ禍のパリの様子や社会風刺は興味深く、またラウンドアバウトの走行はおもしろかった
    (ユーチューブで凱旋門のラウンドアバウトを何

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    2025年09月11日
  • アンジェリック

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    280ページほどの中で目まぐるしく場面が変わる、特に後半。あっという間に読めるのですが、展開が早くて素晴らしい読後感。深い満足感に包まれています。コロナ禍のパリの雰囲気が伝わってきて、当時のことを思い出し胸が締め付けられる一方で、なんとか未来を切り開こうとする人の業も目の当たりにし気が重くなりました。そんなことを感じさせる深みのある作品です。

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    2025年08月31日
  • 死のドレスを花婿に

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    あー面白かった。「その女アレックス」に匹敵する超傑作。序盤は主人公の暗い話が長く、耐え忍ぶ時間が続くものの、2章以降から一気に趣きが変わり、かぶりつき読み。
    ルメートルの描く女性の逆転劇と超悪役の転落具合は本当に素晴らしい。

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    2025年08月27日
  • 死のドレスを花婿に

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    第一章を読んでいて信頼できない&状況もあって倫理観すっ飛んでる系主人公なんですけども…第二章でうわあぁぁぁってなりましたね。
    殺された子供のことを思うとそういうエンドでいいんかいって思わなくはないんだけど、今までの処遇を思うと一概に責めきれもしないという。
    はぁ…一気読み系のお話でした。

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    2024年09月23日
  • 死のドレスを花婿に

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    ネタバレ

    タダでは起きないヒロインと、よくよく過去を知ると可哀そうな気になってくる犯人とダークホースの父親。
    その女アレックスを読んだ後だったので、なるほど、なるほど!という感じで楽しめた。
    この作家さんはとてもお気に入りです。

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    2023年12月30日
  • 死のドレスを花婿に

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    ヴェルーヴェン警部じゃないノンシリーズ物。章が変わるとともに様相がガラッと変わる面白さは、この作品でも顕在。
    ヒロインが容赦ない試練に次々と追い込まれる展開は、『その女アレックス』を思い出す。が、こちらの方が先(2作目)ということで、この経験を踏んでアレックスが書かれたんだなと思うと興味深い。つまり、アレックスほどには驚愕度を上回らない。でも発想には恐ろしいものがあり、よくこんなこと思いつくよなぁと脱帽した。

    ヒロインのソフィーは冒頭から追い込まれている。一年前に夫が亡くなったりと不幸が続いただけでなく、精神が不安定で、時折昏睡してしまい、記憶がない時間があったりする。物忘れ、しまい忘れも激

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    2023年07月16日
  • 死のドレスを花婿に

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    ネタバレ

    執念の物語です。あの「悲しみのイレーヌ」のルメートルの作品。
    犯人の執拗さ、丁寧さに脱帽です。
    以下、ネタバレありで。

    自身の記憶の曖昧さと、それに拍車をかける不可解な出来事の数々。
    そして行く先々で、関わる人々が殺されて殺人の容疑をかけられてしまう。
    責任能力のない殺人鬼なのか、自分は??という疑惑にますます精神をやられる
    ヒロインのソフィー。ところが、実は………

    第2章から怒涛の展開でした。え、ソフィー関係ないよね??ってな動機で
    どこまでもどこまでもソフィーを損なう「花婿」。
    面白かったですけど、いや、コレ普通気づくだろって。
    そもそもソフィーも、なんか高等教育を受けた才媛のわりにワ

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    2022年06月09日
  • 死のドレスを花婿に

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    紹介文に『その女アレックス』の原点とあるがまさしくその通りでありました

    話のシステムが『その女アレックス』の原形ですよね
    章が変わるごとに衝撃の真実が明らかとなり見えてる世界をガラっと変えられる
    大掛かりな仕掛け
    そして最後に明かされるタイトルの意味

    そしてこの作品の肝は犯人が持つ徹底的に理不尽な動機ですよね
    もう終始一貫して気持ち悪くて赦せない
    だけど最後に罰せられても特に爽快な感じにもさせられない
    これで良かったんかな〜?って気にさせるあたりも『その女アレックス』に通じるところでした

