畔柳和代のレビュー一覧

  • 秘密の花園

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    大学のレポートの題材にしようと思い呼んでみたが、児童文学ってこうだよなと読みやすさを感じつつ、大人になって純粋さを失くした自分には眩しい小説でした。健全に生きたいな……

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    2022年01月15日
  • 秘密の花園

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    子供の頃は村岡花子訳を、10年前は光文社古典新訳文庫の土屋京子訳、今度は新潮文庫の黒柳和代訳。12歳の時からの長い付き合いだけど、何度読んでも奥深さがある。

    両親が亡くなって義理の伯父に引き取られるメアリ。インドとはまるで違う本土イギリスへ。暗鬱で荒涼としたヒースばかりの野中に建つ古いお屋敷へ住むことに…そうして見つけた秘密の花園。

    そう、読む少女たちにとっては秘密がワクワクドキドキ請け合い。まして可愛くない性格がゆがんでる、っていうこのヒロインですから興味そそられ、そうして輪をかけたわがまま少年コリンが登場してくるので、面白くなってくる。まるでコリンが主人公のような雰囲気。

    ところが野

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    2021年10月09日
  • 小公女

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    恥ずかしながら世界の名作と知らず、手に取るか最後まで迷い、ついに読み始めたが瞬く間にセーラの虜になり、一気に読み終えてしまった。
    GW中世界の名作を中心に読んでいたが自分の中で1番のヒットがこの「小公女」になった。
    いつまでもポジティブに、どんな逆境をも小さい身体で乗り越えながら、自分が王女の気持ちでいることを決して忘れない強い心の持ち主。
    お金が有る無しでなく、セーラのポジティブさ、強く優しい心、人を分け隔てなく接する包容力、王女の気品を常に持ち続ける想像力の高さに圧倒。
    読んで本当に良かった。

    「王女様だったらどうするかしら?」
    イギリスの暗くはいいろの空が、最後には…。
    最後一文の終わ

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    2021年05月08日
  • 秘密の花園

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    ネタバレ

     甘やかされ、勝手気ままに召使いを罵る九歳の少女、メアリー・レノックス。小柄で痩せこけ、誰からも好かれない彼女はコレラによって両親を亡くし、インドから伯父のいるイギリス・ヨークシャーへ連れて来られた。もの寂しい荒野に囲まれた屋敷で退屈を持て余すメアリーだったが、温かい人々と澄んだ空気、美しい草花と動物たちが彼女に変化をもたらし始める。ある日メアリーは、入ってはならない「秘密の花園」の存在を知る。10年前、伯父が愛する妻を亡くした時に閉ざされた花園。伯父が庭に埋めたとされるその鍵を、メアリーは見つけてしまう。再び開かれた花園の存在は、メアリーの心と体に太く、血を巡らせた。メアリーは、動物と会話が

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    2021年03月14日
  • 秘密の花園

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    メアリとコリンの成長にとても感動
    自然や、動物たちの様子が豊かな表現で書かれており、本を読むにつれて自分自身も、コリンやディゴン、メアリと一緒に作業してそして豊かな自然を見ているようなとても素敵で心地よい気持ちになれた

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    2021年01月09日
  • 秘密の花園

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    ネタバレ

    いや~、いい話だった! 幸せな読後感!
    裕福な家に生まれながらも孤独な環境に育ち、ネガティブでわがままなメアリとコリン。貧しいけれど兄弟や動植物に囲まれてのびのびと育った、ポジティブで明るいディコン。3人の子供の交流と、メアリとコリンが変わっていく様が良い。
    子供たちのいう「魔法」は、ネガティブになりがちな大人も忘れちゃいけないものだろうな。
    あと、ベン・ウェザースタッフと駒鳥がいい味を出していた。
    あまり名作と言われる児童文学を読まずに大人になってしまったけど、大人になって読んでも良いものだなあ。

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    2021年01月07日
  • 続あしながおじさん(新潮文庫)

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    ジュディの級友、サリーが主役となる『あしながおしさん』続編。
    ペンドルトン夫妻により孤児院の院長となったサリー。始めは辞めるのことばかりを考えていた彼女が仕事のやり甲斐、孤児たちへの愛情に芽生え、周りを巻き込んで孤児院の改革に尽力を尽くしていく。
    お嬢様育ちのサリーが段々と逞しい女性へと成長していく様を見ていると不思議と勇気づけられる。

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    2020年11月03日
  • 小公女

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    父を亡くして孤児になった少女が、生徒だった学園で働きながら暮らしていく様を表現。 手のひらを返すという用語が、ぴったりの学園の対応。 逆境にもめげない主人公。 最後は、父の知人からの遺産の授与で幸せになる物語。 ps. 川端靖成が翻訳にかかわっていることを、角川書店版で知りました。

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    2020年03月07日
  • 小公女

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    中学生の時、眠たい数学の時間に電子辞書で書見。

    今まで読んできた中で一番好きな本かもしれない。
    たぶん50回は読んだと思う。
    セーラのような人間になりたいと常に思う。
    どんな境遇にあっても拗ねず、腐らず、人に優しい人間である。これがとても難しい。

    この本で教えられたことが私の基礎になっている。

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    2019年07月11日
  • 続あしながおじさん(新潮文庫)

