上野歩のレビュー一覧

  • お菓子の船

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    何だか私の期待が大きすぎたのかも。
    面白いんだけど、
    ちょっとうまくいきすぎな気がする。
    戦争をテーマとして使うのだから、
    もう少し踏み込んでも良かったような。

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    2023年03月26日
  • お菓子の船

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    昔、祖父がつくったどら焼きを食べ、そのおいしさに「風景が見えた」と感動した主人公、和子(ワコ)。
    弾性ばかりの和菓子職人の世界に飛び込み、祖父がつくったまぼろしのどら焼きをめざして奮闘するYA小説です。

    女性である、ということで、当初は職人の先輩たちから邪険にされたり、その努力と才能で少しずつ認められてゆく様子を僻んだ動機に嫌がらせをされたりするものの、次第に頭角を現してゆく様子は、YA作品ではおなじみの展開です。
    この作品の特徴としては、身近にあるようでもその製法や奥深さを知ることが少ない「和菓子」という世界に注目した点や、祖父の生涯を追う中で太平洋戦争下の軍隊生活についても知ることになる

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    2023年03月23日
  • 鋳物屋なんでもつくれます

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    家の中にもたくさんある鋳物。
    なのに、どれが鋳物かなんて、考えたこともない。
    ということもあって、どんな世界かと思い、読んでみた。

    作家さんも今回が初めましての人だ。
    お仕事小説を得意とする人のようだ。

    主人公は女性の鋳物師、清澄流花(ルカ)。
    墨田区の吾嬬町にある実家の鋳造所を継いだ「三世」だ。
    営業をするだけでなく、自身で流し入れもする。

    成熟産業で、もはや新しい展開がしにくいと思われている中で、新しい工法を開発したり、作業の仕方を改革したりと、とにかく前向き、ひたむきに努力する。
    そんな彼女の成長がまぶしい物語。

    が、この話は、そのメインストーリーと絡み合うようにサブストーリーが

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    2022年10月23日
  • 鋳物屋なんでもつくれます

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    小さな町工場をどうやって生き残らせるか、
    女性常務の奮闘が描かれている。
    ぶぅぶぅ文句垂れるだけでなく、
    前見て進んでいく姿は素敵。
    自分の仕事が好きなのも羨ましい限り。

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    2022年06月05日
  • キリの理容室

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    ネタバレ

    理容師はお客さんとともに成長し、お客さんの人生を見つめる。

    p.91 チーちゃん「会社勤めでも、同じだろ?自分と合わない上司、高飛車な取引先、頭を下げたくない相手はごまんといるよね?」「そんなときは、自分が誇りを持っている仕事、頑張っている仕事に頭を下げるって考えるのさ。そうすれば、自然とお辞儀が出来る。自分の心を卑しくしないで済む。いやだいやだとおもいながら頭を下げても、本心は伝わるもの。自分の仕事に頭を下げると思えば、嫌な気持ちは消える。大抵のことは我慢できるものさね」「あんまり焦るんじゃないよ。明日は明日の風が吹くと運を天におまかせしてしまえば、あとはなんとかなるもんさ」

    p.97

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    2022年01月26日
  • キリの理容室 無料試し読み版

    購入済み

    散髪屋さんのお仕事小説

    比較的類例の少ない散髪屋さんのお仕事小説なのだが、語り口が平易で読みやすい。ストーリー的にもやや平坦すぎることもあるがリアル性があっていいような気もする。何よりも本書の特徴は、理容 散髪の技術に関する、ノウハウ トリビアであり、面白い。

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    2022年01月12日
  • 削り屋

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    旋盤工になるまでの話は少し蛇足的な感じもしましたが専門的な表現も出てきて、なかなか面白い内容でした。

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    2021年05月09日
  • わたし、型屋の社長になります

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    ベッタベタ、王道のお仕事小説ですね。

    何か意外な展開、新しぃ発見はなぃので、
    物足りなぃ方も、まぁおられるでそぅが、
    ボクは、結構、好きですよ。こぅいうの。

    ボクは、大田区蒲田在住で、ご近所には、
    こんな感じの町工場も、たくさんあるし、
    本作品の主人公と同じ感じの、
    まんま、リアルな女性社長もおられるし、
    結構、親近感も持って作品を読めたので、
    面白さは、2割増しだったかも…?

