廣中直行のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
酒、薬物のような「モノ」だけでなく、ギャンブルやネット依存などタイトル通り様々な依存症の原因や事例と、そこから脱け出すための治療法から社会の受け入れ体制まで総合的に語り、問題提起をしている。
依存症は人どころか動物すべてがかかる可能性があるもので、精神的なところでは哲学の領域に、そして突き詰めて行けば「種の保存」にたどり着くものだ。
医学的な観点から本書は書かれている。海外の事例も紹介しながら、日本の依存症対策が防止、しかも「依存症に負けない強い心身を作る」など精神論や「禁止されているからダメ」に傾きがちであることに異を唱えている。誰もが何らかの依存症になる可能性はあり、そこから立ち直れる -
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とても勉強になりました。
「依存症は特別な病気ではない」ということが、分かりました。
普段の日常生活の大切さを再確認させていただきました。
衣食住を基本に、きちんと生活すること。
変なものや人には手を出さない勇気。
そして、できることから努力して、成長していくことの重要性を学ぶことができました。
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Posted by ブクログ
ジョブズがアップルに復帰する少し前、アップルはドナルド・ノーマンという認知科学者を招聘し、ヒューマン・インターフェース・不ガイドラインを作成した。
ノーマンは「情報処理心理学入門」をあらわし必読書。
今は、よい気持ち、快感がキーワード。
ものを買うとき、別に合理的な意思決定ばかりではなく、最後はエイやで買うわけで、そこを脳認知学で読み解いていきたい。
好きなほうを見るというより、見たほうを好きになる。
保守派はリベラルよりも脳の扁桃体がおおきい。
閾下感情プライミング:
新規性と親近性のバランス
意外性:よい方向で期待を裏切る
認知的不協和を生んで、納得したい
ほしいはあせり、好きは安らぎ。
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Posted by ブクログ
依存症の始まりから終わりまで。
家族関係、友人関係が終わる一方、依存に関わる新たな関係が生まれるという。
74ページの、立派な親に育てられても〜のくだりでは、そこまで書くのであれば実際にどうやってそういう人間が育つのかまで踏み込んでほしかった。
97ページ、マルクスの理論化した〜のくだりが理解できない。日本は唯一成功した社会主義国家だと言われたし、資本主義社会の末路はマルクスの予想したとおりになってきているのは事実だろう。理想郷としての、共産主義は存在しなかったといいたいのか?
もう少し詳しく突っ込んでほしいところもあったが全体的に面白かった。
覚せい剤に禁断症状がなく、誰かからつけられてる、 -
Posted by ブクログ
脳科学と商品開発やマーケティングの実践が結びついた「ニューロマーケティング」について論じられた本。
興味深かったのは、ホテルやレストランの利用後に書かされるアンケートについてだ。顧客は自分の売買行動が正しかったと思う方向に気持ちを動かすため、利用後のアンケートに若干良い評価をつける。それは最終的に自分の中でもこの店は良かったというポジティブな納得感に繋がる。このようなアンケートを使って店側は顧客のつなぎとめに使っているとのことだ。
目を引いてしまう「アップルのリンゴはなぜかじりかけなのか?」というタイトルの内容については大して言及はされず、釣りっぽい感じはしたが、これも深層心理に働きかけら -
Posted by ブクログ
タイトルはつりっぽい。ニューロマーケティングの本。そこまで目新しいことは言っていない。
・モノが市場にあふれるようになった現代は、情緒的価値で訴求していかなければ、消費者には届かない。
1.機能的価値:客観的で数値で表せる価値
2.情緒的価値:費消している時の楽しさや心地よさ
・「好き」は「新しいものが好き:新奇性」と「慣れ親しんだものが好き:親近性」に分解することができる。相反した状態を生み出すことがキーとなる。
・認知的不協和を利用する。
自分がとった選択or考え方を矛盾させないように行動or考え方を都合よく変化させる性質を言う。これを利用すべき。
・消費者は、お金を支払った価値に