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    2022年05月17日
  • 死のドレスを花婿に

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    第一章を読むときは主人公の女性に降りかかる不幸がメインの話となるため、ページを捲る指が進まなかったが、第三章からはページを捲るのが止まらなくなった。なんとも形容し難い最後だったけど、そうなるしかない感じで終わった

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    2022年05月11日
  • 死のドレスを花婿に

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    カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズを読んでいたので、この人の作品は面白いはずと読み始めた。中盤の「胸くそ悪いことこの上ない」空気に耐えると、そこから流れが変わった時の爽快感はすごい。でも、ラストはなんとも形容しがたい気持ちになる。実際の人間は、怒りや憎悪の方向へ気持ちを全振りできないのかも。私はこのラストでそんな事をぼんやり思った。

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    2022年04月15日
  • 死のドレスを花婿に

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    現代フランス・ミステリの底力を見せつけるルメートル。2009年発表の本作でも繊細且つ大胆な仕掛けを施した超絶技巧が冴え渡り、暗い情念に満ちた濃密なノワールタッチの世界と相俟って読み手を魅了する。

    ソフィー・デュゲは、悪夢から目覚め、現実の地獄へと戻る。膝の上には死んだ子ども、レオ。ベビーシッターとして世話をしていた6歳になる男の子だった。その首にはソフィーの靴紐が巻かれていた。レオの家に泊まり込んだ翌朝。まだ子どもが眠っていると信じたレオの母親が仕事に出掛けたのを見届け、自分のアパートへと戻る。身の回りの物を鞄に詰め込み、逃げ出す。行くあてなどない。銀行から有り金全部を引き出す。気を落ち着か

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    2020年11月06日
  • 死のドレスを花婿に

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    ほんと私この人の本好き。まじでおもろい。
    始めは読んでるこっちもすごく気分が悪くなる。不安で、体調も悪い気がしてすごく引きずられる。
    そんであとはいつもの感じ。わあ面白い続き気になる気付いたら朝!!
    最高!

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    2020年07月02日
  • 死のドレスを花婿に

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    あぁ、すごかったな…一章はこういうお話なのか、なるほど…と読んでいたけど二章で衝撃で、そこからは早く先が読みたくて読みたくてそわそわうずうずしながらページをめくった。
    執念があれば(あとお金と時間と知恵も)ここまで人をコントロールできてしまうのか…(可能かどうかはさておき)怖すぎる…!とても満足で、いい意味の疲労感もある読書時間になったなぁ〜。

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    2020年03月23日
  • 死のドレスを花婿に

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    いい意味で何度も裏切られた
    カミーユは出てこないが面白い
    シリーズものではなので、ルメートルの他のどの作品の前でも後でも、どのタイミングて読んでも大丈夫
    サイコー

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    2020年02月21日
  • あなた、そこにいてくれますか

    購入済み

    素敵

    読みやすくて、グイグイ引き込まれます
    この作者の作品は、美しいと思います

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    2019年04月14日
  • アンジェリック

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    個人的に、筆者・ギョームミッソ派に手も焼いても食えない強か書き手と思っている。

    この本に、中編のボリュームとはいえ、とんとん進み読み易い訳ではあるものの、中盤以降、二転三転、特に最後のコロナ期、タイユフェールの恋人まで登場するごった返しには恐れ入った。

    単なるしょぼくれおやじ、元刑事と医学生ルイーズの珍コンビでのなぞ解きではないと思ったけれど。

    日本以外の海外でも、パンデミックがもたらした災禍の足下で起きた裏面エピソードは人知を超えた意外性に満ちていると感心したのも事実。

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    2025年10月08日
  • アンジェリック

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     面白かった!!…と言いたかったのですが、
    読む時間がとれず、所々忘れてしまい、いまいち、よく分からずに終わってしまいました。

     完全に私が悪いのですが、うっすらした理解で終わり、残念でした…。
     
     他の方々が絶賛されてるので、ぜひ再読に挑戦したいです。

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    2025年09月28日