門脇弘典のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
(2017/4/23)
大前研一さんいうところのアイドルエコノミーとほぼ同義だと思うこの本のタイトル。
ITをフル活用することを前提としているのが違いと言えば違い。
著者は「クラウドベース資本主義」とも呼んでいるところがその証左。
これを体現している企業として出てくるのがご多分にもれず
Airbnbであり、Uber。
部屋貸しだったり自動車、運転手貸しだったり、実に泥臭いサービスを、
WEBの力を前提に、アイドルしているものとニーズを結び付けている、
古くて新しいビジネス。
それがユニコーン企業になってしまう凄さ。目の付けどころだけの勝負。
・・・でもこの本で何を言わんとしているのか、実は -
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Posted by ブクログ
これから消費や労働の中心となる世代であり、その特徴を知るという点が非常に興味深かった。私はミレニアル世代に該当するが、共感出来る部分とそうで無い部分がありその違いに驚かされる点も多々あった。
本書は米国のZ世代について主に論じられており、日本ではまだまだイメージし辛い事もあるが、それは時間の問題であり、遅かれ早かれZ世代が日本でも消費の中心になるのだろう(日本は特に少子高齢化が進んでいる為、Z世代へのマーケティングが諸外国比遅いのだと思う)
今〜これからは生産者よりも消費者の影響力が強い時代。株主だけでなく各ステイクホルダーを考慮する時代。そんな時代においてZ世代についてを学ぶ事は非常に有 -
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Posted by ブクログ
本書は,著者がCEOを務めるパフォーマンス・オブ・ア・ライフタイムが過去20年間に助言を行った実在の企業の経営者と従業員を主役とする,ケーススタディとストーリーを集めたものである。
ケーススタディとそのストーリーを集めたものであるから,よくある経験談に基づく逸話集かと思いきやそうではない。本書はパフォーマンス心理学という草の根の心理学実践から生まれた心理学を理論的バックボーンとして行われる研究実践活動の記録である。パフォーマンス心理学は教科書にも載っておらず,特に日本ではほとんど紹介されていない。しかし,学問的に奥が深く,次世代の心理学であることから,本書はパフォーマンス心理学に基づく逸 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ9.11、スペースシャトル・チャレンジャー、エンロン、サブプライムローン、サンダスキー、ビル・クリントン、ハリケーン・カトリーナ、、、それぞれの事例に、問題化する前に気づき対処できたでろうこと、それにも拘わらず放置されてしまうメカニズムが説明される。
二者択一のワナにはまらず、その他の解決法も選択肢として検討すること。目の前の情報以外に判断に必要な情報があるのではないか。直感によるシステム1の思考ではなく、システム2の理性的思考で一歩先を考えること。インセンティブがもたらす効果がマイナスの誘因になっている可能性を検討すること。部外者の視点と内部情報とを合わせ持つこと。
企業買収の問題など、正解 -
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Posted by ブクログ
孫を喜ばせるためにお金を切り詰めてレストランへ連れて行く祖父母、でも本当のところ孫はそのレストランが好きではなかった。
私たちが他者について推測することは、たとえ親しい相手であっても間違っていることが多い。
それが集団になれば、思い込みは加速して、その流れに逆行するのは難しくなる。
でも、互いに言わないだけ、気づいていないだけで、逆行したいと思っている人は案外たくさんいる。
集団の思い込みを打ち砕くには、自己一致を高めること、つまり自分に正直になること、そして様々な集団に参加すること。
特に大切な人にこそ、本心を聞いてみることが大事だと思った。相手のことを思ってしたことが、実は望まれてい -
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本著の紹介文「ありもしないことを皆で信じる『集合的幻想』は社会や組織、個人にいたるまで大きな弊害を及ぼす。」とのこの一文だけで、要旨をクリアに表現しているようにも思いますが、ハーバード教授の心理学者による集団心理に関する1冊です。
どちらかと言うと、空気を読んで発言しない…とかこういうのは日本特有の現象だと思っていたんですが、アメリカでも普通にあるんですね。
「私たちは知らないうちに主要価値の大半を共有しているのだ」という文章が本著内にありましたが、こう思うと国民性のジョークですら「集合的幻想」の一種なのでは?とも思ってしまいます。
私は人間として慎重性を著しく欠いてまして(日本人っぽくない -
Posted by ブクログ
少し時間が経っていますが、Z世代向けにビジネスをするに当たってのTipsがふんだんに盛り込まれている一冊。
なんとなくイメージはあるが、なかなか実態が見えなくマーケティング的に突破口を多く見出せないZ世代。購買の動線、お金への考え方、人付き合いや、時間の使い方等、様々な角度からファクトベースでZ世代の生態を明らかにしてくれているので、非常に参考になります。
年齢的にデジタルネイティブに自分はなれないので、こういったファクトベースの情報を参考にして、いかに実生活でもZ世代と接点を持つかが重要だと再認識させられました。
顧客層として世界的には今から爆発的に伸びるZ世代。みんなが狙っていく中、どうや -
Posted by ブクログ
ネタバレ「集合的幻想」というものが何なのか、多数派に追従しようとする人間の性質と近代における実際の現象、そしてそれがなぜ起こるのかについて
実際の事例を交えつつわかりやすく解説してくれている。
模倣の罠について
人間は人の行動を真似しがちだという性質があるという話だが、これは多数派の判断に従うことで自分の非専門領域における思考・判断の脳負荷を低減させるために発生するという話はある程度納得のいく理屈だった。
実際、確率論的には複数人が同時にある事象に対して判断を下した時、全員事前情報0ならば判断先の割合が同じ値に収斂するはずで、
もし有識者がいればその択の割合が増加するはずだ。
これが成立する限り多