畔柳和代のレビュー一覧

  • あしながおじさん(新潮文庫)
    こんな素敵な本だとは思ってなかった。

    最近よく、"最後の-ページで衝撃の結末"とか多いけど、ほんとに衝撃で、衝撃だけど嬉しいような、良い感情でいっぱいになって、勢いでそのまま2周目読んでしまった。笑

    "たいていの人は生きていません。
    競争しているだけです。
    地平線のはるかかなたにあるなにかのゴー...続きを読む
  • 続あしながおじさん(新潮文庫)
    前作に続き書簡体でありながら、実にリアルに描かれた仕事と愛情と友情の物語。
    ジュディの推薦で主人公のサリーが嫌々始めた孤児院の院長の仕事、それを手放せなくなるほど愛していく過程の感情豊かな手紙が、本当に一人の人間の生き様を準えているようで、読み終えてからもサリーの人生は続いていくのだと深く感じました...続きを読む
  • 秘密の花園


    子どもの成長物語は多くあるが、この作品は異端な登場人物たちが印象的であった。何事にも興味を持たず、偏屈で癇癪持ちの子どもらしからぬ少女メアリ。ヨークシャーなまりを持ち、召使にそぐわない気さくなマーサ。自分を病気だと思い込み、希望を持てない少年コリン。

    3人はいずれもそれまでのステレオタイプから...続きを読む
  • 続あしながおじさん(新潮文庫)
    あしながおじさんの続編があると知って、購入。
    こちらも胸のすく清々しい話だった。
    あしながおじさんの主人公のジュディの友人、サリーの物語。
    この時代のアメリカで、女性が社会にとってどんな存在で、それが目を覚ました女性にとってどれだけ息苦しいものであるかをサリーが成長しながら抗っていく。
    現代の日本で...続きを読む
  • 続あしながおじさん(新潮文庫)
    100年前に書かれた作品として考えるに、女性の社会進出や仕事に対する価値観を快活な主人公を通して描くことにより、当時の女性達の励みになったであろうと想像する、とても先進的なお話と感じます。それを抜きにしても快活で放らつな主人公が自分の生きる価値観に目覚めていく成長の物語として、恋愛小説としても純粋に...続きを読む
  • 続あしながおじさん(新潮文庫)
    大学卒業後、なんとなく社交生活を送っていたジュディの友人サリーは、ジュディの夫であり孤児院の評議会会長の元あしながおじさんジャービス氏から院長に指名され、孤児院の改革を依頼される。
    あしながおじさんの続編ということだが、主人公は交代し全然違うタイプの物語になっている。サリーは初めはやる気もなく早くク...続きを読む
  • 秘密の花園
     コミカライズされたものを読んであらすじは知っていましたが、小説は初めて。
     著者は「小公女」「小公子」の作者でもあり、話のトーンはとてもよく似ていますが、こっちのほうが好み。
     序盤のストレスフルな描写と、後半のカタルシスいっぱいの展開が、合わせ技でとっても気持ちいいです。終盤は上手くいきすぎかも...続きを読む
  • 続あしながおじさん(新潮文庫)
    とっても素敵な本だった。
    タイトル通り、『あしながおじさん』の続編。
    あとがきにて、原題が「Dear Enemy」と知る。
    読み終わってから知ると、おお洒落てるってなるけど、
    読む前から知ってたらだいぶネタバレかも。

