【感想・ネタバレ】アンジェリックのレビュー

あらすじ

パリ・オペラ座バレエ団の元トップダンサー、ステラ・ペトレンコが6階の自宅アパルトマンから転落した。母ステラの死に疑念を抱く17歳の医学生ルイーズは、元刑事タイユフェールに調査協力を依頼。やがてステラの上階に住む画家も同時期に病死していたことが判明。事件性はないと思われた二つの死・・・・・・。だが、その陰にはコロナ禍に乗じた恐るべき計略が!? フランスでもっとも読まれている作家の最新大ベストセラーミステリー!

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Posted by ブクログ

パリを舞台にしたミステリー。主人公は元刑事と17才の学生のコンビだが、この2人の絶妙な掛け合いがとても良い味を出している。発端はオペラ座の元トップダンサーの母親がバルコニーから転落死した事を不審に思ったルイーズが元刑事に再捜査を依頼するというもの。どこからみても事件性はないとされたものの同時期に母親の上の階で画家が病死した事がわかり、物語は急展開する。
各章はメインの主人公について書いてあり其々の過去も判明する。油断大敵のハラハラドキドキの終着点で大満足。

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2025年09月26日

Posted by ブクログ

本当に本当に面白かった。それぞれ複雑に絡んで繋がっていく。人物の視点は変化していくが、とても読みやすく、むしろそこにこの本の良さがある。そして、登場人物みんなが個性的。とても好きなミステリー、良い作品だった。

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2025年09月21日

Posted by ブクログ

パリ・オペラ座バレエ団の元トップダンサーの母がアパルトマンの6階から転落死…
そんな母の死に疑念を抱く医学生のルイーズは、元刑事タイユフェールに調査を依頼する!
そして二人はその真相に挑むが…

事件性はないと思われていたバレエダンサーの母の事件が少しずつ解明されていくのだが、まぁそれだけじゃ終わらない!終わらせない…(笑)
後半からはもう怒涛の展開!
参りました…のギョーム・ミュッソ〜
ある事実を知った瞬間も、確認作業…
はい!確かに…ヒントはありました…(笑)
コロナ禍のパリの様子や社会風刺は興味深く、またラウンドアバウトの走行はおもしろかった
(ユーチューブで凱旋門のラウンドアバウトを何度もみてしまった…(笑)
300ページにも満たない作品なのに、最後には見事にそれぞれの人物がそれぞれのピースにはまり、終わり方も素敵としかいいようがない!

2023年に一年間の休筆宣言をしたギョーム・ミュッソだが、調べてみると新しい作品が出ているようだ…
しかし、彼の作品の翻訳をされていた吉田恒雄さんがこの作品をもって、翻訳の仕事に終止符を打たれるとのこと…
また新しいギョーム・ミュッソの作品を楽しみにしています

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2025年09月11日

Posted by ブクログ

280ページほどの中で目まぐるしく場面が変わる、特に後半。あっという間に読めるのですが、展開が早くて素晴らしい読後感。深い満足感に包まれています。コロナ禍のパリの雰囲気が伝わってきて、当時のことを思い出し胸が締め付けられる一方で、なんとか未来を切り開こうとする人の業も目の当たりにし気が重くなりました。そんなことを感じさせる深みのある作品です。

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2025年08月31日

Posted by ブクログ

個人的に、筆者・ギョームミッソ派に手も焼いても食えない強か書き手と思っている。

この本に、中編のボリュームとはいえ、とんとん進み読み易い訳ではあるものの、中盤以降、二転三転、特に最後のコロナ期、タイユフェールの恋人まで登場するごった返しには恐れ入った。

単なるしょぼくれおやじ、元刑事と医学生ルイーズの珍コンビでのなぞ解きではないと思ったけれど。

日本以外の海外でも、パンデミックがもたらした災禍の足下で起きた裏面エピソードは人知を超えた意外性に満ちていると感心したのも事実。

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2025年10月08日

Posted by ブクログ

 面白かった!!…と言いたかったのですが、
読む時間がとれず、所々忘れてしまい、いまいち、よく分からずに終わってしまいました。

 完全に私が悪いのですが、うっすらした理解で終わり、残念でした…。
 
 他の方々が絶賛されてるので、ぜひ再読に挑戦したいです。

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2025年09月28日

Posted by ブクログ

元刑事と少女の凸凹コンビにほっこり… 独特で稀有な展開に目ん玉飛び出るミステリー #アンジェリック

■あらすじ
入院中の元刑事タイユフェールが目覚めると、少女ルイーズが目の前に現れる。彼女の母親、バレエ団の元トップダンサーであるステラが自宅のアパートから転落死してしまったというのだ。

ステラが殺害されたと信じているルイーズは、タイユフェールに捜査を依頼する。元同僚に聞くと単なる事故死と思われたが、調査を進めていくうちに…

■きっと読みたくなるレビュー
フランスの人気作家、いつもヘンテコなミステリーを楽しませてくれるギヨーム・ミュッソ。彼の新作『アンジェリック』も、一筋縄ではいかない稀有な作品でした。

ストーリーとしては、母の不審死を疑う娘が元刑事に再調査を依頼するといった私立探偵小説。堅物の元刑事と無邪気な少女のバディものとして読ませるのかなーと思いきや、独特に展開に驚愕ですよ。さすがはミュッソ、こんな筋で読ませる作家は世界中どこを探してもいないよね。

まずタイユフェールとルイーズの凸凹コンビが最高。少しくらい仲良くしなさいよって感じなんだけど、やりとりが微笑ましいんだよね。ユーモアあふれる会話も多くて読んでて楽しい。

またタイユフェールが嫌いな人への対応が酷い、めちゃくちゃ口が悪いのよ。21世紀とは思えないほどの気持ちいいくらいの罵詈雑言で爆笑しましたね。

ちなみに私のイチ推しのキャラはロミュアルド、ひきこもりの兄ちゃん。怪しい奴なんですが、後半に入ると変人ぶりがさらにパワーアップ。でも人間身もすごく感じられる奴でなんか好き。

さて本作のメインプロットなんですが… あまり詳しく言えません。中盤以降も様々な登場人物が出てくることで、展開の切り口も変わってくる。そして人間の企みや業が支配していくことで、この物語の本質が浮き彫りになってくるのです。

さらに後半にはいるとさらに何じゃコレと目ん玉飛び出る展開、決して単純には読ませてくれません。この作品でのキーマンであるタイユフェールの元恋人レナが絡んでくるんですが… まさかこんなお話だとは思っていませんでした。

ユニークで深みのあるミステリー、楽しませていただきました!

■ぜっさん推しポイント
最近、これまでたくさんの人たちに支えられて生きていたなーと思うことが多い。自分ひとりの力じゃ大したことはできないけれど、家族や友人、同僚たちがいるからこそ今の自分がある。

特に年齢を重ねてくると、自分の価値観ややり方を変えられなくなってしまう。こういう時こそ、近くにいる人の力を借りることで成長ができるんですよね。本作でいろんな人間が出てきますが、主人公のタイユフェールには、それがしっかりできたのが幸運なんだと思いました。

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2025年09月17日

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