吉田恒雄のレビュー一覧

  • 死のドレスを花婿に
    タダでは起きないヒロインと、よくよく過去を知ると可哀そうな気になってくる犯人とダークホースの父親。
    その女アレックスを読んだ後だったので、なるほど、なるほど!という感じで楽しめた。
    この作家さんはとてもお気に入りです。
  • 人生は小説
    やるなー、ミュッソ。

    小説家フローラの3歳の娘が、アパートメントでかくれんぼをしていて忽然と消える、という始まりから、そう長くはない小説で、読者をよくこんな離れたところまで連れてきてくれるものだ。ラストもちょっと粋で清涼感も残る。
    これまでで一番の出来では?
  • 死のドレスを花婿に
    執念の物語です。あの「悲しみのイレーヌ」のルメートルの作品。
    犯人の執拗さ、丁寧さに脱帽です。
    以下、ネタバレありで。

    自身の記憶の曖昧さと、それに拍車をかける不可解な出来事の数々。
    そして行く先々で、関わる人々が殺されて殺人の容疑をかけられてしまう。
    責任能力のない殺人鬼なのか、自分は??という...続きを読む
  • 死のドレスを花婿に
    紹介文に『その女アレックス』の原点とあるがまさしくその通りでありました

    話のシステムが『その女アレックス』の原形ですよね
    章が変わるごとに衝撃の真実が明らかとなり見えてる世界をガラっと変えられる
    大掛かりな仕掛け
    そして最後に明かされるタイトルの意味

    そしてこの作品の肝は犯人が持つ徹底的に理不尽...続きを読む
  • 死のドレスを花婿に
    第一章を読むときは主人公の女性に降りかかる不幸がメインの話となるため、ページを捲る指が進まなかったが、第三章からはページを捲るのが止まらなくなった。なんとも形容し難い最後だったけど、そうなるしかない感じで終わった
  • 死のドレスを花婿に
    カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズを読んでいたので、この人の作品は面白いはずと読み始めた。中盤の「胸くそ悪いことこの上ない」空気に耐えると、そこから流れが変わった時の爽快感はすごい。でも、ラストはなんとも形容しがたい気持ちになる。実際の人間は、怒りや憎悪の方向へ気持ちを全振りできないのかも。私はこ...続きを読む
  • 死のドレスを花婿に
    現代フランス・ミステリの底力を見せつけるルメートル。2009年発表の本作でも繊細且つ大胆な仕掛けを施した超絶技巧が冴え渡り、暗い情念に満ちた濃密なノワールタッチの世界と相俟って読み手を魅了する。

    ソフィー・デュゲは、悪夢から目覚め、現実の地獄へと戻る。膝の上には死んだ子ども、レオ。ベビーシッターと...続きを読む
  • 死のドレスを花婿に
    ほんと私この人の本好き。まじでおもろい。
    始めは読んでるこっちもすごく気分が悪くなる。不安で、体調も悪い気がしてすごく引きずられる。
    そんであとはいつもの感じ。わあ面白い続き気になる気付いたら朝!!
    最高!
  • 死のドレスを花婿に
    あぁ、すごかったな…一章はこういうお話なのか、なるほど…と読んでいたけど二章で衝撃で、そこからは早く先が読みたくて読みたくてそわそわうずうずしながらページをめくった。
    執念があれば(あとお金と時間と知恵も)ここまで人をコントロールできてしまうのか…(可能かどうかはさておき)怖すぎる…!とても満足で、...続きを読む
  • 死のドレスを花婿に
    いい意味で何度も裏切られた
    カミーユは出てこないが面白い
    シリーズものではなので、ルメートルの他のどの作品の前でも後でも、どのタイミングて読んでも大丈夫
    サイコー
  • あなた、そこにいてくれますか

    素敵

    読みやすくて、グイグイ引き込まれます
    この作者の作品は、美しいと思います
  • 死のドレスを花婿に
    記憶障害に苦しむソフィーという女性が、無自覚に殺人を犯してしまい逃亡生活を送りながら心を病んでいく…という話かと思いきや、第2〜3章でまさかの原因発覚、結末は意匠返し。
    悪役の衰弱スピードが速すぎで、仕返しがやや物足りないかと思う。
  • 死のドレスを花婿に
    『そのおんなアレックス』の原点と言われるだけあって、全体的なイメージはよく似ている。
    主人公のソフィーのイメージが、最初、ぼんやりとしていて掴めなかったと思っているうちにどんどん変容していく感じが。
    構成も面白い。
    『その女アレックス』を読み返したくなった。
  • 人生は小説
    若い頃、嵌まった仏文学のコケティッシュな世界、そして極上のミステリーときて面白いはずもなく、サクサクと読み始めたが・・3割ほどで見ごとに作者の陥穽に。

    もともと正体不明の作家が朦朧とした設定で登場する。あれよあれよという間にその人の娘が誘拐され生死不明。悲嘆にくれる間もなく、警察、マスコミの餌食と...続きを読む
  • 人生は小説
    小説家の娘が忽然と姿を消して… 小説家や登場人物になってしまう魔法をかけられる物語 #人生は小説

    ■あらすじ
    有名な小説家の娘が、自宅のアパートから突然に姿を消した。哀愁に暮れる彼女だったが、頼りにしていた警察に疑われ、さらにマスコミに追いかけられ疲弊してしまう。彼女は拳銃をこめかみに当て…

    ...続きを読む
  • 人生は小説
    次々と予想を裏切るストーリー展開に、??という不思議な感覚のまま、絡め取られていくようだった。

    読み終えて一番に感じたのは、作家とは大変な仕事なのだなぁ、、ということ。ひとつの作品ができるまでに、作家がどれだけ膨大なエネルギーを注ぎ込み、精神を疲弊させているのかがよく分かった。

    普通のミステリー...続きを読む
  • 人生は小説
    著名な小説家フローラ・コンウェイの3歳の娘、キャリーがある日忽然と消えた。アパートの前に設置してある監視カメラには親子が入った後誰も来ていない。キャリーは当然アパートの中にいるはずだが…何処にもいない。
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    この作品は作家が書いた小説...続きを読む
  • 死のドレスを花婿に
    面白かった。個人的にピエール・ルメートルさんの小説は好きなので今回も期待して読めた。
    最初は身の回りで不自然な事ばかり起こる主人公とその目線で語られた物語だったが、話が進むにつれ、どんどん雲行きが怪しくなる。最後まで読み進めると話の構成や登場人物の思惑に驚嘆させられた。1本の映画にして見てみたいと思...続きを読む
  • 死のドレスを花婿に
    ソフィーの目の前に転がる男児の無残な死体。ああ、私はついに人を殺してしまった…
    ベストセラー『その女アレックス』の原点。

    自身の狂気に怯えて涙を流すソフィーの導入部分からずっと目が離せません。フランス発の極上のイヤミスは必見!
  • 人生は小説
    ギョームさんの作品では1番好きかも。ニューヨークに住む作家の3才の娘が失踪した事から物語が始まる。出版社の社主、パリ在住の作家、と話が繋がっていく。どうなるの?ドキドキが止まらない。
    フローラとロマンの対決、狂気のミステリとも言える作品に感謝。