ダニエル・フリードマンのレビュー一覧
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高齢の元刑事が孫と一緒に活躍するミステリ。
テンポよく、けっこう大きな事件が展開します。
バック・シャッツは87歳。
元メンフィス署殺人課の刑事で、荒っぽい捜査で伝説的な存在だった。
かっての戦友が死に際に言い残した言葉から、騒動に巻き込まれます。
死んだと思われていた元ナチス親衛隊の将校ジーグラーがじつは生きていて、金塊を持って逃亡したというのだ。
バックとは、浅からぬ因縁のある将校。
逃亡犯と金塊という組み合わせに、戦友の孫や牧師、調査官やイスラエルの職員など、さまざまな人物が絡んできます。
息子をなくしてるバックは、孫息子(あだ名がテキーラ)と共に、真相を探りに出かけます。
口が悪く、今も大胆なバック・シャッツ。
退職後のブランクが長すぎで、既に身体は老いて腕力がびっくりするほどなくなっていたり、時には認知症ではないかと怯えたり。
表はともかく内心では妻は最愛の存在だし、じつは情が深い様子。
バックの活躍が、ネットでジョークになったりするのが楽しい。
作者自身は孫に似たところがあるようで、バックは祖父がモデルらしい。
面白く読めました☆ -
Posted by ブクログ
アメリカの作家ダニエル・フリードマン、2012年発表の小説。88歳の元刑事が主人公のミステリーシリーズ第一作。面白いです。
このシリーズの第二作目を先に読んで面白かったので一作目も読んでみました。
なので結末は知っていたわけですが、それでも充分面白かったです。
87歳の元刑事(作中で88歳になります)、荒っぽい捜査で伝説の人となっていたバック・シャッツが、因縁のある逃亡ナチ戦犯の隠し持っていた金を廻っての争いに巻き込まれるお話し。
皮肉と諧謔がたっぷりの痛快な物語りなんですが、不条理で残虐な犯罪が描かれ、見かけによらずシリアスな内容です。主人公と老齢の妻や孫息子との関わりも心に響くものがあり、良い作品だと思います。 -
Posted by ブクログ
アメリカの作家ダニエル・フリードマン、2014年発表の小説。アメリカ南部、メンフィスを舞台にしたクライム・サスペンスのシリーズ第2作。主人公は88歳の元刑事、大けがのリハビリ中でしかも軽度の認知症という老人の自虐趣味満載の作品ですが、描いているテーマは非常に重くハード、意外に読み応えのある作品でした。
老人ホームに入居してリハビリ中の主人公バックのもとに50年前取り逃がした伝説的銀行強盗イライジャが助けを求めてやってきます。知り合いの刑事に自首して保護してもらうよう段取りを付けるのですが、刑事の車で警察へ向かう途中ギャングに襲われイライジャは拉致されてしまい・・・。
50年前の銀行強盗の話と現在の話が交互に語られ、更に合間合間にユダヤ系である主人公の家庭の問題や社会の問題が語られます。
人種差別や権力の犯罪等、非常に重いテーマにユダヤ系の立場を明確にした上で真っ向切り込んでいて、しかもユーモアたっぷりの上質のエンターテインメントに仕上げている、なかなか見事です。 -
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おじいちゃんと、おじいちゃんの家族達の関係性が楽しかった。
ストーリーとか、全体の雰囲気とかは、アクが強くて馴染みがなさすぎるなぁと。この辺は好みでしょうか。私は……まあまあ。
おじいちゃんが若いころ英雄扱いされるくらいすごかったんだとか、ラストのあれこれとか、この辺はアメリカ的ヒーローものの王道展開なんだろうと思う。ここまで持ち上げなくてもいいけどなぁとは、個人的な好みで思うところ。
序盤の展開とか、キャラの行動とか、いや、そこで金塊追っかけにいくことないんじゃない……? みたいに思うところは結構あるけど、それも全部飲み込んでの、この話のカラーなんだと思う。
その辺はまあ、いいとして。
おじいちゃんのキャラクターと、後期高齢者であることをネタにした要素は、とてもとても楽しい。