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    少し前に読んだ「あしながおじさん」が良かったので続編も読んでみた。期待以上に面白かった。この続編のほうが好きなくらい。
    主人公サリーは、前作の主人公ジュディの友人である快活な女性。孤児院を改革するため院長として働くことになる。彼女の奮闘と成長、恋を描く。全編がサリーのユーモアあふれる手紙で構成されている。孤児院改革のドタバタが目に浮かぶよう。手紙の宛先は7-8割がジュディ、残りがボーイフレンドの青年政治家ゴードンと孤児院の嘱託医マクレイ医師。無愛想で非友好的なマクレイ医師に対して「敵殿(Dear Enemy)」なんて書き出しで手紙を送ってしまうサリー。なんというユーモア。あっけらかんとしている

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    2018年10月09日
  • 小公女

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    小学生の頃、「小公子」と「小公女」を続けて読んで感動し、「小公女」の方が良かったと思ったことだけ覚えていて内容は忘れていた。境遇が反転したのに矜持を持って生活を送る少女に誰もが応援の声をあげたくなる。今なお児童に読んでほしい書である。2018.6.29

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    2018年06月30日
  • 秘密の花園

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    読んでいる途中で「えっこれいつ書かれたの?」と後ろの解説を読んでしまうくらい(1911年だった)、話が現代的だった。

    ネグレクトを受け、愛情不足で育った子どもはどうすれば救われるのか…という物語だと思うのだが、作中で示される答えの一つひとつが、現代から見てもまったく違和感がない。すごい。

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    2018年04月01日
  • 秘密の花園

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    この時期にバスに乗りながら、電車で横目に景色を流しながら読めたのは運命なんじゃないかと思います。
    希望と色と幸せな香りが満ち満ちている。花を見て空を見て空気を胸いっぱい吸い込んで、幸せだと実感する。できる、できる、できる、の魔法がある。私にもあなたにも、世界中のみんなのところに魔法はある。
    生きる歓びを再確認しました。

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    2018年03月15日
  • 続あしながおじさん(新潮文庫)

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    もうとにかく愛しくって大好きな本!
    この読み終わった後のときめきをうまく言葉にできなくて悲しいけれど、とにかく、初めは前作に比べてサリーが主人公なのなんで!ジュディ!って思ってたし、あんまり入り込めなさそうって思ってたけど、いつの間にかサリーが大好きで、どんどん素敵になっていくジョン・グリアー孤児院が大好きで、サンディが大好きで、出てくる全ての登場人物が大好きになっていました!活き活きとした描写に、ジョン・グリアー孤児院の変化の全てを実際に見ているような気持ちになるくらい、映像として想像できて、本当一員になった気持ち。もっとサリーの改革をみたかった〜!物語すべてがサリーが書いた手紙でしかないの

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    2017年12月12日
  • 続あしながおじさん(新潮文庫)

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    あしながおじさんで脇役だったサリー マックブライドが、主人公。
    あしながおじさんは少女の頃胸キュンしながら何度も読んだ作品だったので、続編が、あるならもっと早く知りたかった!文庫の表紙も挿絵も可愛い。
    まだ途中ですが、もう一度あしながおじさんも読みたくなってきました。同

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    2017年07月12日
  • 秘密の花園

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    ネタバレ

    とてもとても良かった。この一言に限る。

    メアリさまが変わっていく過程が丁寧に描かれているのがいい。コリンのかんしゃくを聞いたメアリさまのセリフに笑った。

    ディコンと出逢えて、メアリさまもコリンも人生が大きく(良い方に)変わった。出会いって本当に大切だなあと改めて思った。

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    2017年02月13日
  • 小公女

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    もう何回読んだかわからない、大好きな作品。いろいろな人の翻訳と挿絵で幼い頃からずっと読んできました。辛い時や苦しい時に思い出したり読み返したりしながら一緒に育ってきた親友のような存在の作品です。
    今回のこの本も丁寧に訳されていて好きです。

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    2016年03月02日
  • 小公女

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     言わずとしれた海外児童文学の名作。酒井駒子さんの表紙に魅かれて購入。
     
     訳者あとがきによると、旧来の訳が子どもに向けたなだらかな訳だったのに対し、今回は大人が読む『小公女』を意識したのだとか。私には翻訳の良し悪しは分からないけど、翻訳作品独特のクセや、古めかしい表現がなくて違和感なく読めた。

     人名や展開にところどころ覚えがあって、懐かしさとともに昔読んだ記憶が蘇ってきた。話の筋が分かっているから、いつセーラが孤児になってしまうのか、逆にハラハラしながら読んだ。 
     
     セーラは子どもとは思えないほど人間として完成されていて、虐げられても優しさや誇りを失わない。でも、ミンチン先

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    2015年10月05日
  • 秘密の花園

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    2025.5.20
    メアリとコリンを通して、自分まで心が温かく、元気になれた気がする。みんなが幸せにずっと笑顔で暮らせますように。
    わたしも、自分の近くにディコンみたいな子がいたらなあ。

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    2025年05月20日
  • 秘密の花園

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    読んだのは大体7年ほど前。題名に惹かれつつもなかなか読めていなかった一冊だった。題名のイメージだけが頭の中で勝手に膨らんで、実際に読んだ時の印象と空想上の印象はだいぶ異なっていたのを思い出す。
    詳しい内容は覚えていないけれど、花園の空気だけは私の鼻をかすめそうになるほど鮮明に残っている。ついこの間の体験みたいに。

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    2025年04月12日