ダニエル・フリードマンのレビュー一覧

  • もう耳は貸さない

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    我らがバック・シャッツ、おかえりなさい。もう会えないかと思っていたので嬉しさもひとしおです。
    体や認知機能の衰えは否めないけれど、相変らずの毒舌ぶりが子気味良い。身内にいたら嫌かもしれないけれど好戦的なところがたまらなく好きです。そして理解ある奥様ローズに頭が下がります。次作が予定されているとのこと、楽しみです。
    「おれたちにできるのは、老いぼれすぎてもう闘えなくなるまで、信じるもののために闘うことだけだ」

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    2021年05月01日
  • もう年はとれない

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    "主人公は87歳の元殺人課の刑事。ユニークなヒーロー。孫と一緒に過去の落とし前をつけに行く羽目になる老兵。アルツハイマーにおびえながら、毎日「忘れたくないこと」を記録帳に書いている。若かりし頃のスタイルで借金取りの胴元に殴りこみにいっても、相手に傷一つ与えられない。会話の駆け引きもユーモア。
    こんなじぃさんに私はなりたい。"

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    2018年11月06日
  • もう過去はいらない

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    1作目の方が評価が高いようだが自分は断然本作の方に軍配を上げたい。本書は介護が必要な歩行器を使った老人のアクションものというよりユダヤ人問題の視点で読むとぐっとその内容に重みを感じる。米国のようなよそに比べユダヤ人が暮らしやすいと思われた地域でもこれほど差別と闘わなければならなかった。昨今米国でもユダヤ人墓地が荒らされるなどの事件が続いており、まだまだ闇は深いのだと思わされる。

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    2017年03月02日
  • もう年はとれない

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    バック・シャッツ最高!!なんて痛快なんでしょう。いうこともいちいち格好いいし笑えるし。ローズは大変かもしれないけどある意味尊敬する。家族にいたらいいなとも思うけどやっぱり孫としてがベストかなあ?
    もうホントに止まらない。読み進めるしかない。そして残りページがどんどん減っていくことに一抹の寂しさを覚える感じ。こういうの久しぶりで嬉しかった。続編も期待!
    タイプは違うけどエーランド島シリーズのイェルロフも大好きです。自分なんてまだまだ頑張りが足りないなと少し元気づけられる面もあって。

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    2016年05月09日
  • もう年はとれない

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    (⁠⌐⁠■⁠-⁠■⁠)じいじの冒険ものと思いきや、最後は悪〇〇〇との、、ぞ!

    ⊂|⊃
    [ಠ⁠_⁠ಠ]しっかりどんでん返しもある。

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    2025年07月18日
  • もう年はとれない

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    年寄りが活躍する話は時々あるけど、まぁせいぜいが定年になって暇な60代くらいかという気がするけど、今回は88歳だかで、さすがに厳しい。ここまでくると亀仙人とか老師の世界でもはや漫画である。と思ったらクリント・イーストウッドが最後の映画を撮ったときに90歳だったらしい。やべーな。
    といっても薬を飲んで副作用で血が止まらないやら痣になるやら、読んでて実に不安になるので、初めてのお使いの逆バージョン的な。孫は孫でなんか情緒不安定で怖いし。
    いやでもとりあえず無事でよかったよお祖父ちゃん。

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    2025年03月29日
  • もう年はとれない

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    スゴ腕の警官としてかつてブイブイ言わせていたバック・シャッツ。しかし、腕を鳴らしていたのも遠い昔、退職した今は現役時代のような動きのキレもすっかりなく妻と近くに住む孫と余生を過ごす毎日。そんなバックの元にある日、旧友が死の間際に最後の願いを口にします。その依頼とは、かつての大戦の際に収容所で2人を凄惨な目に合わせたナチスの将校の行方を突き止め、大戦終了時に持ち出したという金塊を手に入れて欲しいと言うものでした。最期の依頼を託した旧友はほどなく息を引き取り、バックは弱った足腰に鞭打って、宿敵ともいえる件の人物を追跡を決意します。しかし、お宝の噂をどこから聞きつけたのか、金塊を狙う複数の人間達が現

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    2024年01月22日
  • もう年はとれない

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    主人公の「バルーク(バック)・シャッツ」は87歳のユダヤ人で、常に強烈な皮肉な言葉を発し、何処かしこで紫煙を燻らすヘビースモーカーの爺さんだ。
    「バック」は、第二次世界大戦でノルマンディー上陸作戦に従軍し、ナチの捕虜収容所では生死に係る過酷な経験を経た後、何とか生きて母国のアメリカへ生還したタフな男だ。
    捕虜収容所で凄惨なリンチを「バック」に加えたナチ親衛隊の将校「ジーグラー」は、戦後のどさくさに紛れてユダヤ人から強奪した多くの金塊を持って海外へ逃亡したとの噂があった。
    この設定が核となって、タフな「バック」の物語が綴られる。
    アメリカへ生還後に社会復帰した「バック」は、メンフィス警察殺人課の

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    2023年12月18日
  • もう年はとれない

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    ダニエル・フリードマン。87歳のもと刑事がかつて自分を酷い扱いをしてナチス将校が金を持って逃げ延びていると聞き、孫の手を借りながらそれらを追う話。将校自体は中盤で見つけるものの、捜索の過程で次々と同じく金を狙う者たちが殺されていき、その容疑が孫にかかる。
    皮肉とマグナムが武器の痛快な爺ちゃんがとても魅力的で
    婆さんのことをこころの中で本当に大切にしているのは良かったが、推理小説としては特に可もなく不可もなしオーソドックスな結末だったと思う