    でも、まぁ、
    作品に対して、過度に期待をしなければ、
    さくっと読めて、誰でも面白ぃと思ぅ…。
    とは言えね、
    そこまで、絶賛するほどでもなぃので、
    評価は、ふつぅ+★1つぐらぃだな~。

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    2017年01月03日
  • わたし、型屋の社長になります

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    単純に面白かった。運もある。基盤もある。それでも苦労してつらい思いや嫌な思いもして夢に向かえるようになった。
    どこに楽してラッキーだけでのし上がっている人がいようか?
    成功した人をうらやんでも何も始まらない。成功した人の持ち物を自分と比べても意味がない。
    当たり前のことだとわかっている。
    それでも、うまくやっている人を見ると、運がいいとかもともと持ってるから…などと、自分がそこまで行けないことの理由を相手のせいにしてしまう。

    上野歩さん、もう一冊読んでみようと思う。

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    2015年11月08日
  • 削り屋

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    こういう話、好きなんよなぁ。話の筋うんぬんより、職人が出てくるのが。旋盤工の話。作業の様子がちゃんと頭に浮かばないのが悔しい。。参考文献の『トコトンやさしい旋盤の本』が欲しくなった(^_^;)

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    2015年04月08日
  • 就職先はネジ屋です

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    いろんなことがトントン拍子でうまくいくので、第二次産業はそんな甘いもんじゃないぞー、という気持ちになる。
    例えば「下町ロケット」みたいな、一つの製品を生み出すまでの紆余曲折とか期待していたので、ある意味拍子抜け。読みやすい明快な文調なので、働くことの楽しさや人間関係構築の大切さなんかを知る為に中学校の教科書に載せるのはどうでしょう?

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    2025年08月21日
  • 就職先はネジ屋です

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    成長お仕事小説。
    専門用語の難しさを乗り越えればとんとんと上手くいくから爽快ではある。

    でも主人公が好きになれない(詰んだ)。
    仕事中の一人称「あたし」な時点でもうあり得ん。
    面接で「わたくし」って言ってたのは何やねん。
    その丁寧さがあるならせめて「わたし」って言えやって何度思ったか。

    リョッペーが素直なのがいいところとある種先手打ってたけど、誰の言葉も素直に受け取りすぎて結果あらぬ誤解を募らせていくのもなんなんだちょっとくらい自分の頭で考えやがれと思った。

    ユニークな製品思いつくのは誰の言葉もそのまま受け取るからなのか?関係あるのか?と思いつつ終了〜。

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    2025年06月01日
  • 天職にします!

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    今自分自身がハローワークに通っているので「こんな職員さんいたらいいな」と思った。
    リコちゃんが可愛らしい。

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    2024年10月24日
  • 就職先はネジ屋です

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    親が経営しているネジ屋に入社したユウちゃんの話。ネジの奥深さやネジ作りのやりがいが感じられた。ネジって身近に絶対あるし、どんどん進化するしで読むの楽しかった。昔就活でネジ専門の商社受けたん思い出した。

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    2023年08月06日
  • お菓子の船

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    ネタバレ

    初読み作家さん
    マムロ=間宮?
    どんでん返しがあるかと思いきや、そのままスルー
    間宮の話をもっと深く知りたかった。

    ムショーに餡子が食べたくなります。

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    2023年06月03日
  • お菓子の船

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    主人公は、幼い頃に祖父のどら焼きを食べて見えた光景をもう一度見るために、和菓子職人になり、その味を追求し続ける。
    ただお菓子の話だけでなく、戦時中の補給艦の話など、初めて知ることもあって興味深かった。
    ただ話は少し単調で、最終的にどら焼きはできるんだろうな、早くそこにたどり着かないかなと少し飽きてしまったところはあった。

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    2023年05月12日
  • お菓子の船

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    祖父のどら焼きを再現するために和菓子職人を目指す主人公。
    お菓子食べて風景が見えるという設定が面白い。でもほんわかとしたファンタジーではなく、給糧艦「間宮」のエピソードを軸にしたシビアな面もあった。

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    2023年05月07日
  • お菓子の船

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    主人公が菓子職人を目指して孤軍奮闘する姿に興味を持って読みました。
    次第に理解者が増えてきたり、お菓子作りの取り組み方にも興味津々でした。

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    2023年04月26日
  • お菓子の船

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    ネタバレ

    主題がお菓子だというのは把握していたけれど、給糧鑑の側面が大きくて、なんだか思っていたのと違ったと感じてしまった。
    帯の文面に引っ張られすぎて、印象が違うなぁと。

    マムロ羊羹→間宮羊羹で押し通すのは無理があったと感じていたので、結局ただの勘違いで終わってしまって残念。

    あとは、読みやすくて、軽い文体だからこそ、重めのテーマを扱うにはもう少し掘り下げが必要だったのではと感じる。
    最後まで感情移入できず、物足りなさが残ったので残念。

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    2023年04月22日
  • お菓子の船

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    子どもの頃に食べた、祖父のどら焼きの味が忘れられない和子(わこ)は、自身も和菓子職人の道を歩み始める。
    しかし製菓学校を卒業して奥山堂に就職した和子を待っていたのは、男ばかりの職人世界。なかなか工房に立たせてもらえない荒波の中でひたむきに努力を続けていく一方で、和子は祖父の過去についても調べていた。そして祖父が太平洋戦争に出征していたころに「お菓子の船」と呼ばれていた船に乗っていたことが分かり……。

    読んだら和子が作ったどら焼きと羊羹が食べたくなる話でした。特にどら焼きが食べたい。
    和子が努力して和菓子職人の道を駆け上がって行く一方で、祖父のことを出会った人の口から語られるのを聞いて、特別な

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    2023年03月27日