    『あしながおじさん』とは違って、大きく派手で衝撃的な事件が後半に起こるのが印象的...続きを読む
  • 秘密の花園
    孤独だった子供たちが歩み寄り、協力し結束することで感情的にも人間的にも成長していく様子がなんだかホッコリしました(^O^)
    かわいらしい物語だとおもいます♥
    久しぶりに児童文学を読んだけど、大人が読んでも考えさせられる要素はいっぱいありますね~。
    動物との交流は、なんか憧れちゃいますね!
  • 秘密の花園
    私を含むアラフォー世代が子供だったころ、大多数の子供たちにとって、児童文学は読むものではなく、テレビで観るものだった。私たち世代のほぼ全員が、「ハイジ」や「赤毛のアン」や「トム・ソーヤー」について多少の知識を持っているのは、日曜夜のアニメ「世界名作劇場」の功績といっていい。海外の児童文学1作品を1年...続きを読む
  • 小公女
    子供ながらに考え方、礼節もしっかりしてるセーラ。どんな逆境だって、持ち前の妄想力もとい空想力で自分を見失わないようにしてて本当に強い子。私もリトル・ミセスを見習わなければ。
  • 小公女
    暗い冬の日、ひとりの少女が父親と霧の立ちこめるロンドンの寄宿制女学校にたどり着いた。少女セーラは最愛の父親と離れることを悲しむが、校長のミス・ミンチンは裕福な子女の入学を手放しで喜ぶ。ある日、父親が全財産を失い亡くなったという知らせが入る。孤児となったセーラは、召使いとしてこき使われるようになるが…...続きを読む
  • あしながおじさん(新潮文庫)
    「あしながおじさん」のフレーズは聞いたことあるけど、由来は知らなかった。
    孤児院で育った女の子が顔の知らないお金持ちに金銭的に支えられて大学に通い執筆家を目指す。毎月1回、存在するかもどうか分からない「あしながおじさん」に手紙を書く。見えない相手に手紙を書くことで想像力が磨かれ、執筆で収入を得られる...続きを読む
  • あしながおじさん(新潮文庫)
    女の子ジュディがおじさんに宛てた日記の手紙です。
    女の子の心情や生活がコロコロと変化し、おじさんへの特別な思いが伝わって来て最後には心にジーンときました。
  • 小公女
    少女セーラは父親と学校に着く。父親と離れ寄宿生女学校入学したセーラだったが、持ち前の明るさで頑張る。しかし父が破産し 亡くなったことで、召使いとして生きることになる。ミスミンチン校長が金がないと分かったとたん、手のひら返しはあんまりだと思う.普通なら、セーラの立場なら立ち直れない。ハッピーエンドが良...続きを読む
  • 小公女
    19世紀イギリス。資産家の娘セーラは、インドで仕事を持つ父と離れ7歳で寄宿生となります。溺愛され贅沢な生活をしていた彼女ですが、驕らず優しく気高く、空想好きな少女。11歳の誕生日のその日、父親の死と破産の知らせが入り、彼女の生徒から使用人へと待遇が一変するのです。
    文庫化されていて驚き。昔読んだ少年...続きを読む
  • あしながおじさん(新潮文庫)
    タイトルは聞いたことがあるが中身を知らなかったので、読みました。
    あしながおじさんの正体は読み進めることで、大方想像がつく。あしながおじさんが誰かを考えることがこの本の全てではないので問題ない。
    孤児院で育った少女が同じ歳の周囲を見た時に、自分との境遇の差を感じ、それをあしながおじさんに手紙を通して...続きを読む
  • 小公女
    物語は知っているが、活字できちんと読んだことがなかったので手にとった。
    セーラが賢く、兎に角できた子である。

    多少気になるところがあったが、訳の好みの問題なのか
    原文がそうなのかはわからない。

    急転直下にならないことには物語が始まらないとは言え
    実際気の毒なセーラを見て、戸惑い徐々に態度が変わり...続きを読む
  • 秘密の花園
    アニメを見ていた気がするが
    「こんな話だったかな?」
    という感じで楽しめました。

    後半の展開が良いです
  • 秘密の花園
    主人公である少女メアリがインドから本国に帰還してやって来るまでの邸の過去、それも10年前に大きな悲劇があり、その悲劇ののちの10年の経過でできあがった世界がまず構築されていて、そこに主人公のメアリが飛びこませられる。メアリ自身が偏屈で痩せぎすで問題のある子ですが、彼女は邸に落ちついてから、使用人のマ...続きを読む