畔柳和代のレビュー一覧
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もうとにかく愛しくって大好きな本!
この読み終わった後のときめきをうまく言葉にできなくて悲しいけれど、とにかく、初めは前作に比べてサリーが主人公なのなんで!ジュディ!って思ってたし、あんまり入り込めなさそうって思ってたけど、いつの間にかサリーが大好きで、どんどん素敵になっていくジョン・グリアー孤児院が大好きで、サンディが大好きで、出てくる全ての登場人物が大好きになっていました!活き活きとした描写に、ジョン・グリアー孤児院の変化の全てを実際に見ているような気持ちになるくらい、映像として想像できて、本当一員になった気持ち。もっとサリーの改革をみたかった〜!物語すべてがサリーが書いた手紙でしかないのに、こんなにも素敵な物語になるのは何故なんだろう!ジーン・ウェブスターは素晴らしい作家です。あーもう大好き! -
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言わずとしれた海外児童文学の名作。酒井駒子さんの表紙に魅かれて購入。
訳者あとがきによると、旧来の訳が子どもに向けたなだらかな訳だったのに対し、今回は大人が読む『小公女』を意識したのだとか。私には翻訳の良し悪しは分からないけど、翻訳作品独特のクセや、古めかしい表現がなくて違和感なく読めた。
人名や展開にところどころ覚えがあって、懐かしさとともに昔読んだ記憶が蘇ってきた。話の筋が分かっているから、いつセーラが孤児になってしまうのか、逆にハラハラしながら読んだ。
セーラは子どもとは思えないほど人間として完成されていて、虐げられても優しさや誇りを失わない。でも、ミンチン先生のことが好きではないことや、飢えている時に拾った硬貨を届ける時の葛藤がちゃんと描かれていて、セーラも聖人君子ではない、一人の少女なのだということが伝わってきた。
大人になってから読むと、新たな発見があっておもしろい。 -
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ネタバレ正直読むのに苦労し、中々内容についていけなかったのでネットで感想を見させてもらいながら書かせていただきます。1度しか読んでいませんが結末知った上で新たな発見が出来ると思うので、再読してみようと思います。
女性という立場の生きづらさは読んでてわかりましたが精神疾患への差別については気づけませんでした。
経済的にも社会的にも裕福であろうゴートンと結婚するのでなく、サリーと同じ孤児たちのために献身的に働く医師のロビンと結ばれ、正直ロビンの気持ちには気づきませんでしたが、結構ツンデレですね。
最後のページから2ページ前に出てくる
「サンディ、あなたとならば年を重ねることは嫌ではありません」っていうサリーの言葉がすごく印象的でした。ゴートンとの婚約では淡々として冷たい感覚がありましたが、やっといい人を見つけられたんだなって感じ、最後の方は結構満足的に終わりました。
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ネタバレ2026.06.29
私にとって春の訪れは単なる「冬の終わり」の報せに過ぎなかったように思う。
気づいたら私の横を通り過ぎていくように季節が移り変わっていて、終わった後にああ、春だったなあと思うだけ。
だけど、秘密の花園にやってきた春は大きな大きな変化をもたらし、花園を美しく色づかせ、読むものの心も温かくした。
小さい頃は神様がいてー
「魔法」を強く信じるコリンを見てゆくうちにこの歌が頭に流れ出した。
メアリとディコンと関わることで自らを奮い立たせて健康になった少年が自身に鮮やかな色を取り戻す過程は大人になって凝り固まった私の頭をそっとほぐしてくれた。
娘たちの習い事の先生におすすめされて読んだ。
ノーストレスな本なんだ、と言っていた意味がとてもよくわかった。 -
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小学生の頃児童文学書として読んだ「あしながおじさん」を再読したところあまりにも面白く、続編として出ているこの本にもすかさず手を出した次第。
サリーが純粋に自分が信じるものに邁進していくうちに自分らしい生き方、自立の道を見つけ、周りの人たちに影響を与えていく姿をユーモアたっぷりに描いています。
女性の地位が低く、孤児や障がい、心の病気などに対する認識も不十分で、社会そのものが未成熟であった時代、お嬢様育ちのサリーがその壁にぶち当たりながら悩み成長してゆく姿は清々しくも勇気を与えられます。
生涯のパートナーとして、資産家で将来有望な若手政治家でなく、同じ目的に向かって手を携えていける孤児院の医師を選ぶところもとてもよいです。最後のどんでん返しがドラマティックですね。
これは子供の頃あしながおじさんを読んだ女性たちが大人になって読むのにふさわしい良書と思います。 -
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ここにもスコットランド人が出てきて、至る所に登場するな、そんなに味のある性格だろうかと思った。私がスコットランドを変態的に愛しているから目に付くだけかもしれないが。
あしながおじさんみたいな変態が出てこなかったのでこちらは気持ちよく読めた。最初は自分にまつわる事を嫌がるサリーに押し付け、自分は旦那と新婚生活を遠方でエンジョイしているジュディをどうかと思ったけど。
