板橋拓己のレビュー一覧

  • アデナウアー 現代ドイツを創った政治家
    アデナウアーについて名前しか知らない程度で本書を手に取りました。購入のきっかけは第二次世界大戦後のドイツの政治経済を勉強したかったこと。そのためには、まさにこの時期に西ドイツを率いたアデナウアーの本が一番いいのではないかと思い購入しましたが、期待は裏切りませんでした。

    全般的に初心者にも読みやすく...続きを読む
  • アデナウアー 現代ドイツを創った政治家
    日本ではほぼ知られていなそう(自分も世界史でちょっとかじったのを覚えいるくらい)ただドイツにとっては、国の再建を担った人物で、戦後のドイツを語る際、アデナウアーを欠かすことはできない。

    特に東西ドイツ統一よりも、西ヨーロッパ統合の道を優先した点が興味深い。普通なら国内の状況を優先しそうな気もするし...続きを読む
  • アデナウアー 現代ドイツを創った政治家
    私の中では「西ドイツの戦後の首相の1人」であるという認識しかなかった。
    詳細は読むことをおすすめするが、彼の徹底した「反ソ主義」「間接民主主義」は眼を見張るものがある。「本当に」「何一つ」ソ連の言うことを信用しないのだ(若干民族主義の嫌いもある気はするが)。
    ドイツの「臣民」の感覚を利用し、彼は西ド...続きを読む
  • 試される民主主義 20世紀ヨーロッパの政治思想 (下)
    民主主義は、一次大戦とロシア革命を機に新しい思想と実験が始まり、ファシズムと二次大戦を経て、ソ連型社会主義と西欧型社会民主主義、それにキリスト教民主主義が三つ巴となって展開していく様を丁寧に記している。完全には理解できなかったが、勉強になった。
    「決定権力を、資格ある専門家にではなく、無資格の労働者...続きを読む
  • アデナウアー 現代ドイツを創った政治家
    ドイツでは最も有名だが、日本ではあまり知られていないアデナウアーの業績と生涯について。

    内容をおもに戦後の外交に的を絞ってあるので読みやすい。その人となりや思想はステレオタイプな記載しかないのでイマイチよくわからないが、新書サイズということを考えるとこれで十分か。

    戦後ドイツの思想一般については...続きを読む
  • アデナウアー 現代ドイツを創った政治家
    第2次世界大戦の敗北により、人心・国土とも荒 廃したドイツ。その復興を担ったのが、73歳で首 相に就任、14年間その座にあったアデナウアーで ある。戦前、ケルン市長として活躍した彼だが、 ナチに迫害され引退。戦後、保守政党を率い、 「復古」「反動」のレッテルを貼られながらも、 常に自国のナショナリズ...続きを読む
  • アデナウアー 現代ドイツを創った政治家
    ケルン市長から西ドイツの初代首相となったアデナウアーの物語。
    第一次大戦からナチズム、第二次大戦を経て冷戦に至るまでのドイツの、そしてヨーロッパのあり方を知る上でキーパーソンになる。
    日本に照らして、全面講和、片面講和の論争、戦争責任論などについても考へさせられる。
  • アデナウアー 現代ドイツを創った政治家
    アデナウアーの評伝。
    新書らしくアデナウアーの生涯を駆け足で振り返るが、
    内容は外交を中心に充実しており、
    アデナウアーの思想も細かく解説されるため、
    アデナウアー個人の生き方を
    短時間でざっくりと知ることができる。
    時代を読む力に長けていたとも言えるが、
    何よりも行動様式や考え方が時代に強く適合し...続きを読む
  • ドイツ統一
    壁の崩壊、というシンボリックな出来事以上には「ドイツ統一」の内幕を知らない。そんな自分が概要を押さえるのにうってつけな一冊だった。
    統一までのプロセスも興味深かったが、統一後もいまだ残る課題にはいろいろ考えさせられることがある。
  • ドイツ統一
    ドイツ統一の経過が分かりやすく書かれていて、知識の整理になった。
    当時のゴルバチョフ率いるソ連の混乱や東ドイツ政府の無能さとそれに反する東ドイツ国民の不満の鬱滞などが根本にあったことが分かった。
    無血で終わって本当に良かったと痛感した。
  • 試される民主主義 20世紀ヨーロッパの政治思想 (上)
    政治思想史を専門とするドイツ人学者による20世紀のヨーロッパ政治思想史。第一次大戦、ロシア革命当時からの主としてドイツとロシアに着目し、ヨーロッパの政治思想の変遷を明らかにしている。基礎的な知識のない私にとって理解するのが難しかった。
    「20世紀は何よりも「イデオロギーの時代」と捉えられることが多い...続きを読む