銃口向けられることより、風呂場での転倒が恐ろしいとか。疑わしく見えるのは、認知症の初期症状じゃないかとか。
何だかんだいって、奥さんにベタぼれなところとか、態度はともかくとして、内心の独白ではそれを隠そうともしないところとか。
息子が早くに死んで、孫と真正面から向き合うことになるという状況設定も、主人公の年齢を強調している感じ。
ただ、孫の出番を確保するためだと思うけど、最近テクノロジーに興味がなさすぎやしませんか。こういう人なら、もっとハイテクじいちゃんになっててもいいと思うんだけど。
ナチスとかユダヤとか、アメリカご近所事情的なものはよく知らなかったので、目新しいかったけど。それはまあ、この話ではメインにはなっていない。
とにかくパック・シャッツというおじいちゃんの活躍が、とてもいとおしくて、楽しかったです。 -
Posted by ブクログ
アメリカの作家「ダニエル・フリードマン」の長篇ミステリ作品『もう年はとれない(原題:Don't Ever Get Old)』を読みました。
ここのところ、アメリカの作家の作品が続いています。
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最高に格好いい87歳、伝説の元刑事。
●「ネルソン・デミル」推薦――「自分が87歳になったときには、「バック・シャッツ」のようでありたい。」
捕虜収容所でユダヤ人のあんたに親切とはいえなかったナチスの将校が生きているかもしれない──臨終の床にある戦友からそう告白された、87歳の元殺人課刑事「バック・シャッツ」。
その将校が金の延べ棒を山ほど持っていたことが知られ、周囲がそれを狙いはじめる。そしてついにわたしも、孫とともに宿敵と黄金を追うことになる……。
武器は357マグナムと痛烈な皮肉、敵は老い。
最高に格好いいヒーローを生み出した、鮮烈なデビュー作!
訳者あとがき=「野口百合子」
*第1位『IN★POCKET』2014年文庫翻訳ミステリーベスト10/読者部門
*第4位『IN★POCKET』2014年文庫翻訳ミステリーベスト10/総合部門
*第5位『このミステリーがすごい!2015年版』海外編
*第5位〈週刊文春〉2014ミステリーベスト10 海外部門
*第5位『ミステリが読みたい!2015年版』海外篇
*第10位『IN★POCKET』2014年文庫翻訳ミステリーベスト10/翻訳家&評論家部門
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2014年(平成26年)に発表され、アメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)処女長編賞を受賞し、アンソニー賞新人賞、国際スリラー作家協会賞にノミネートされ、マカヴィティ賞新人賞を受賞、2014年(平成28年)の翻訳後、日本国内でも高評価された作品です… 期待して読みました。
思いかえせば、戦友の臨終になど立ちあわなければよかったのだ… どうせ葬式でたっぷり会えるのだから、、、
捕虜収容所でユダヤ人のわたしに“親切とはいえなかった”ナチスの将校が生きているかもしれない――そう告白されたところで、あちこちガタがきている87歳の元殺人課刑事になにができるというのだ… だがその将校が金の延べ棒を山ほど持っていたことが知られて周囲が騒がしくなり、ついにわたしも、孫に助けられながら、宿敵と黄金を追うことに……。
孫の「テキーラ」とともにナチスの金塊を探る「バック・シャッツ」は、最高に格好いい87歳でしたね… 身体の衰えを孫の「テキーラ」にフォローしてもらい、まだまだ未熟な「テキーラ」の行動を「バック・シャッツ」がフォローするという二人の関係性も良かった、、、
二人は、彼らを利用しようとしている? 戦友の遺族やカジノの集金部長、イスラエルの離散民省の職員、悪徳警官等と対抗しながら、徐々に秘宝に近付いていく… そして……。
初期の認知症を患い、抗凝血剤服用中の87歳元刑事がこんなにカッコイイなんてねー 実際に身近にいたら大変だけどね、、、
続篇も翻訳されているようなので、是非とも読んでみたいですね。