サリーが、大変でも生き甲斐のある人生を見つけたようで良かった。この本にぴったりのことわざは、「災い転じて福となす」かな。私も人間の良いところを見てみたい。
訳者が変わって読みにくくなった点は残念。 -
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前作主人公ジュディの親友サリーが、ジュディが育った孤児院を改革していくお話。
ところどころ時代錯誤な差別的心理描写や言動がありますが、大筋はサリーのやり甲斐を見るにつけ、サリーや周りの人々の思いつきや手腕にワクワクします。
サリーの手紙も、ウィットに富んでいてとてもおもしろい。ジュディのお返事が読めないのがとても残念ですが、それを読み手側が補完して、膨らませたりしながら進んで行けるのがとてもおもしろなあ、と思うのです。
登場人物が多いのでメモしながら読みましたが、マクレイ先生のことを途中からサンディと呼び始めるもののその説明が無いので、サンディって誰?もしかしてマクレイ先生のこと?と混乱しましたが、そうだと確信を持ってからは集中できて、物語の展開にワクワクしました。 -
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新訳になっての、読み直し。こちらはジュディ・アボットの友人、サリー・マクブライドが主人公。かつてジュディがいたジョン・グリアー孤児院の、新しい院長となって奮闘する話である。「あしながおじさん」がいわゆるシンデレラストーリーなら、この「続あしながおじさん」は、世間知らずのお嬢様が、孤児院経営に携りながら、女性の幸せと結婚、自立をひたすら追求する話である。当時からこっちの話の方が好きだったけれど、より身近に感じられるテーマだったからだと今では分かる。サリーが負けん気が強くて、屈託がなく明るいのが良い。孤児院がどんどん良くなって、子ども達がいきいきしていく様子もすごく楽しく面白かった。
作者のウェブスターはこの本を出版した翌年に亡くなってしまうのだけれど、もし生きていたら、このジョン・グリアー孤児院の続きが読めたのかな、と思っても仕方がないことを考えてしまった。例えば愉快な女の子、セイディ=ケイトが社会へ飛び出して行く話とか。 -
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岩波少年文庫にあるような定番の古典的な児童文学をちゃんと読んでおきたいとかねてから思っていて、岩波少年文庫ではないが、定番の古典的児童文学「小公女」を新潮文庫で見つけたので。
表紙の絵は酒井駒子さん。訳は畔柳和代さん。作者は「秘密の花園」と同じバーネット。
母親は亡くなっているが、裕福な父親の愛を受けて育った一人の少女セーラが、父の仕事のためにロンドンの寄宿制女学校に預けられた。
セーラは頭が良く、校長のミス・ミンチンに本当は好かれていないが、裕福なので贔屓にされていた。他の目立つ女子たちからは目の敵にされていたが、持ち前の空想力で自らの楽しい世界を築き、いじめられている子や煙たがられている子や人間扱いされていない召使いの子と親友になる。
そんなある日、父親が破産して亡くなったという訃報が入り、ミス・ミンチンの態度は一転。セーラは生徒ではなく、召使いとしてこき使われ、汚い屋根裏部屋に追いやられる。
今までの同級生たちから、召使いとして蔑まれ、食べ物はろくに与えられず、服はボロボロ。だけどそんなセーラを救っていたのは、「自分は本当はプリンセスである」という想像力と「お嬢様」であったときに優しく接していた友達。彼女たちは、夜遅くにこっそり屋根裏のセーラの部屋まで会いにきてくれた。そして、隣の部屋に住む以前からの召使いのベッキーも今や本当にセーラと強い絆で結ばれていた。
「元お嬢様」「親が亡くなっている」「逆境に負けず前向き」。なんか「世界名作劇場」の定番ストーリーみたいだな。うん?そういえば「小公女セーラ」って世界名作劇場の中にあったんだっけ?私は見てなかったけど。
そしてセーラは屋根裏部屋のネズミと友達になったり、窓から小鳥に餌をやったりして、孤独な時も友達を作るのだ。まるでディズニーのシンデレラ!
セーラは服がボロボロ過ぎて買い物に行かされた時、乞食の子と間違われたりもしたが、セーラに施しをしようとした、近所の良家の子はどんなにボロを着ていてもセーラは元は高貴な子だったと悟る。そしてこの家族がセーラのその後の未来を開く架け橋となり、最後に屋根裏部屋の「窓」を通じてとてもハッピーな展開になる。
いやあ、王子様こそ登場しませんが、まるでディズニー・プリンセスストーリーです^ ^ っていうか、「白雪姫」とか「シンデレラ」って元のグリム童話ではとても残酷な話なのに、ディズニーでは少女が夢見るプリンセスストーリーとして仕立てられている。その原型はこっちにあったんだね。
これでもか!というくらい虐げられて、「どんなに辛くても私は負けない」と前を向く主人公。その展開がちょっとしつこくて、おばちゃんにはちょっとしんどかった。けれど私やミス・ミンチンは決してわざわざ行かない屋根裏部屋の小さな窓から青空や雲や夕焼けや小鳥を見ることに小さな幸せを見出していたセーラのような少女にはその「窓」からやがて大きな幸せがもたらされたのだ。
私の中の屋根裏部屋の小さな窓も磨いてみよう。そして、子供達の屋根裏部屋の窓も曇らせないようにしよう。