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    2022年09月07日
  • もう耳は貸さない

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    ネタバレ

    最初はシャッツの強引過ぎる自白強要による冤罪かと思ったが、やっぱりやってるなー。死刑も当然って読み進めていくうちに最終局面。俺はシャッツに同意。シリーズが続くなら、若い頃のシャッツの強引な捜査を読みたいなー。

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    2022年03月29日
  • もう年はとれない

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    連続殺人犯の目的は欲。仕事上得た情報が「大量の金塊」で自分のものになると察した時、欲が出る。それまで平凡で且つ真面目な刑事人生を送っていた人物だったのがその「欲」で業務上の情報と役柄から殺人を犯し変貌する。 人は大金が目の前に積まれると一寸先は読めない。

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    2021年11月01日
  • もう耳は貸さない

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    KKKに代表される白人至上主義者たちに迫害されたのはユダヤ系も同様であり、それに抗いながら警察の中で頭角を表した主人公の半生がシリアルキラーの追跡劇を通じて明らかになる。一方、体制打破の理想に駆られた黒人ジャーナリストがマイノリティの不遇を嘆き白人を揶揄するラジオ番組を通じて正義を為そうとするのだが、拠り所とするのが裕福で教養ある白人であるところのシリアルキラーによる自己弁護だったというのは皮肉な話。

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    2021年04月29日
  • もう耳は貸さない

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    バック・シャッツが主人公の3作目。バックも89歳に!これまでのようなアクションはなく、バックの衰えも著しいが、私はとても良いと思った。年齢的に現実的だし、様々な悩みもリアルで、あれだけ強さを持つバックでも老いの現実には逆らえないのは良い。死刑問題が一つのテーマになっているが、最後のまとめ方はこのシリーズらしくてとても好感が持てた。とにかく私はバックの性格が好きだ。活躍するテキーラも良いし、最後のローズの言葉も良い。気持ち良く読み終えた。満足。

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    2021年03月04日
  • もう耳は貸さない

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    バック・シャッツシリーズ第三弾。これまでの二作とは少し空気が違うのは八十九歳になったバックが衰え、記憶も曖昧になっているから。過去の事件と現在のつながりとバックのこれまでが語られる。身体の衰えとこの先にある最期の時への思い。身体が弱ろうとバックはバックのままでそこはやっぱり面白い。あと何作続くのかわからないけれどもう少し読んでいたい。

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    2021年02月28日
  • もう年はとれない

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    ネタバレ

    スゴ腕の警官としてかつてブイブイ言わせていたバック・シャッツ。しかし、腕を鳴らしていたのも遠い昔、退職した今は現役時代のような動きのキレもすっかりなく妻と近くに住む孫と余生を過ごす毎日。そんなバックの元にある日、旧友が死の間際に最後の願いを口にします。その依頼とは、かつての大戦の際に収容所で2人を凄惨な目に合わせたナチスの将校の行方を突き止め、大戦終了時に持ち出したという金塊を手に入れて欲しいと言うものでした。最期の依頼を託した旧友はほどなく息を引き取り、バックは弱った足腰に鞭打って、宿敵ともいえる件の人物を追跡を決意します。しかし、お宝の噂をどこから聞きつけたのか、金塊を狙う複数の人間達が現

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    2021年01月01日
  • もう過去はいらない

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    バック格好ええ。
    やっぱりユダヤ人、黒人・・根が深いなー。
    頭に身体がついていかない、頭も少し?
    シリーズのこの先は?

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    2020年05月22日
  • もう過去はいらない

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    88歳の歩行器をつけたダーティーヒーローが主人公という点が、他の警察小説とは一線を画する。そして、クスッとする皮肉も小説のいたるところに散りばめられているので、読んでいて飽きない。前作はまだ読んでないので、ぜひ読みたい。

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    2018年10月07日
  • もう年はとれない

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    ユダヤ人の元刑事(87歳)による、ナチの元将校に対する復讐劇と思いきや、いつの間にか殺人事件に巻き込まれて…

    最初の方は、おじいちゃんの皮肉にニヤつきながら読んでいたのですが、後半はハラハラしながら一気に読みました。

    次作もあるみたいなので、探してみようかな。

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    2018年08月30日
  • もう過去はいらない

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    ネタバレ

    シャッツ元刑事が活躍する第二弾。
    過去の銀行強盗事件と現在のヤクがらみの誘拐事件が交差する。犯人共に二人とも後期高齢者なのが面白がるポイントなのかな。
    相変わらずアウシュビッツでの悲惨な体験談も絡み、奥行きは増してくる。過去の記憶の中で息子のブライアンも登場。
    一弾で活躍した孫のテキーラの姿はイマイチ薄いのが残念。

    解説によるとまだこのシリーズ続くらしい。
    ホント、大丈夫なんですか?

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    2017年04月05日
  • もう過去はいらない

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    元刑事バック・シャッツのシリーズ2作目。
    88歳になったバックをまだ事件はほうっておかない!?

    前作の事件でさらに身体は衰え、とうとう妻とともに介護つきのアパートに移ったバック。
    若い頃にはダーティ・ハリーばりの力づくで行動するタイプの刑事だった。

    前に取り逃がした因縁のある、銀行強盗イライジャが訪ねて来る。こちらももはや78歳だが、何者かに命を狙われているから、助けてほしいというのだ。
    何かをたくらんでいると怪しむバックだが‥?
    50年前(!)の事件と、現在が交錯。
    プロの犯罪者との対決だけでなく、警察組織の闇も描かれます。
    ユダヤ系を排斥するような層が、警察の上層部に多かったとは。

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    2016年12月07日