吉田恒雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
すごいおもしろかった
優しい夫と充実した仕事
人生順風満帆なバリキャリの女性が
いきなり不幸のどん底に落とされ
社会の最底辺まで落ちるところからはじまります
第一部が終わり、これは一体どのように決着がつくのだろうか??と終わりが全く見えないまま
第二部で驚きの事実が発覚し衝撃を受けました
そこからもう本を読むのが止められず
気がついたら徹夜です
そして見事な終結
あんなに終わりが見えなかったのに
とっても綺麗に終わりました!すごい
主人公ソフィーの生きる力が逞しく
こんな状況になっても頭が良いので自分が今何をやるべきなのか
きちんと把握して行動するパワーに尊敬しました -
Posted by ブクログ
パリ・オペラ座バレエ団の元トップダンサーの母がアパルトマンの6階から転落死…
そんな母の死に疑念を抱く医学生のルイーズは、元刑事タイユフェールに調査を依頼する!
そして二人はその真相に挑むが…
事件性はないと思われていたバレエダンサーの母の事件が少しずつ解明されていくのだが、まぁそれだけじゃ終わらない!終わらせない…(笑)
後半からはもう怒涛の展開!
参りました…のギョーム・ミュッソ〜
ある事実を知った瞬間も、確認作業…
はい!確かに…ヒントはありました…(笑)
コロナ禍のパリの様子や社会風刺は興味深く、またラウンドアバウトの走行はおもしろかった
(ユーチューブで凱旋門のラウンドアバウトを何 -
Posted by ブクログ
ヴェルーヴェン警部じゃないノンシリーズ物。章が変わるとともに様相がガラッと変わる面白さは、この作品でも顕在。
ヒロインが容赦ない試練に次々と追い込まれる展開は、『その女アレックス』を思い出す。が、こちらの方が先(2作目)ということで、この経験を踏んでアレックスが書かれたんだなと思うと興味深い。つまり、アレックスほどには驚愕度を上回らない。でも発想には恐ろしいものがあり、よくこんなこと思いつくよなぁと脱帽した。
ヒロインのソフィーは冒頭から追い込まれている。一年前に夫が亡くなったりと不幸が続いただけでなく、精神が不安定で、時折昏睡してしまい、記憶がない時間があったりする。物忘れ、しまい忘れも激 -
Posted by ブクログ
ネタバレ執念の物語です。あの「悲しみのイレーヌ」のルメートルの作品。
犯人の執拗さ、丁寧さに脱帽です。
以下、ネタバレありで。
自身の記憶の曖昧さと、それに拍車をかける不可解な出来事の数々。
そして行く先々で、関わる人々が殺されて殺人の容疑をかけられてしまう。
責任能力のない殺人鬼なのか、自分は??という疑惑にますます精神をやられる
ヒロインのソフィー。ところが、実は………
第2章から怒涛の展開でした。え、ソフィー関係ないよね??ってな動機で
どこまでもどこまでもソフィーを損なう「花婿」。
面白かったですけど、いや、コレ普通気づくだろって。
そもそもソフィーも、なんか高等教育を受けた才媛のわりにワ -
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現代フランス・ミステリの底力を見せつけるルメートル。2009年発表の本作でも繊細且つ大胆な仕掛けを施した超絶技巧が冴え渡り、暗い情念に満ちた濃密なノワールタッチの世界と相俟って読み手を魅了する。
ソフィー・デュゲは、悪夢から目覚め、現実の地獄へと戻る。膝の上には死んだ子ども、レオ。ベビーシッターとして世話をしていた6歳になる男の子だった。その首にはソフィーの靴紐が巻かれていた。レオの家に泊まり込んだ翌朝。まだ子どもが眠っていると信じたレオの母親が仕事に出掛けたのを見届け、自分のアパートへと戻る。身の回りの物を鞄に詰め込み、逃げ出す。行くあてなどない。銀行から有り金全部を引き出す。気を落ち着か